LO(O)SE40!

緩く自由に色んな物をどんどん海に投げていく旅の始まり

色んな所に行きました。7/17北アルプス国際芸術祭その3

2017年08月06日 02時40分13秒 | Weblog
で、大町エネルギー博物館はす向かいのお風呂屋さんで、古民家を回収したお座敷にババンと昔話の背景のような岡村桂三郎さんの大作。板に絵を描いた上から彫ってあって彫刻とも絵画とも違う怖い夢が浮き上がってくる様な臨場感。夜に蝋燭の灯りで見てみたい。


2階に上がって、私が心の中で「土バカ」と呼んでいる栗田宏一さんの作品。日本地図の上に各地の土が点々と。土と言っても、淡い色から濃い色までこんなに沢山の色がある。淺井裕介さんは各地で各地の土を使って絵を描きますが、栗田さんは土そのものが作品で、小さな命を丁寧にぽんぽんと並べています。採取風景の分かる絵本も土バカぶりが伝わってきてたまりません。


そしてまた自転車に乗って山を下り林を抜け、田んぼの中を飛ばして、森林園の入口に遠藤利克さんの看板が見えて立ち寄る。林の中の遊歩道を熊鈴を借りてチリンチリン進みます。日差しもほぼ当たらず、木々の上から水がダバダバ落ちて、涼しく気持ち良く、天然のビオトープにいるよう。テクテク歩いてる内に出口。

私「あれ?、作品無くない?。」
友人「あの水が落ちて来てるのが作品だよ。」
私「( ; ゜Д゜)!!」
友人「何で雨でもないのに木から水が降るのよ。」
遠藤さんの作品はそんな不自然も自然の力と思わせる物でした。
で、熊鈴を返してまたひたすら田んぼの間を走り抜ける。途中黒山羊さんが道っ端にいて寄り道したり。

で、温泉郷を抜け川俣正さんの作品。林の中の木の回廊を歩く。ただ歩くだけなんだけど、回廊があるから意識して呼吸して歩くってのはある。ただ林の中にいても気持ち良いとは思うけど、人の手が入る事でより感じられるというか。この前の遠藤さんもそう。
そして、豪快なお父さんと可愛い奥様のご夫婦がいて「どこから来たの?」「横浜です~」「あら!うちの孫も横浜よ!」なんて話しつつ、また回廊歩いてたら、お父さんがカメラ構えて何かを撮っている。私達に気付いたお父さんが、
「おーい!うちのお母さんが芸術作ったから君達も写真撮りなさい!。」
と、手を振るので行ってみると回廊の隅に松ぼっくりと草が飾られてて、お母さんは、
「お父さん、恥ずかしい!。」
とかってはにかんでて、何じゃこの可愛い夫婦は、と有り難く「お母さんの芸術」を撮影させていただく。

で、また立ち話。やっぱりこういう馴れ馴れしい愉快なおっさんにありがちな、
現役時代は仕事、仕事、付き合い、付き合いで家にいつかない人で、子育てやら何やら全部お母さんがしていたそう、
今は「芸術なんてわからん!」と言いながら、お母さんの行きたい所に連れ回されているそう。まあ色々あっただろうけど楽しそうだし、話してて楽しかったし、人生は旅だし、旅してれば楽しい人にも会うし、良かった良かった。

おやつまでいただいて、手を振り別れて、またひたすら自転車で温泉郷に戻り、預けていた荷物をホテルでピックアップして温泉郷エリアの作品へ。
まずは森林劇場内の大平由香里さんの作品。スリッパを借りて建物内のお部屋に入るとそこは、和紙で出来たダイナミックな洞窟。真っ赤な洞から真っ白な洞へ、何つうか出産する時通る道のような。で、何かスリッパしっとりするなあと思ったら和紙でした。
受付に大平さんご本人がいらして可愛らしくてびっくり。ダイナミックな作風に反して。それをそのままご本人に言ってたら引かれたご様子。すいません。興奮しちゃって。

次は森の中の屋外ステージ上のマーリア・ヴィルッカラさんの作品。桶やタライが置かれてて、天井や壁から水が滴り落ち音を奏でる。

壁には水槽が嵌め込まれ、泡がぷくぷく流れ、ステージ前方はミストが降り注ぎ、ピアノの上に置かれた水槽から覗くと不思議な世界に。バラバラなようで調和してる。すっごい気持ち良い!。ワーワーあっちこっちから見てたら置いてかれる。


慌てて追いかけ、温泉郷のバスターミナルで自転車を返却しバス停前の新津保建秀+池上高志ユニットの作品。古い商店長屋の木製の階段をギシギシ天井の低い地下室に降りると一面雪が積り、と思ったら塩。塩。塩。そして壁には無音でプロジェクターの映像。何じゃこりゃ。SFか。居心地は良い。

隣の部屋の大岩オスカールさんは昔の遊園地のビックリハウスの様な感じ、天井が逆さまに家具や小物が配置されてて、窓の景色は埋め込まれたレンズで外の景色が逆さまに窓一面に広がる。

前日、何じゃこりゃと外からレンズを近くで見てたんだけど、中の窓には覗きこむ私が逆さまに窓一面に写ってた訳だね。最低だ。

次はタクシーに乗って木崎湖へ。タクシーの運ちゃんに適当なとこで降ろされて結構歩いてやっと湖、桟橋の五十嵐靖晃さんの雲結い。毛糸を縒ってロープにし、更にそれを結って空に向かってそびえ立つ。空と湖と結ったロープの色が調和して神々しくも力強い感じ。えいえいおーっ!みたいな。

で、湖回りの道を歩きながらケイトリン&ギャレットさんの作品。
廃屋をレースで覆ったもの。建物として死んだ廃屋に、雑草が建物を壊す勢いでボウボウ生い茂り、蔓を巻き、生命力を誇示する。誇示すればする程、死に様が際立つ。それをドレープをつけたレースが覆うという生きながら死んでくお葬式のよう。過疎化に向かってる片田舎の観光地には暗示的な作品。

湖、意外と広くて向こうの作品までは歩けないと諦めバスに乗って大町駅方面へ向かう。

湖は浅いみたいで海水浴ならぬ湖水浴(と看板に書いてあった)の皆さんが泳いだり、SUPやってたり。ちょっと惹かれたが時間も無いし、目的が違う。またの機会に。

大町駅一個手前で降りて大町名店街へ。路地には前回淺井裕介さんが焼き付けた白線アートがお出迎え。歩いて楽しい。お、これがシェルパか!と思うも、今日のお昼は蕎麦とみんなで決めてたので後ろ髪を引かれながらスルー。


名店街の終わりにジミー・リャオの書店に模した書店の作品。大町は「町中図書館」というのがあって、商店街の店先、泊まったホテルにもあったけど町中図書館の箱があって、読み終わった本を誰かが入れて、それをまた読みたい人が持っていくという活動。それに感動したジミー・リャオが本屋の本に自分の絵を全てブックカバーにした架空の書店。面白い。

すっかり朝から走り回って歩き回って、お腹ペコペコのクタクタのベタベタでお蕎麦屋さんへ。って窓開けて扇風機だし!と厨房を見たら皆さん相当なご高齢。納得。
先に来た人のお蕎麦を見たら凄い山盛り。マジかって量。とか言いつつ来たら全員完食(笑)。久し振りにちゃんと打って切ったお蕎麦を食べた。しかも650円。がっついてて余裕無かったので写真も無し。ついでに店のおばちゃんの愛想も無し。
そとに出て歩き出したら、おばちゃんが叫びながら走ってきて忘れ物を持ってきてくれた。愛想は無いけど愛はあった。うん。

商店街のメインストリートに戻り、ニキータ・アレクセーエフのドローイング、ちかく・とおく・ちかくと題して黒い画用紙にウサギやお月様、色んなものや生き物をちかい、とおい、ちかいと書いて三点ずつ。一枚一枚可愛らしくて、絵本のようで、しばし見いる。本になったら良いのにな。
次は栗山斉さん。蔵の中で灯りを使った作品。ただランプが吊る下がってるだけなんだけど、蔵にランプがとても映えて他に何もないんだけど時間を忘れる空間。ただ暑くてギブ。

次は2階に上がるとボウルに氷の塊。それが天井からの一筋の照明の熱でゆっくり溶けて形を変えていく。これも時間を忘れる。ずっと見てたら新しい氷に変わり、氷は北アルプスの山脈を模した形との事。言われてみれば雪山だ!。

いやあ良かったね、でも暑かったね、暗かったね、なんて出て言い合ってたら何とサングラスをかけっぱなしだった事に気付く。そりゃ暗いよ!。

そして最後、原倫太郎+原游ユニットの造形作品。大きな切り絵が壁をぐるり囲み、天井からシャンデリアのように色んな形のモビールが照明を浴びてくるくる回り、部屋中央には水をはった小さな丸い池。童話のセットの様な空間。楽しくてくるくる回る。
2階へ上がり、二間開け放した奥に謎の機械、小さなステージの様な台座があり、小さな扇風機が何個か壁に並んでいる。そしてこちらの手前側の部屋には天井からレバー。窓からはガラス越しに西日がさんさん。
スタッフのお姉さんが「レバーを引いてください」と言うので、引くと奥の台座の隙間から石鹸水に漬かった網が上がり、扇風機の風に膨らんで大きなシャボン玉が!。と、思いきやお姉さんが「すいません。泡たまっちゃったんで一度取ります。」と中断。
なるほど網が上がる隙間に固そうな泡がもりもりになっている。なかなか取れない間にお姉さんが地元に伝わる昔話をしてくれる。泡も取れ「どうぞ~」と言われたので「またやっていいの!?」と喜び勇んでレバーを思いっきり引いたら、網の目からそれぞれ膨らんだ大きなシャボン玉が何個も出来てこちらの方へ飛び出してくる!。西日に輝いてとても綺麗。思わず一同「おぉ~っっ。」

すっかり夕方近く駅に着き、帰りのバスが来るまで各自お土産やらトイレやら。帰りのバスも空いてて一人二座席使ってOKとの事でゴロゴロして帰途につく。眠っては休憩でSAを何回か繰り返し、上り渋滞は爆睡し、あっという間に横浜。23時。

一泊二日で時間無い中、よく回って動いて遊びきった~。金曜日からのイベント四連チャンもよく乗り切った~。毎日休みのようなものだけど、夏休みの様な濃密に楽しいが詰まった四日間でした。

最後の最後に、自転車であの北アルプス麓の広ーい、見渡す限り緑色の中を走り抜けられたのは本当に気持ち良かった。

そして翌日は通院日だったのだが寝坊して受付時間ギリギリ、予約時間には大遅刻。待っている間も待合室で寝てて医者と何話したかも記憶に無い。ずーっと寝惚けてた。
そんなダメさ加減も小学生の夏休みのような。贅沢させていただきました。

やっと書き終えたー。もう8月だよ。他に書きたい事あったんだけど、途中なのが気持ち悪くて、やっと進めるわ(笑)。

疲れた。寝ます。
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