斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

お金って何

2017年07月03日 23時23分43秒 | 斎藤秀俊の着眼
「お金って何?」こういう場面に出会うときがよくあります。
財団の運営、経営者との懇談、その他諸々。

工学的に考えてみれば、人の気持ちを数値化したものです。
「いいモノを作って、儲ける」という人がいれば、そうではなくて「そのモノにどれくらいほれ込む人の気持ちが集まるかなあ?」という考えをしなくてはならなくて、結果論として「多くの人の気持ちが集まってきました」ではないかと考えます。
「1兆円の利益がでた。まだまだ伸びる」という経営者がいれば、「それを言ったとんに人の気持ちがひきますよ」と思います。だって、あなたを儲けさせるために気持ちが集まったのではないでしょう?皆さんの気持ちは違うところにあって、結果として集まっただけではないでしょうか。

違う気持ちもあります。背面の恐怖です。
「助かりたけりゃ、500万円準備しな」あやしげな薬を売るのか、祈祷をするのか、身代金なのか、それはわかりませんが、不安の気持ちを集めることもできます。これもお金という数値で集まります。

お金に色はないっていう人がいるけれども、それは間違っています。お金には、うれしい気持ちとか、悲しい気持ちとか、恐怖の気持ちとか、さまざまあって、要するにお金にも喜怒哀楽があるということです。人のうれしい気持ちはいつまでも続きません。そして、そのうれしい気持ちを必ず皆さんにお返ししなければなりません。それ以上集めるという言葉を経営者が公言するとしたら、それはどうなのでしょうか?すごく勘違いをしているように思えてなりません。一方、恐怖もいつまでも続きません。それはいつか憎しみに変わって数倍のマイナスのお金になっていつの日か自分を襲います。それは断言できます。

お金はそれを出した人たちの気持ちそのもの。自分のものになったのではなく、一時的にひと様の気持ちを預かっているだけです。丁寧に扱わないとなりません。



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