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2017-06-19 15:48:50 | 日記

資料3-5二
山羊の乳量、乳質における個体差とそれらに影響を及ぼす要因
全国山羊ネットワーク世話人 藤田 優
(独立行政法人家畜改良センター十勝牧場)
山羊において乳量及び乳質(乳成分)における個休差(変異)は明らかに見られ、その要因とし
ては遺伝性のものと飼料・栄養的なものの2つが考えられる。以下にこうした要因について概説し、
今後の山羊の改良や飼養管理を改善していく方向について提言する。
1.遺伝的要因
(1)乳量及び乳成分lこ関する遺伝
山羊において乳量、乳成分について一定の遺伝性があることは既に知られており、表1.のと
おり各形質の遺伝率は中~高程度の遺伝率(かなり遺伝的な要素がある)であることが分かって
いる。すなわち乳量や乳成分はこれらに優れる個体を選抜、利用していくことで改良できる形衰で
ある。
表1.山羊における乳関連形質の遺伝率
形 質
遺伝率
年間泌乳量
0.36一〉0.64
乳脂率
0.32・・■0.62
乳タンパク率
0.59
乳糖率
0.38
資料rGoat Farming」AFan Mowkn著
(2)乳量と乳成分の相関
こうした乳量、乳質の改良については乳牛の世界では非常に情報も多く、世界的な規模で■の能
力評価や後代検定によってめざましい進展が遂げられている。種牛の選抜については、乳量、乳
成分だけに止まらず、休型(肢蹄や乳房も含む)についても配慮したNTP(総合指数)に基づき行
われている。しかし、この指数を算出する中で乳量と乳脂率、乳タン/くク率、SNF(無脂固形分)
率との相関を見ると表2.のとおり負の相関、空蝉乳タン
パク率、SNF率が低下、すなわち改悪されてしまうことが分かっている。
表2.乳量と乳成分率の相関
【参 考】
-0.4~-0.5
中程度の相関
-0.6以上
高い相関
形 質
相関係数
乳 脂 率
-0.43
乳タンパク率
-0.53
SNF率
-0.46
資料「日本ホルスタイン登録協会」
これは当然のことで乳成分の相当部分を占める水分の増加のスピードと脂肪、タン′くク質、乳
糖の乳腺内での変換・生産スピードが異なっており、乳量が増加すればそれだけ乳成分の増加
が追いつかずに薄められてしまい、乳成分率が低下してしまうということである。
このことは山羊においても当てはまり、すべてというわけではないが相当の個体において乳量の
多い個体は概して乳成分率が低くなる傾向があり、乳量に個体差があるということが、乳成分率
に個体差がを生じさせているのだとも言える。
これを裏付けるデータとして表3.のとおり独立行政法人家膏改良センター長野牧場(以下「長
野牧場」)における2回搾乳における朝と夕の乳量及び乳脂率を見てもこの関係は明らかであり、
個体別に見ても全ての個体において搾乳間隔が短い夕乳の乳量は朝乳より少ない一方で、乳脂
率は夕乳の方が朝乳より高くなっている。
表3.朝乳と夕乳の乳量、乳成分率の違い
項 目
乳量
乳脂率
朝 乳
2.08kg
2.96%
夕 乳
0.77kg
4.77%

2.85kg
3.40%
資料「長野牧場(H19:4-11月)J
(3)品種による乳量、乳成分の差
乳牛の世界ではホルスタイン種は乳量が多い一方で、ジャージー種は乳量はホルスタイン種
には及ばないが乳成分率(乳脂率、乳タンパク率等)が高いという品種善があることが広く知られ
ている。
山羊においても同様であり、牛のホルスタイン種に相当するザーネン種(国内の乳用山羊はほ
とんどがこ蜘ながら、亨L成分率がやや低いという特徴が
あり、一方牛のジャージー種に相当するヌビアン種では乳量ではザーネン種等には劣るが乳成分
率が高いという特徴がある。これは表4.におけるアメリカにおける2006年の品種別の乳質検査
結果からも明らかである。
また、このアメリカの乳質検査結果について過去のデータと比較してみると、ザーネン種では20
01年には受検頭数7g7頭で、平均乳量854.6kg、乳脂率3.61%、乳タン/くク率3.03%であ
るの対して、2006年では、乳量が111.1kg増加している一方七乳脂率は0.32ポイント、乳タ
ンパク率は0.12ポイント低下している。これらのデータからも1.(2)で示した乳量と乳成分率が
負の相関にあることが分かる。
表4.アメリカにおける山羊の品種別乳質検査成績(2006年)
品 種
牧場数 検査山羊
乳 量
乳脂率 乳タンハ○ク率
頭数
(kg)
(%)
(%)
ザーネン種
35
983
965.7
3.29
2.91
トッケンブルグ種
26
297
797.0
3.19
2.74
ヌビアン種
83
1,202
660.0
4.53
3.58
(4)我が国における山羊の改良
我が国における乳用山羊、すなわちザーネン種における改良の推移を見ると」乳量について
は、、単純に重量や容積を量るだけで情報が得られ、乳成分のように分析の必要がないことから、
全国レベルで改良が着実に進められてきており、表5.の家畜改良増殖目標のとおり着実に成果
があがってきているものと考えられる。
表5.家畜改良増殖目標の推移
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