初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

週末にサスペンス祭りとなるのは

2017年12月02日 18時36分19秒 | 驚いたことなど


映像作品の勉強の為にと、テレビ鑑賞が再開して半年。
すっかり身に付いてしまった習慣となる。
幼少から見に付いた癖が戻ってしまったようなもの。
 
丁度、テレビの発展期に物心付いてしまった世代です
歌番組や漫画や特撮を堪能して育ったと、言い切れます。
テレビを見ると馬鹿になると言われたものです。

同じように、漫画を見ると馬鹿になると言われました。
小説は学校の授業で、国語の本だけで充分です。
それよりも模型や工作の方が嬉しかった覚えがあります。
 
本を読み始めたのは社会人間際です。
学生時代は趣味の雑誌ばかり見ていたのです。
あの頃は、サスペンスよりも、ホームドラマが主流です。
高卒で働くようになって、直ぐに2時間サスペンスが始まりました。

連ドラでもなく、2時間で見終える映画式のドラマ。
創世記の苦労は、BSの再放送を見ると実感します。
当時のテレビ関係者の試行錯誤や、苦悩が見て取れます。
映画と違う層に向けて作られた二時間ドラマです。
 
出来の悪い物語の代名詞ですが、見直すと真逆なんだと理解します。
当時のカメラ技術や、協賛企業の縛りに、役者の演技等苦労が一杯。
足りない脚本家や役者の穴埋めに、舞台人や映画の大部屋俳優の選定。
撮影の苦労は、ロケに如術に現れています。

もちろん、時代性で今では出来ない演出も可能になった点もあります。
こうした映像作品は、タイムカプセルですね。
ベテラン俳優の演技も、かつてはこの程度とか理解してしまう。

それに画像演出や、現代脚本の洗練さが分ります。
これは積み上げて来た実績から得られた、創意工夫です。
それを貰って教えられ、今の私達が苦労せずに技術を学べるのだと分る。
出来の悪い作品だと思うのは、素人目線だと理解するのでした。

そう思える自分の今が、多くの人達の苦労の上に出来上がっています。
汎用性を高める為に、失った技もたくさん見て取れます。
週末の再放送サスペンスが面白くて仕方ないのです。

つまり今なら失われた技を改変して、取り入れられるか?
新しいカメラや照明、編集を使って何が可能なのか?
想像力が膨らみます。

そして漫画もそうですね。
大昔の作品を読むと、今の作家技術や技能の冴えがわかります。
もちろん失われた技も散見されます。
どうして使わないかも見て判るのですね。

更に小説も同様です。
40年くらい前の作品は、古典と違って残りません。
絶版となって廃棄される人気作家の本です。
読み返すと驚きの連続です。
今使ってはならない技や表現が満載です。
驚きしかないのです。
こうした本は、図書館に残るだけ。
書店では新作と古典だけしか買えないのです。
勿体ないと思うのでした。

勉強するために少し昔の作品に触れる。
これは得難い経験だとわかります。
週末のサスペンス再放送祭りが待ち遠しいのです。
小説や漫画も読み返したいですね。