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2017-05-20 13:45:00 | 日記
ヤギは牛に比較し小型で扱いやすく、今後は女性や高齢者による管理が容易な家畜として特に山間部農村で有力であると期待される。その乳は畜産先進国であるヨーロッパでは嗜好性の高いチーズなどの加工品の原材料としても珍重され、需要が高い。また最近では食物アレルギーが問題となっており、牛乳に対してアレルギーを持つ人も多いが、ヤギ乳にはそのような抗原性は無いとされ、注目されている。
日本におけるヤギ乳普及の第一のネックは、年間を通じた生産ができないという欠点である。すなわち乳用ヤギザーネン種は春季にしか仔を生まず(季節繁殖性)、泌乳期間は出産後10ヶ月であるので、冬季には乳の生産が無い。本グループではヤギ乳の安定生産を阻む乳用ヤギの季節繁殖性に着目し、日本におけるヤギ種畜生産の中枢である(独)家畜改良センター長野牧場との共同研究で乳用ヤギの育種改良に着手した。
乳用ヤギに年間を通じて出産できる特質(周年繁殖性)を付与するため、この形質をもつ日本の在来種シバヤギと乳用ヤギザーネン種を交配する実験家系を作出した。雄シバヤギ1頭、雌ザーネン6頭を用いてF1世代36頭を作出したところ、全ての雌個体が周年繁殖性を示し、この形質の乳用種への導入に成功した。ザーネン種に戻し交配した第2世代58頭のうち、現在までのところ雌の約80%が周年繁殖性を示している。以上のことからシバヤギの持つ周年繁殖性はザーネン種に対して優性であり、その発現には複数の遺伝子が関与している可能性が示された。

日本の遺伝子資源の世界的活用を
ザーネン種はヨーロッパで育種改良され、世界中で飼養される有名な乳用種である。このヤギの大きな欠点に日本の在来ヤギの周年繁殖性を導入できたことは、在来家畜遺伝子資源の活用の面からも大きな成果と考える。この技術を世界で活用させるためにも、周年繁殖性の分子遺伝学的解明を急ぎたい。
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