花火デート

去年は人間ドックと重なって行けなかったけど、
今年はまた、友人のマンションに鮎まつりの花火見物。

猛暑の中電車に座ると、相模線はすぐに混雑した。
浴衣の女の子を連れたカップルだらけだよ。

私の隣の高校生は、ずーっと手をつないでいた。
指を絡めて。
いやそうじゃなくて、そっとつないだほうがかわいいってば（⇦言ってない）
… 余計なお世話にも程があるぞと …

乗り換えた小田急線には傑作な女の子がいた。
浴衣を着たかわいい二十歳くらいの二人連れ。

A 私、花火にはほとんど興味ないんだ。
祭りだよ出店だよ。何買って食べるか、そっちが大事。

B え〜、花火ってのは「きれ〜い」ってうっとり見上げる横顔を見せるもんでしょ？
ほら、言ってごらんよ「わぁ、きれ〜い」

A 私は花火デートに誘ってくる男なんか、全然好きにならないんだもんね。

後ろに立ってて、吹き出しそうになった。
漫画か、これは？
Bちゃん、実にきれいで抜目のないメーク。
ほとんどの男子はコロッと騙されるだろうな。
それもまた良し。
これから現地で男子と合流するのかな？
おそろしくベクトルの違う二人なのに、
無理して一緒にいる感じがしない。
妙に味のある二人だった。
こっそりついて行ったら、面白いに違いない。

そうもいかず、私は友人宅へ。
人混みを歩く歩行者天国では、演歌歌手が歌っていたり、鮎の塩焼きなどいろんな食べ物売っている。
それにしても暑い。

友人宅で綺麗な花火を堪能して、飲んで食べておしゃべりして、実に楽しかった。
久しぶりに多めにお酒を飲んだら、食欲マヒして食べ過ぎた。消化に時間がかかる年なのに。
家に帰って反省した。はー、大人になろう。
幸い二日酔いにはならなかった。