対極論

正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ

対極論 九号

2016-10-16 06:30:40 | 時事・思考実験
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【労働】解雇規制を緩和へ 小泉進次郎氏が提言 雇用の流動化を狙う(2ちゃん、ビジネス+・日経)

自民党の小泉進次郎農林部会長がトップの「2020年以降の経済財政構想小委員会」が月内にまとめる社会保障制度改革案の骨格が分かった。若者でパートなどの非正規社員が増えているため、
正規・非正規を問わず全ての労働者が社会保険に入れるようにする。企業への解雇規制を緩和し、成長産業への労働移動を後押しする。

【お題】
解雇規制緩和を含めた雇用流動化政策を企図、終身雇用制度を実質的に終焉させるこの制度は雇用にとって社会にとってどうだろうか?


【極論】

A:
「消費」とは捨てるゴミ箱かリサイクルが出来るシステムがあるから消費が成立する、そのシステムが無ければゴミ屋敷になる。
企業の雇用もまた同じではないだろうか? 市場規模が広がりづらい今、雇用の分だけ仕事が有るわけではない。 ならば新しい採用と同数の退場者も仕方がない業界も多い。

B:
人間をゴミやリサイクル品と一緒にするな!
仮に会社にとって従業員が単なる生産財・消耗品とみなす時代だとしても、国民の統合たる国家がそれを是認する政策をしてはだめだろ?

A:
逆に、今まで終身雇用として正社員を優遇する政策ばかりしてたから、派遣等の非正規雇用が「消耗品」扱いされて不遇な人が増え、一方で企業としては安価で都合の良い非正規雇用を増やした結果が今の状態なんでは?


C:
ふと「リサイクル」で思ったが、リサイクルショップや古本屋さんに並べられてるヤツってビミョーなのが多くね?
たぶん、捨てる・リサイクルをする人って、新モデルが出たらか買い換えるだけじゃなく、気に入らないから買い換えた人も多いと思うな。
そうすると、リサイクルショップに集まるのは少なくとも前所有者にとって要らないものだった訳で、その中でリサイクルショップでも回転早く売れる物と店の奥や野ざらしみたくなってるモノがあるが、
人材も流動化したら売れ残り人材が増えて社会問題化するぜ?


A:
じゃあ、社会問題化を防ぐ為に企業は売れ残りそうな人材の保護をせにゃあならんのか? そうしたら、企業は益々正規雇用採用に慎重になり非正規雇用が増えるだけですよ?

D:
(C)さんそれ分かるわ! リサイクルショップって新規回転時には「良い商品」を揃えるが、良い商品から売れてヘンなのが残り、更に商品を補充しその中から良い商品が売れてまたヘンなのが残りを繰り返し、
店内に段々と「澱」のようにダメダメな商品の陳列が滞留し、一定限度で新規の入荷も途絶え客足も落ちて、ひっそり閉店
…ってのがリサイクルショップでよくあるパターンだよねw

雇用をリサイクルに例えると同じで、違うのはリサイクルに当たる派遣会社や職安が潰れないだけで、職安なんかに行っても普通の仕事に就けない人がどんどん顕在化する問題ってどうするんだろ?

A:
(D)さん、リサイクルショップだってちゃんと掃除をしたりリフォームした後に店頭に出すよ。
再就職も同じで、失業中に様々なスクールや職業訓練の場を公共が用意してたり、派遣会社でも各スキル養成に力をいれていたりする。


B:
人を中古品で例えるのはやめろって!
だいたいコイツのオヤジが、規制緩和だとかで産業を滅茶苦茶にして、窮した企業に同じく規制緩和で派遣社員を提示して雇用を滅茶苦茶にしたんじゃねぇか!
そして更に息子は窮した派遣社員・非正規に同一待遇を提示して正社員システムを滅茶苦茶にしようってヤツですか?


A:
覆水盆に返らず、小泉改革云々で過去を喚いて息子を責める口実にするより、今の非正規雇用問題をどうすべきかが重要なんじゃね?
じゃあ(B)さんはこれに勝る非正規雇用対案はあるの?


B:
覆水盆に返らず? また水を入れ直せば良いだろ!
派遣社員を実質的に制限して、企業に派遣雇用から正規雇用にシフトを進めさせれば良いだけ。


A:
出来もしない無茶を対案にしますか?
小泉改革とは別に小泉個人の理念やエゴを具現化した訳ではなく、
冷戦終結後の「平和の配当」と称するグローバル化そして国際金融資本主義化の流れで国際競争力の企業強化に必須だった、合理的帰結の政策に過ぎない。


D:
(A)さん、対案と言いますが、
その前に、その構造改革と言うのをやった結果、日本国やまたは日本企業が復活したって話はあまり聞かないのですが?
トヨタとかごく一部の輸出企業の競争力が上がったみたいですが、シャープやサンヨー等の電気産業が衰退しましたよ?
対案を言う前に政策の精査をしてからじゃないと、何かおかしいと思います。

A:
(D)さん、それは円高が進んで輸出企業の企業業績が悪化したという外部要因ですよ。

B:
(A)さんデタラメ過ぎ!
円高になった原因は二つ、一つは構造改革の結果 企業構造が強くなり稼げるようになったから国の収支の黒字が続き、円高になりやすくなった事、

また一つは、構造改革と消費税増税等で、労働者=消費者の生活不安が増し消費行動に悪影響が出たから、つまり消費の減退で国内企業業績も悪化し海外からの資源や製品輸入額も減り、先の企業構造改革と合わせて、安い賃金で搾取し作り黒字を溜め込むって一種の飢餓輸出で外貨を溜め込んだから円高になった、
つまり構造改革自体が円高を呼び込む皮肉になった訳だね。

A:
反論します。円高は小泉改革前からです。
どちらにせよ、長期の不況で企業自体が構造改革を進めていた訳で、その結果のリストラの嵐が雇用の需給悪化に繋がった訳です。
そして、景気が上向きになろうとしても、企業としては終身雇用の固定費化する正規雇用採用に二の足を踏む状態で、
そこを改善する為にアルバイトより高スキルで正規雇用のように固定費化しない人材=派遣社員が必須だった訳ですね。

ハッキリしている事は、グローバル化で国際競争力が必須な事と景気不景気の波が早く、企業業績も流動化しやすい現在、
固定費化する正社員はよほど社内のコアを任せられる人材しか必要なくなり、派遣と委託が社内で益々占める事になります。
ですから正規雇用の保護より非正規の社会保障制度を充実させる施策が必要なのですね。

B:
(A)さん、貴方は自分で何を言ってるか理解してます?
労働の需給悪化が不況を加速した事を認めての不況ですよね?

労働の需給悪化が不況になる理由、簡単ですよね?明日のメシの不安・職の不安を抱えながら楽しく消費が出来ないからですよね?
貴方は人間をリサイクル品みたく例えますが、
リサイクルは退蔵すればそのままですが、人間がリストラされれば明日からの食事に困ります。雇用保険なんて有って無きが如しですよ?
明日雇い止めになる不安に怯える派遣が消費など考えないし、結婚なんかも想像できない。

そんなふざけた日本にしたグローバル主義者とは何ですか?


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