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2017-06-19 10:27:15 | 日記

2016年12月14日、試験飛行2号機、県営名古屋空港をMFCへ向けて出発[75]。4号機と同様、グアム国際空港、マジュロ国際空港、ホノルル国際空港、サンノゼ国際空港を経由し、19日、グラント郡国際空港へ到着[76]。
2017年1月20日、機体を制御する電子機器の配置の見直しなど設計変更が必要となったため、航空会社への納入時期が2020年半ばへとそれまでの予定の2018年半ばから2年間延期されることが判明した[77]。報道によれば、理由は耐空証明を行う際、極端な状況(機内での爆発、キャビンからアビオニクス・ベイへの水漏れなど)での継続的な運用のために認定要件を満たす必要があることが判明したため[78]。副社長兼営業部長の福原勇吾氏によれば必要となった設計変更によりMRJの性能、燃料消費量、システムの機能が影響を受けることはなく、1月下旬現在で設計変更領域の予備的な設計レビューを実施しており、数ヶ月で重要な設計段階に入るとのこと[78]。また、過去5回起こった延期のうちの4回は共通して認証に関して何らかの不備があったために、開発作業をやり直す必要があった為という[79]。
2017年2月25日、三菱重工業がMRJの量産計画を縮小することが判明した。これまでの生産計画では2017年末には月産約2機、2018年末に月産3-4機と、少しずつ生産ペースを拡大する予定であったが2018年半ばを見込んでいた納入開始時期が2020年半ばとなったことに伴い、量産も先送りするという。このため、国内の航空部品メーカーなどへの打撃が懸念される[80]。
2017年3月2日、70席級の試験機を2018年にも完成させる見通しと報道された。配線の設計を見直し中のため、三菱はこの70席級の試作機を製作した後は、90席級も含めた機体の製作を一時見合わせる方向である[81]。
機体[編集]
正面から見た地上試験中の MRJ 試験一号機
名古屋空港で地上試験中の MRJ 試験一号機
外観は円筒形の機体に後退翼、主翼下にエンジンを備えた一般的な小型ジェット旅客機と同じであるが、機首や主翼は空気抵抗を考慮した形状を採用している。地上設備や車両との接触、また地方空港での整備性を考慮し、胴体はアルミ合金製が採用された。他方、このクラスの機体では初めて主翼・尾翼を炭素系複合材料とし、全体の3割程度を複合材料として軽量化を図ることが予定されていたが、後に主翼はアルミ合金製へ変更された。これはMRJの主翼の曲率はR800程度と大型機のR2000程度に比べて大きく、強度確保のためには積層枚数の増加・補強材追加の必要性が判明し、予定したほどの軽量化が望めなくなったためとされている[82]。なお、当初予定の複合材割合3割でも、5割程度に達するボーイング787やエアバスA350 XWBのような大型機に比較すると少ないが、頻繁に離着陸を行うリージョナルジェットの特性を考慮したものであった(複合材は伸びる力に強いが衝突など押す力には弱い)。
燃費は機体形状の最適化や複合材による軽量化によって、従来の機体より2割削減した。また、国際民間航空機関 (ICAO) による最新の環境基準(チャプター4・CAEP6)を大幅に上回る性能で、従来の機体より低騒音かつ環境負荷を低減した機体としている。航続距離は、MRJ70/90LR型共に、欧州や米国の全域をカバーできる能力を持つ。
機内は「新しい快適さ」というコンセプトのもと、モダンでスタイリッシュな客室空間を計画した。前方扉と後方扉を左右同一のステーションに配置し、翼上の非常脱出口を廃したことから、柔軟かつ多様な座席レイアウトを可能とした。キャビンはほとんどの米国人男性が収まる値の1.88 mを考慮して高さ約2 mとし、大抵の欧米人男性なら屈まずに室内を移動できるようにした。通路幅・座席幅は共に46cm、座席配列は通路を挟んで左右2列ずつの横4列で中央座席は無く、乗客は容易に移動することができる(胴体断面は真円よりやや横に広げることで、居住性を高める計画だったが、真円に近い形状に改められた)。
座席はゾディアック・シート・カリフォルニアのシートを採用した。当初はマツダ系列企業のデルタ工業と共同開発したスリムシートを採用する予定であった。このシートは日本独自の三次元立体編物技術を使用し、従来のウレタン製座席よりも薄くすることが可能であり、座席の前後の間隔に余裕を持たせ、従来より足元の空間を広々ととれる。また、体にかかる圧力を分散させ、通気性にも優れており、乗客はゆったりと快適に座れることを利点としていた。しかし、近年の海外のシートメーカーがエコノミークラス向けシートを薄型化していることなどの要因から不採用となった[83]。
オーバーヘッド・ビン(荷だな)はローラー付バッグも収納できる大きさである。便所は車椅子を用いた利用も可能である。
コックピットはロックウェルコリンズ製のプロライン21フュージョンシステムを用いたグラスコックピットとなる[84][85]。当初、操縦桿はエアバス機などと同じくサイドスティック方式とすることも考えられたが、ボーイング機と同じ操縦輪方式となっている。三菱側はコックピットの仕様は市場調査で決めたとしているが、従来から協力関係にあるボーイングが作る新型機B777やB787がサイドステイックでなくコントロール・ホイールを使い続けていることも影響している[86]。
機体には日本の最新技術が結集しており、日本が得意とする複合材を始め、機体の設計には国内開発のスーパーコンピュータを使用した[87]。また、航空機開発は自動車以上に技術の裾野が広く、MRJから様々な産業への技術移転が期待されており、機体の部品数95万点のうち3割を日本企業が手がける[88]。
エンジンにはプラット・アンド・ホイットニーのギヤードターボファンエンジン(GTF)タイプの新型エンジンPW1000GシリーズのPW1215G(MRJ70)とPW1217G (MRJ90)を採用する。GTFはファンの駆動にギヤを介する構造で、従来型より相対的に大きいファンを用い、バイパス比を高めることが可能になる結果、燃費の向上が期待できる。プラット・アンド・ホイットニーでは、GTFは従来のエンジンより12%燃費が良いと説明している。また騒音や排出ガスを削減も実現している[89]。当初の計画通りならMRJが同エンジンシリーズを採用した航空機の中で最初に初飛行をする予定であったが、度重なる計画遅延によってPW1500Gを採用しているライバルのボンバルディア Cシリーズが先に初飛行した(2013年9月16日に初飛行)。エンジンの最終組み立ては、三菱重工が日本国内で行うこととしている[90]。また、元々はPW1000Gシリーズのファン直径の大きい派生型で使用されるハイブリッドアルミ・チタンファンブレードの小型版を搭載していたが、後にMRJが搭載するPW1200系列はパフォーマンスおよび損傷許容性の向上のため固体状チタンデザインに切り替えることとなった[91]。
機体システムのパートナーは国内外から参加している。主要5社では、油圧システムに米国パーカー・エアロスペース社、電源・空調・補助動力(APU)・燃料タンク防爆・高揚力装置・防火の各システムに米国ハミルトン・サンドストランド(英語版)社、電子機器及びフライト・コントロールシステムに米国ロックウェル・コリンズ(英語版)社、フライトコントロール・アクチュエーションシステムに日本のナブテスコ株式会社、降着システムに住友精密工業が、それぞれ担当する。また、ジャムコは複合材によるエルロンとスポイラーを三菱と共同で設計する。
MRJ90 飛行試験機[編集]
2017年現在[92][93][94][95][69][96][97]
通算 写真 登録記号 初飛行年月日 塗装 備考
1号機 JA21MJ TAKEOFF ROLL.jpg JA21MJ 2015年11月11日[1] ハウスカラー
(MRJ 3色ライン) 機能・性能テスト実施予定機[98]、伊勢志摩サミット期間中セントレアにて展示[65]
2015年6月8日、名古屋空港にて初の地上走行試験[99]、同年11月11日、名古屋空港にて初飛行[1]
以後、名古屋空港を拠点に太平洋や日本海上空で飛行試験を実施
2016年9月26日、県営名古屋空港をMFCへ向けて出発
新千歳空港、エリゾヴォ空港、アンカレッジ国際空港経由で同月28日にグラント郡国際空港へ到着[100]
2号機 JA22MJ TAXI TEST.jpg JA22MJ 2016年5月31日[101] ハウスカラー
(赤単色ライン) 機能・性能テスト実施予定機[98]、静圧コーンを装備
2016年5月31日、名古屋空港にて初飛行
以後名古屋空港を拠点に太平洋や日本海上空で試験飛行を実施
同年12月14日9時20分ごろ(現地時刻)、県営名古屋空港をMFCへ向けて出発[75]
グアム国際空港、マジュロ国際空港、ホノルル国際空港、サンノゼ国際空港経由で同月19日、グラント郡国際空港へ到着[76]
3号機 JA23MJ FIRST FLIGHT.jpg JA23MJ 2016年11月22日[74] ハウスカラー
(黒単色ライン)
→ANA/MRJコラボ 飛行特性試験とアビオニクス試験実施予定機[98]
2016年11月22日、名古屋空港にて初飛行、2017年3月まで名古屋空港にて試験飛行実施
同年3月13日県営名古屋空港を出発[102]
14日途中経由地ホノルルを出発するもオイル漏れにより引き返す[103][104]
31日フェリー運航再開、同日グラント郡国際空港へ到着[104]
米国内にて2017年パリ国際航空ショー出展のため、
飛行試験を10日程度中断し、ANA/MRJコラボ塗装へ変更、同年6月13日グラント郡国際空港を出発、
カナダ ウィニペグ・ジェームス・アームストロング・リチャードソン国際空港、グースベイ空港と
アイスランド ケプラヴィーク国際空港の途中3空港を経由し、
6月16日にパリ郊外ル・ブルジェ空港に到着し、MRJとして初めて大西洋横断と欧州上陸を果たした[105]。
4号機 JA24MJ 2016年9月25日[69] ハウスカラー
(MRJ 3色ライン) インテリアや騒音、防氷試験実施予定機[98]
2016年9月25日、名古屋空港にて初飛行
同年11月15日9時35分(現地時間)、県営名古屋空港をMFCへ向けて出発[70]
グアム国際空港、マジュロ国際空港[71]、ホノルル国際空港、サンノゼ国際空港経由で同月18日、グラント郡国際空港へ到着[72][73]
2017年2月から自然着氷試験のためシカゴ・ロックフォード国際空港に試験拠点移動[106][107]。
26日に寒冷地試験のためフロリダのエグリン空軍基地(英語版)にあるマッキンリー気候研究所(英語版)に到着[108]。
5号機 JA25MJ 2017年予定[109] ANA/MRJコラボ 最終組立工場、艤装ラインにて設計変更及び機器配置見直し作業中
オートパイロット試験[98]及び設計変更による機器配置の見直し予定機
初飛行後国内にて自動操縦試験飛行見込み[93]であったが設計変更に伴う再地上機能試験を行うため当面の飛行試験は延期
6号機 最終組立工場、構造ラインにて機体組立中
設計変更に伴う再地上機能試験予定機
7号機 最終組立工場、構造ラインにて機体組立中
設計変更に伴う飛行試験予定機
MRJ70 飛行試験機[編集]
2017年現在
通算 登録記号 初飛行年月日 塗装 備考
1号機
(8号機) 最終組立工場、構造ラインにて機体組立中[96]
2018年完成予定[81]。
2号機
強度試験機[編集]
2016年現在、静強度試験機と疲労強度試験機がそれぞれ一機、合計二機確認
静強度試験機は2014年10月から静強度試験を実施[110]、2016年11月1日、全機静強度試験が完了[111]
疲労強度試験機は組立完了し、2016年3月15日に技術試験場へ移動[112]
量産機[編集]
初号機:2016年1月13日ANA領収検査員立会いで顧客領収検査を実施し主翼骨格組立開始[92]
サポート[編集]
YS-11の教訓からボーイングとカスタマーサポートおよび技術支援、スペアパーツの在庫/供給体制の契約を結んでおり[113]、ほかにもITシステムはDeloitte社、シミュレータを含む訓練体制はカナダのCAE社と協業する[114]。
エンジンに関しては、2015年2月12日に米大手プラット・アンド・ホイットニー社がサポートサービスを提供すると発表した[115]。
ギャラリー[編集]

正面


側面


後面


ロゴ
仕様[編集]
項目\機種 MRJ70STD MRJ70ER MRJ70LR MRJ90STD MRJ90ER MRJ90LR
座席数
(1クラス) 76席 88席
全長 33.4 m (109 ft 8 in) 35.8 m (117 ft 5 in)
全高 10.4 m (34 ft 2 in)
全幅 29.2 m (95 ft 10 in)
貨物室容積 18.2 m3 (644 ft3)
巡航速度 マッハ 0.78[116]
最大運用速度 M 0.78 (956 km/h)
エンジン型式 プラット・アンド・ホイットニー
PW1215G ギヤードターボファンエンジン[117] プラット・アンド・ホイットニー
PW1217G ギヤードターボファンエンジン [118][117]
エンジン推力 69.3 kN (7,070 kgf) × 2 78.2 kN (7,970 kgf) × 2
ファン直径 56 in (140 cm)[117]
バイパス比 9[117]
航続距離 1,880 km
(1,020 mi) 3,090 km
(1,670 mi) 3,740 km
(2,020 mi) 2,120 km
(1,150 mi) 2,870 km
(1,550 mi) 3,770 km
(2,040 mi)
最大搭載燃料 3,200 US Gallon
最大離陸重量 36,850 kg (81,240 lb) 38,995 kg (85,969 lb) 40,200 kg (88,626 lb) 39,600 kg (87,303 lb) 40,995 kg (90,378 lb) 42,800 kg (94,358 lb)
最大着陸重量 36,200 kg (79,807 lb) 38,000 kg (83,776 lb)
離陸滑走距離
(最大離陸重量時) 1,450 m 1,620 m 1,720 m 1,490 m 1,600 m 1,740 m
着陸滑走距離
(最大着陸重量時) 1,430 m 1,480 m
STD:標準型、ER:航続距離延長型、LR:長距離型
出典:MRJ公式Webサイト "主要諸元"[119][120]
このほか、米国での受注活動の結果から、100席以上のストレッチタイプを検討していて、平成30年以降に投入することを目標としている[121]。
受注状況[編集]
発注状況[編集]
2008年(平成20年)3月27日、ANAより25機(仮発注10機を含む)の購入が発表された。これにより、YS-11でもローンチカスタマーだったANAがまたもローンチカスタマーとなり、MRJ開発に関与することとしている[25]。その後2009年(平成21年)10月2日には、日本国外の航空会社からの初受注となる、米トランス・ステイツ航空との間での購入の覚書(正式契約ではない)締結を発表した[122][123]。2011年(平成23年)2月1日には、正式契約を発表した[124]。
2012年(平成24年)7月11日、スカイウェスト(英語版)から100機を受注することで基本合意に達したと発表した[125]。2012年(平成24年)12月13日には、100機購入並びにオプション100機追加の正式契約を締結したことを発表した[126]。
米国内の大手エアラインと地域航空会社の間には運用協定(スコープ・クローズ)が結ばれており、MRJ90はこの協定による制限「席数:最大76席」「最大離陸重量:39トン(8万6000ポンド)」に抵触している[127]。交渉でこの制限は緩和される見通しで契約が結ばれていたが、その後の交渉の停滞から、2016年5月の全米地域航空コンベンションにおいてトランス・ステイツのCEOは「欲しいのはもちろん90席クラスのMRJ90なのだが、スコープ・クローズの制限値が変わらないのなら、軽いMRJ70(76席/36.65トン)への切り替えを考慮せざるを得ないかもしれない。決断のタイミングを計っているところだ」と発言、スカイウェスト航空CEOも「現段階では、MRJ90しか考えていない。とにかく、スコープ・クローズの制限値が交渉のテーブルに乗るのを待つだけだ」と述べ切替や取消の可能性が示唆されている[127]。
2013年8月22日、三菱航空機は部品の製造開始や納入時期に遅れが生じていて、サプライヤー各社と安全性を担保していくプロセスや納入時期について合意し、主要部品調達が計画よりも遅れているため、開発スケジュールを見直し、2013年度中に予定していた初飛行を2015年4~6月期へ延期し、初号機の引き渡しも2017年4~6月期へ延期すると発表。
日本航空(JAL)も導入を検討しているが、既にエンブラエル170を発注していること、三菱のアフターサービスに対する説明が不十分であるという理由から、ANAと同時の発注は見送った。また、中近東の航空会社等で事前協議等が行われている模様である。また、これ以外にも、いくつかの保留中の注文を多数、確保しているという[128]。
ANA発注機については、同社のグループ会社で小型機(ボーイング737)やプロペラ機(デ・ハビランド・カナダ DHC-8)を運航しているANAウイングスで運航されることになっている。ANAが事前発表通りボンバルディアDHC-8仕様国内路線をMRJに置き換える場合、現状の路線網からは中部国際空港発着の国内路線などが該当するといわれている。
2014年(平成26年)7月14日、イースタン航空(英語版)から確定20機,購入権20機に関する覚書が締結されたことが発表された[12][13][14]。また、2014年(平成26年)7月15日、マンダレー航空から確定6機,購入権4機の受注が発表された[129][130]。
更に2014年8月28日に一時発注を見送っていた日本航空が32機を2021年から導入することに合意。カタログ価格で1,500億円の契約となる模様[131]。但し、日本航空は同日、グループ企業ジェイエアがすでに運航しているライバル機のエンブラエル社のE-Jetシリーズを確定15機、オプション12機を2015年から追加導入する購入契約を締結している[132]。
また、同年9月2日になって一部報道で三菱グループの三菱商事を中心に日本政策投資銀行、三菱航空機、JTB総合研究所や東京大学の有識者が参加した一般社団法人「次世代地域航空ネットワーク検討協議会」を8月25日に発足し、地方の航空路線では搭乗率の伸び悩みなどで便数が減る傾向が続いているとして、小型ジェット機を使って大手航空会社などからまとめて運航を請け負うことで採算性の向上を目指し、新たな会社の設立を検討すると報道した[133]。航空大手から近距離路線の運航業務を受託する米国モデルの航空会社形態の日本導入を目指す。JALやANAからの運航受託に加え、路線開設を希望する地方の企業や金融機関、自治体、各地の空港会社に集客や発券など販売業務専門の会社設立を促し、顧客に取り込む。新会社はANAにMRJの1号機が納入される2017年の実現を目指すとしているが、現行、日本の航空法制では機材の運航と航空券販売の分業は原則、認められていないので、三菱商事などは協議会を通じて国土交通省などに法改正や規制緩和を働きかけるとしている[134]。
2016年2月16日、米国のエアロリース(AeroLease Aviation, LLC)がMRJ90(確定10機、オプション10機)を発注することで基本合意したことを発表[64]。航空機リース会社からの発注はこれが初となる[64]。8月31日にはオプション10機を含めた最大20機の導入で正式に契約[135][136]。
2016年7月11日、スウェーデンの航空機リース会社ロックトン(Rockton AB)がMRJ90(確定10機、オプション10機)を発注することで基本合意したことを発表[137]。これは欧州企業からの初の受注である。
受注年月日 顧客名 引渡し(予定) 種類 備考
MRJ-70 MRJ-90 オプション 購入権[脚注 4]
2008年3月27日 日本の旗 全日本空輸 2018年4~6月期ごろ 15 10 同社のグループ会社であるANAウイングスが運航
2010年10月2日 アメリカ合衆国の旗 トランス・ステイツ航空 2018年以降 50 50
2012年7月11日 アメリカ合衆国の旗 スカイウェスト航空[138][139] 2018年以降 100 100
2014年7月14日 アメリカ合衆国の旗 イースタン航空(英語版)[脚注 5] 2019年 20 20 了解覚書のみ締結→2014年9月22日正式契約
2014年7月14日 ミャンマーの旗 マンダレー航空[140] 2019年 6 4 2014年12月31日から運航停止していたが、2015年4月19日運航再開
2014年8月28日 日本の旗 日本航空[7] 2021年 32 同社のグループ会社であるジェイエアが運航[7]
2016年2月16日 アメリカ合衆国の旗 エアロリース[64] 2018年 10 10
2016年7月11日 スウェーデンの旗 ロックトン[137] 2020年 10 10
合計 243 180 24
発注検討[編集]
イラン航空:5億米ドル相当で、25機を購入する意向を公表[141][142]
発注取消[編集]
2011年(平成23年)6月16日、香港の航空機リース会社ANIグループホールディングスとの間での購入の覚書(正式契約ではない)締結を発表した[143]がその後、契約に至らず解約となる[144]。
受注年月日 顧客名 引渡し(予定) 種類 備考
MRJ-70 MRJ-90 オプション 購入権[脚注 6]
2011年6月17日 香港の旗 ANIグループホールディングス キャンセル (5)→(0) 了解覚書のみ締結[143][144]→2013年5月9日に失効[144]

主な競合機[編集]

機体サイズ(座席数)による比較

競合機 エンブラエル・ERJ175

競合機 ボンバルディア・CRJ700
MRJが発売される頃に市場に出ているライバル機をあげる。
ブラジルの旗 エンブラエル
E170/175/190/195 : 70-110人乗り
エンブラエル E-Jet E2 : 上記E-Jetシリーズの改良型、エンジンはMRJと同系列(2018年納入予定)
カナダの旗 ボンバルディア・エアロスペース
CRJ 700/900 : 70-90人乗り(※三菱は開発・生産に協力していたが、ボーイング787生産に参画するため離脱)
DHC-8-400 : 70-78人乗り ターボプロップ機(※三菱は開発・生産に協力している)
ロシアの旗 イリューシン
Il-114 : 52-64人乗り ターボプロップ機
ロシアの旗 スホーイ
スホーイ・スーパージェット100 : 68-105人乗り(※ボーイングが販売・顧客管理に協力している)
ウクライナの旗 アントーノフ
An-148 : 最大75人乗り
中華人民共和国の旗 AVICI
ARJ21(700型) : 78-90人乗り
中華人民共和国初 のリージョナル(地域)向け小型ジェット旅客機 ARJ21(翔鳳)はすでに機体を披露し、2009年には型式証明を取得し就航する予定[145]。購入契約については中国国内の航空会社を中心としてすでに200機以上の契約が結ばれており、2008年10月には米企業と25機の購入契約を結ぶ予定だと発表していたが[145]、中国外の型式証明取得の見込みが立たないため中国外では一部途上国でしか運用できない[146]。
フランスの旗/イタリアの旗 ATR
ATR 72 : 64-74人乗り ターボプロップ機
日本の他社の動向[編集]
富士重工業では、ビジネスジェットの開発を(2008年の時点で)数年前より進めておりこれはスバルジェットと呼ばれていた。これは2008年に模型が展示されT型尾翼にリアエンジンという、ビジネスジェットとしては極めてオーソドックスなスタイルで乗客定員は8-10人程度とされ、全長や全幅などのスペックは航空自衛隊の多用途機であるU-125に近いとされた[147]。しかし、同年に資金調達の制約から数年間、新しいビジネスジェット機の開発を延期することを計画していることが報じられた[148]。富士重工はその時点で10年以内に開発することを目指すとしていたが、一方で航空宇宙事業の収益性にかなった後にのみ、プログラムを続行するとも語っていた[149]。
川崎重工業では、三菱の開発計画が始まったころに、独自の旅客機(YPX)の開発を行うかどうか検討していたが、2013年に「具体的な動きはない」とした[150]。一方で次期輸送機を転用した民間貨物輸送機(YCX)については、2012年を目処に事業化する方針を固めていたが、2016年には事実上断念した[151][152]。
本田技研工業(ホンダ)は、1962年に航空機事業への参入を宣言して以降、航空事業のノウハウを収集し、1997年(平成9年)より、エンジンを含めた全自社製の「HondaJet」の開発を正式に開始、2013年12月初飛行、2016年1月販売開始した。乗客が5~6名の超軽量ジェット機でありプライベート機やエアタクシーが主な市場となる。
脚注[編集]
[ヘルプ]
^ フォッカー(1996年に倒産)、SAAB(1999年に旅客機部門から撤退)、BAE(1996年にターボプロップ機から撤退。その後2001年に旅客機部門からも撤退)ドルニエ(1996年にフェアチャイルドと合併フェアチャイルド・ドルニエとして事業の継続を計ったが2002年に倒産)の4社。SAABを除く3社はRJも造っていた。また、当時ターボプロップ機だけを作っていたデ・ハビランド・カナダはその市場に悲観したボーイングに見捨てられた後、1992年にボンバルディアに買収され、RJも生産する事によって生き残りを図った。独立独歩を保ったのはEADS傘下のATRのみである。
^ エンジン運転中に常時燃焼ガスに晒される高温部。機械的な応力に加え、熱応力の影響を受ける。
^ 小牧南工場はかつてYS-11の組み立てを行った格納庫がある工場である。
^ 製造スロットの確保はないが、特定の期間内に確定した発注条件と同条件で航空機を購入できる権利。
^ 1926-1991年に存在していた、かつての大手航空会社イースタン航空の商標を買いとり、2015年に運行を開始した新会社
^ 製造スロットの確保はないが、特定の期間内に確定した発注条件と同条件で航空機を購入できる権利。
出典[編集]
[ヘルプ]
^ a b c d “国産旅客機・MRJが初飛行に成功 名古屋空港に着陸”. 朝日新聞. (2015年11月11日). オリジナルの2015年11月11日時点によるアーカイブ。 2015年11月11日閲覧。
^ a b “MRJ、量産願い初号機で鋲打ち式実施 - 初飛行に向けシンボルデザインも作成”. マイナビニュース. (2015年10月30日) 2015年10月30日閲覧。
^ a b Rory Jones (2015年6月15日). “Mitsubishi Regional Jet Looks for Love in Paris”. The Wall Street Journal 2016年12月22日閲覧。
^ Chris Cooper, Kiyotaka Matsuda (2015年11月11日). “Japan's Passenger Jet Takes to the Skies for First Flight” 2016年12月22日閲覧。
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参考文献[編集]
前間孝則 『国産旅客機が世界の空を飛ぶ日』 講談社 ISBN 4-06-212040-2
関連項目[編集]
ウィキメディア・コモンズには、MRJに関連するメディアがあります。
三菱 MC-20(一〇〇式輸送機)
YS-11 - YX - YXX - YSX
HondaJet
MU-2 - MU-300
FA-200 - FA-300
航空機メーカーの一覧
リージョナルジェット
飛翔
外部リンク[編集]
MRJ - Mitsubishi Regional Jet - 公式サイト
三菱重工業
MRJ(SKYPRESS INC)
NEDO 環境適応型高性能小型航空機研究開発
JAXA 将来の航空プログラム
MRJ(導入準備中) - ANAウイングスによる紹介。『ANAカラー』を採用したMRJの画像あり。
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三菱重工業
カテゴリ: 開発予定の航空機航空の画像提供依頼日本の旅客機ビジネス機三菱重工業製の飛行機
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