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2017-05-20 13:52:54 | 日記
a)と交雑されて、現在の乳用のヨーロッパヤギが作られたと推定される。
 日本列島には野生山羊が生息した形跡はなく、わが国にいつ頃、どのような経路で家畜山羊が渡来したかは明らかではないが、わが国の家畜山羊は、約700~800年頃に中国、韓国並びに東南アジアから伝わったと推定されている。特にこれらの地域と早くから交易のあった沖縄県、長崎県、鹿児島県等の九州南西部に、肉用の小型山羊が導入され、しだいに繁殖、普及されて、現在の日本在来種(トカラ山羊、シバ山羊など)が作られたと推定されている。なお現在では、沖縄、奄美諸島の在来種山羊はザーネン種との交雑化が進み、純粋の在来種はほほ絶減したと思われる。
 2) トカラ山羊
 鹿児島県鹿児島郡十島村(トカラ列島)に古くから飼育されてきたもので、その地名をとってトカラ山羊と俗称されている。明治27(1894)年にトカラ列島を訪ねた笹森氏によって、宝島と小宝島ですでに山羊が飼育されていたことが確認されているが、それ以前トカラ列島において山羊の飼育がいつ頃から開始されたかは明らかではない。またどのような経路で山羊がトカラ列島に入ってきたのか、その由来も明らかではないが、約700、800年頃に交易のあった東南アジアから流球諸島を経由して渡来したものと推定される。体格は小型で、体重は雌20~25kg、雄25~35kgである。体質強健で粗放な管理によく耐え、腰麻痺に村する抵抗カも強い。繁殖旺盛で周年繁殖し、1年2産も可能である。毛色は黒、褐、茶の有色に白の斑紋が入るなど種々雑多で、有角、副乳頭を有し、肉質はない。泌乳期間90日で泌乳量25~100kgと少ない。本種は古くから肉用に供されてきたが、明治以降ザーネン種との交雑が進み、その純粋種は激減して、現在ではトカラ列島の一部の島に残存するにすぎない。
 3) シバ山羊
 長崎県西部海岸地域と五島列島に古来飼育されている日本在来種山羊はシバ山羊の名で呼ばれているが、このシバ山羊は沖縄、奄美諸島及びトカラ列島の日本在来種山羊とはおそらく来歴を異にするもので、朝鮮半島より由来したものと推定されている。本種はトカラ山羊と同様に、小型で有角、周年繁殖が可能であるが、毛色は自色である。成山羊の体重は15~28kg、体高は40~50cmである。近年、実験動物としての有用性が注目されている。
 4) 在来系雑種
 主として日本在来種と日本ザーネン種の交雑種で、体格は在来種より大きく、両種の中間タイプを示す。体重は雌で30kg前後である。被毛は白色が多く、有角、肉髯を有するものが多い。体質強健で腰麻痺にも強く、飼いやすい。現在、沖縄、奄美諸島及びトカラ列島で飼育されている肉用山羊は本種が大半を占めている。
(担当 鹿児島大学農学部 萬田正治)
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