何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

心に刻み込まれている贈り物

2016-12-20 09:51:25 | ひとりごと
クリスマスに絵本をプレゼントする我が家の習慣を、ワンコは覚えているかい?
前を向いていかねばと思いながら、ワンコがいない季節が巡ってくるのが哀しくて、なかなか・・・ダメなんだな私は

今年は何を選ぶかかなり悩んだのだけど、慰めにも励ましにもなる絵本を見つけたよ ワンコ

「わすれられない おくりもの」(作・絵スーザン・バーレー 訳小川 仁央)

(『 』「わすれられない おくりもの」より)
賢くて物知りで 『困っている友達は誰でもきっと、助けてあげる』から皆に頼りにされていたアナグマと森の仲間たちの話だよ ワンコ

年をとって『体がいうことをきかなくなっても』、アナグマは、『死んで、体がなくなっても、心は残ることを、知っていたから』クヨクヨしていなかったんだって ワンコ
それよりも、『ただ後に残していく友達のことが、気がかりで、自分がいつか、長いトンネルの向こうに行ってしまっても、
あまり悲しまないようにと、言って』いたんだって ワンコ

そう書かれている最初の1ページを読んだだけで、堪らない気持ちになったよ ワンコ

血液検査やエコーで特に異常はないのに、ワンコの丑三つコーラスが始まった時、ワンコをよく知ってくれている上司は仰ったんだよ ワンコ
「ワンコは偉い」
「ワンコはきっと、その時のために心の準備をする時間をくれているんだよ」 と。

ワンコの若々しい男前は、年をとっても変わらないから、私達はワンコの年齢をあまり感じていなかったけれど、
10歳過ぎから心臓の薬を飲んでいて、自覚的に散歩の距離を減らしていったワンコは、少しずつ少しずつ、その時のことを考えていたのかい ワンコ  「めぐる季節に朝がくる」
庭だけ散歩になった頃、自分の体のことより、残される家族の気持ちを心配してくれたのかい ワンコ
だから、心準備のために丑三つコーラスを夜毎していたのかい ワンコ

ワンコ アナグマは『長いトンネルの向こうに行くよ さようなら アナグマより』という手紙を残して旅立つのだけど、
それは楽しい旅だったのだって ワンコ
暖炉の側で揺り椅子に揺られながら不思議で素晴らしい夢をみながら、旅立ったアナグマ。
 
『驚いたことに、アナグマは走っているのです。目の前には、どこまでも続く長いトンネル。
足はしっかりとして力強く、もう、杖もいりません。体はすばやく動くし、トンネルを行けば行くほど、どんどん早く走れます。
とうとう、ふっと地面から浮きあがったような気がしました。
まるで、体が無くなってしまったようなのです。
アナグマは、すっかり、自由になったと感じました。』

去年は暖冬だったけれど、あの数日だけ寒波が襲ってきたから、その前日は皆で一緒に温かくして寝たんだね ワンコ
いつもなら、丑三つ時と明け方にはコーラスをするワンコが、スヤスヤ気持ちよい寝息を立てているのが嬉しくて、私も久しぶりにゆっくり眠ったのに、
朝起きると、ワンコのぬくもりが減っているのに驚いて、ストーブの真ん前で必死でマッサージすると、
優しく目をあけて笑ってくれたね ワンコ
笑いながら眠りながら笑いながら、眠ってしまったね ワンコ
夢のなかでは、どんどん早く走れて嬉しかったのかい?
私がお星さまの約束を叫ぶから、犬星へも行こうと思ってくれたのかい?(「星は、朝づつ、犬星」 「ウンがついている」
ワンコは笑って旅立ってしまったね

アナグマがトンネルの向こうに行った次の夜、雪が降ったんだって ワンコ

しんしんと雪が降り積もり、
『雪は地上を、すっかり覆いました。けれども、心の中の悲しみを、覆い隠しては』くれなかったんだよ ワンコ
残された森の仲間たちは、みんな途方に暮れて、後から後から涙が零れて毛布はぐっしょり濡れてしまったんだよ ワンコ

でも、春が来て、皆が外に出てアナグマのことを語り合うようになったんだって ワンコ
モグラは上手にハサミを使うコツをアナグマに教えてもらったことを、
カエルは上手にスケートが滑れるようになるまでアナグマが見守ってくれたことを、
キツネはオシャレにネクタイを結ぶ方法を、
ウサギの奥さんは上手に料理する最初の一歩を、
アナグマから教わったと話し合ったんだって ワンコ
『みんな誰にも、何かしら、アナグマの思い出がありました。
 アナグマは、一人一人に、別れた後でも、宝物となるような、知恵や工夫を残してくれたのです。
 皆はそれで、互いに助け合うこともできました。』
『最後の雪が消えた頃、アナグマが残してくれたものの豊かさで、みんなの悲しみも、消えて』いったんだって ワンコ
『アナグマの話が出るたびに、誰かがいつも、楽しい思い出を、話すことができるように、なった』んだって ワンコ

あの日から、春も夏も秋も過ぎたのに、私はなかなか元気がでてこないよ ワンコ
ワンコ先生やワンコ実家の両親に、お礼やご挨拶に出かけると、きまって言われることがあるんだよ
「悲しんでばかりいたら、ワンコが悲しむ。
 ワンコと過ごした楽しい思い出を、家族が笑って話していたら、ワンコも喜ぶ」と。

ある暖かい春の日に、モグラは心のなかで「ありがとう、アナグマさん」と言った時、
『モグラは、なんだか、そばでアナグマが、聞いていてくれるような気が』したんだって ワンコ
『・・・ きっとアナグマに、聞こえたに違いありませんよね。』 だって ワンコ

ワンコも私達の会話を聞いているのかい?
ワンコを強く感じることもあるのだけれど (「星の宝物 ワンコ」)、
家人の上司のように携帯電話に連絡が欲しいよ ワンコ  (「それでも 逢いたい」) 
同僚のように葉書が欲しいよ ワンコ  (「約束の星はあるけれど」

ワンコ ワンコも楽しみにしていたクリスマスイルミネーション、
近年は少なくなったけれど、今年も盛大に飾っている家もあるんだよ 
イルミネーションを見るためにワンコと一緒に歩いた散歩道を、今は犬星を見上げながら歩いているよ
そんな時、やっぱりワンコの気配を感じるんだよ ワンコ
犬星から見守ってくれているようでいて、側を歩いているようにも感じるんだよ ワンコ

悲しみは無理に消さなくてもいいよね ワンコ
ワンコが与えてくれた優しさや愛は大きいから、そのうち悲しみも包みこんでしまうと思うんだよ ワンコ
ワンコの優しさと愛を胸に、少しずつ元気に歩いていくから、安心して遊びにおいでよ ワンコ

ありがとう ワンコ
遊びにおいでよ ワンコ
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