太田康介写真展-「のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録」
今も待っている、いのち。
「震災と原発事故から1年を経ようとする今も、悲劇の続く場所、福島第一原発20キロ圏内。長い孤独と飢えの中、原発20キロ圏内では多くの生命が奪われました。
飢えの果てに死へと追いやられた家畜、苛酷な環境を懸命に生きる犬や猫、人間を知らない新しい生命・・・。東北の冬は、ただ容赦なく平等に訪れます。
フリーカメラマンが見つめ、記録し続けた現実。何も終わっていない『今』が、ここにあります。
どうか忘れないでください。彼らのことを―。」
(展覧会チラシより)
「私は、ごめんよ、ごめんよ、と謝りながら写真を撮りました。私にできることは、写真を撮り、今起こっている現実を多くの人に知ってもらうこと。それしかできないのです。やがて怒りが沸いてきて、チクショー、チクショーと呻きながらシャッターを切りました。その怒りは、私を含めた人間に対してのものです。」
(太田康介著書『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』本文より)
本展は、福島第一原発20キロ圏内で動物愛護ボランティアをしながら、原発事故後の警戒区域で助けを待ちつづける動物たち(のこされた動物たち)を撮影し続けるフリーランスのカメラマン、太田康介さんによる写真展です。今冬に撮影した写真を含め、未発表のものを多数展示致します。何卒是非ご高覧ください。
〔図版=太田康介著書『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』表紙〕
特別ゲスト
- ソラくん⇒ソラくんは、太田康介著書『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』の表紙写真に写されている被災犬です。震災後、福島第一原発20キロ圏内に取り残され、その後も数奇な運命を辿ってきました。そして昨今、ソラくんが皆様のあたたかいご支援により、この名古屋の地で無事保護されていることが判明しました。ソラくんは23日(木)午前11時、専門家の方と共に来場します。ソラくんの目が訴える現実を、是非、受けとめてみてください。なお、ソラくんは23日のみの来場予定ですが、ワンちゃんなので、あくまでも予定とさせて頂きます。
- 展示内容
- 写真作品35点(B1サイズ5枚+B3サイズ30枚 ※未公開写真を含む)
- 書籍販売
- 太田康介写真集『待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内のそれから』(飛鳥新社刊・2012年3月2日出版)を、全国に先駆けて24日(金)午後より先行販売します。本書は、太田康介写真集『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』の続編です。東北の寒い冬、食べ物のなくなった土地で命をつなぐ犬猫。生き残った牛たちが迎えた悲しい結末。震災から一年、報道されることのない原発20キロ圏内の現実を伝えます。1,365円。
- 主催
- 写真展「のこされた動物たち」名古屋 実行委員会
- お問合せ先
- 写真展「のこされた動物たち」名古屋 実行委員会(代表:いのうえ)
連絡先:展覧会会期終了後はギャラリータマミジアムまで