み~ちゃんブログ 2 by Mikoyuki

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いろいろな国のお話を読んで その11 日本編(続き 儒教についてと軍記物語の巻)

2009年01月26日 | いろいろな国のお話を読んで

(続き)

「仁、義、礼、智、忠 信、孝 悌」と書かれた8つの玉の物語、
「南總里見八犬伝」というと、NHKの連続TV人形劇 の「新 八犬伝」が思い出されます。辻村ジュサブローさんの個性的な人形たちが大活躍。
われこそは玉梓が怨霊~~って、怖い女の人の人形も出てくるし、
白い犬がぴょんぴょん走り回る。

日本には、文楽というか人形浄瑠璃の長い歴史もありますからね。
その人形劇は大人気でした。

でも、本当は、快刀村雨の話とかの方が面白いのに
「新 八犬伝」の方は、どちらかというと、怨霊話の方が目立っていました。

その以後も、八墓明神の祟りじゃ~~~って
お婆さんが言ってまわる横溝正史の「八墓村」が、何度も映画化されたり
しばらくは、祟りじゃ~~っていうのが、流行っていましたよね(^ ^;

日本の神様には祟り神もいて、怖いとみんなが思っていたからかな~~

昔のお芝居と言うと、やはり幕府の意向や政策もかかわってきてて
勧善懲悪というか、善悪や、幕府への忠義を教えるようなものが、
いいとされていたらしいです。特に、江戸時代。

日本は儒教国である、とはあまり言われないけど、

その芯の部分では、儒教の「仁、義、礼、智、信」

八犬伝風にいうと、「仁、義、礼、智、忠 信、孝 悌」を志していたと思います。

武士道の基本部分でもあるような・・・

「論語読みの論語知らず」なんて言葉もあるように
一応は、みんなが素養として論語を読んでたようですし

で、お話の世界に戻ると、
日本では、平安時代以降は幕府(=武士)の時世で、
物語も軍記ものが多くなってきます。

あの有名な冒頭・・・

祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
唯春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ
偏に風の前の塵に同じ

で始まる「平家物語」と、同じく日本の代表的な軍記物である「太平記」などが出てきます。源義経の活躍を記した「義経記」も、私は好き(^ ^)
弁慶の物凄い最後も出てきます。

ちなみに、この「平家物語」の冒頭部分の続きを調べると・・・

祇園精舎鐘聲 諸行無常響有 沙羅雙樹之花之色 盛者必衰之理顕 
奢れる人も不久 只春夜如夢 猛者終亡ぬ 偏風之前塵同
遠異朝訪 秦趙高 漢王莽 梁周異 唐禄山 此等皆舊主先王政不随 
樂極 諌不思入 天下之亂事不悟 民間之愁所知士歟者 不久亡者也
近く窺本朝 承平將門 天慶純友 康和義親 平冶之信頼 奢心 猛事 取々社有士歟共 親六波羅之入道前太政大臣平朝臣清盛公申人之消息 傅承社心言・・・

・・・となってて、秦の趙高、漢の王莽、梁の周異、唐の禄山、と出てきてて、その当時の日本にも、遠い異国の王朝の話がどんどん伝わってきていることが分かります。盲目の琵琶法師によって琵琶を弾きながら語られた(=日本各地を巡って口承で伝承してきた)ということですしね(^ ^)

(続く)


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