斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

MIT、カーボンナノチューブ内部で100℃超の水が凍結する現象を発見

2016年12月07日 18時59分22秒 | 斎藤秀俊の着眼
というタイトルの日本語の解説が掲載されました。

やっと世界がこの現象について、少しずつ理解し、動き出したように感じます。
私の研究室では、ナノポーラスカーボンという、カーボンナノチューブが1次元構造であるとすれば、2次元構造のナノ空間における水や水素の挙動を解析しています。

カーボンナノチューブで、100℃以上でも凍結しているというのであれば、ナノポーラスカーボンの2次元平面空間に閉じ込められた水は、通常の水の密度である、おおよそ1 g/m3よりも高い可能性があります。だから、想定よりも多くの水分子を閉じ込めることができます。実験結果より、1gのナノポーラスカーボンに2 g以上の水を閉じ込めることができます。

さらに、このような高性能な分子吸着特性を示すカーボンは、水素も多く吸蔵します。私の研究室で開発しているナノポーラスカーボンでは、30気圧程度の圧力で、700気圧の水素ボンベに充填するような水素を吸蔵することができます。これも、水素がナノポーラスカーボンの2次元平面空間に閉じ込められた時に、高密度であるためです。

ただ、ナノポーラスカーボンの2次元平面空間に分子が高密度で貯蔵されること自体がなかなか信用していただけません。今回のMITの発表を機会に、私の研究室の研究成果にも注目が集まればいいなあ、と思っています。

ちなみにMITはマサチューセッツ工科大学です。
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