何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

おかげ犬と一緒に犬幸を願う

2016-11-07 23:45:15 | ニュース
「日米を魅了する’’男気’’」 「瑞垣 テキトーに中途半端 やめるってよ」の締めくくりを書くつもりだったが、今日タイムリーなニュースを目にしたので、まずはそちらを書くことにした。

<春日大社、20年に1度の大改修終え「正遷宮」> 読売新聞 11/6(日) 21:23配信より一部引用
世界遺産・春日大社(奈良市)で6日夜、20年に1度の大改修「式年造替(しきねんぞうたい)」の締めくくりとして、修復を終えた本殿にご神体を戻す「正遷宮(しょうせんぐう)(本殿遷座(せんざ)祭)」が営まれた。


夏には信州の山を、秋には大和路を、冬には知恩院さんから錦市場あたりを歩くことにしている私は、つい先日、飛火野を歩いてきたところだった。
秋に大和路を歩くのは、何も柿食いながら鐘の音を聞きたいからではなく、正倉院展観覧を一番の目的にしているからだが、昨日6日「正遷宮」が行われた春日大社は、正倉院展が開催される国立博物館から南東に目を転じたところに広がる飛火野の向こうに鎮座している。

このニュースが目にとまったのは、もちろん先日訪問したばかりという事もあるが、そこで出会った鹿の優しいお目目が、ワンコに似ているからかもしれない、そんなことを思いながら春日大社の記事を見ていると、ワンコが神社で活躍しているニュースまで流れてきたので、驚いた。
<犬が神楽を奉納する神社、兵庫に 宮司のトイプードルが“デビュー”> 神戸新聞NEXT 11/7(月)11:00配信より一部引用
飼い犬の健康祈願ならぬ「犬幸(けんこう)祈願」をする兵庫県小野市垂井町の住吉神社で18~20日、犬がみこと一緒に神楽を舞う「犬幸の舞」が奉納される。外部から招く「ダンス犬」に加え、今年は同神社の「常勤犬」も舞を覚え、初の本番に臨む。
愛犬家の中山松比古宮司(62)が2013年に「犬の七五三詣」として開始。14年からは七五三の年齢に限らず犬の幸せを祈願し、犬の神楽舞も取り入れた。ダンスの訓練を受けた犬が紅白の衣装で後ろ向きに歩いたり木刀を飛び越えたりする様子が話題になった。
舞い手には、各地で犬のしつけ教室などを展開する「ウィズィードッグクラブ」(東京都)の犬を任命した一方、中山宮司が15年に飼い始めたトイプードル2匹を常勤のPR犬として育成。長女でみこの由芙希さんが舞を教え、今回は雌1歳の「凛」を舞わせることにした。
犬の参拝には否定的な意見も寄せられるというが、中山宮司は「伊勢神宮の『おかげ犬』や金刀比羅宮の『こんぴら狗(いぬ)』など、犬が参拝したという伝承もある。愛犬の幸せを願って神前に参ることは悪いことではない」と話す。


「犬の伊勢参り」(仁科邦男)によると、犬を獣ととらえ神域から排斥すべしという考えは、伊勢神宮にもあったという。
しかし、外宮を作法通りに参拝する犬を目の当たりにした宮司さまは、その犬が内宮を参拝する許可状を出して下さった。
伊勢神宮参拝を許された犬の噂がたちまち広がると、主人になり代わりお伊勢参りをする犬が現れるようになり、その犬たちは伊勢街道の人々に熱狂的に受け入れられるようになる。
「おかげ犬」の始まりである。

このように「おかげ犬」は有名だが、そもそも神社と動物との縁は古く、春日大社がお祀りする武甕槌命は常陸の国から白鹿に乗って来られたことでも知られている。
八百万の神々は動物を排斥しない懐の広さを持たれていると思うので、宮司さんのトイプードルの犬の幸せを祈願する神楽も目を細めて御覧になっていることと信じたい。

そんな思いを持ったのは、昨日久しぶりにワンコ散歩友達に会ったからだ。
ワンコが元気で遠くまで散歩していた頃に、たまに出会ったダックスフンドのママさんが、わざわざ車を止めて「ワンコちゃん、どうされましたか」と声をかけてくださった。
「17年と二か月一緒に暮らしてきましたが、今年一月に天上界の住人になりました」と答えると、見る間に目を潤ませ「辛いですね。我が家のわんこも今月18歳になるので・・・」とおっしゃった。
車の窓から顔を出す愛らしいダックスフンドの顎を撫ぜながら、「頑張って長生きするんだよ。元気に楽しく過ごすんだよ」と話しかけると、「クゥーン」と甘えた声をだし、優しい眼差しで肯いてくれたのだ。
散歩の時にだけ出会う名前も知らない者同士が、温かい気持ちのやりとりができるのは、その真ん中にワンコが介在してくれるからだと、思う。

ワンコは家族の絆を深めるだけでなく、人と人の繋がりを取り持つ力も持っている。
それは、伊勢街道の人々が「おかげ犬」を熱狂的に受け入れたことでも分かるというもの。

住吉神社の犬の参拝には否定的な意見もあるようだが、そこは「おかげ犬」に免じて、広い心で受け入れてほしいと願っている。
そも、八百万の神々が、生き物と共生する姿勢を教えて下さっているのだから。

 
国立博物館前で出会った鹿さん
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