バビロン脱出

いやあ、びっくり。

知らない内にまた伊藤耕さん、刑務所に行ってて本日亡くなったとの事。

人だからいつか死ぬんだけど、耕さんは死なないと思ってた。

10代の時にfoolsに会ってなかったら自由って言葉で捉えて考える事も無かったし、それがどんなに命懸けなものかも意識しなかったと思う。
良さんと耕さんはムーミンとスナフキンみたいだな、と当時思っていた。私の理想とする友情。全く違う生き物なんだけど、ある一点において強く深く繋がっている。
普段の生活ではお互いを全く必要としないし、馴れ合う事もない。そんな二人強く深い接点が孤独とロックだったんだと思う。

法政大学のオールナイトで天安門事件の映像をバックに見たライブが私のベスト。

foolsもじゃがたらも、あんな熱量と破壊力持ったバンドは日本にもう現れないだろうな。ああいうのをカジュアルにするとRCやボガンボスになる(笑)。
皆、死んじゃったよ。

ジャンルとかお洒落とか年齢や性別や所属や生まれや、人を枠付けるものや貼り付けられるものの全てから解き放たれるような音楽。
ライブで回りを気にせず気付いたら躍り狂ってるような音楽。

楽と楽しいが似て非なるように、自由と自堕落はギリギリの線。強く戒めないと落っこっちゃう。
面倒臭いおっさん達のお陰で本当にどうにか生きて来れた。

本当にありがとうございました。

耕さんには日本も地球も狭すぎた。
空の上の方が楽しそうだなあ。
ちきしょう。