桃とかなへび

いらっしゃいませ。

アラビアの桜

2016年04月07日 | ライブ・ギター
夕方の小岩駅。
ライブまでには時間があるので、花を見に行く。

篠崎公園へと降りたバス停は江戸川沿いだった。
堤防に上ると視界が開け、河川敷の思わぬ広さに不意を突かれた。
私の実家も川の近く。見慣れた田舎の景色とは違うはずなのに。

そして暮れゆく篠崎公園、桜は満開。
なるべく花の下を選んで、立派な公園の端から端まで歩いた。
ゆっくり眺めていたいのにどんどん花は見えなくなる。
ライトアップなどされていないので、
ついに白いことで葉ではなく花だとわかる程度になってしまった。





もうお花見は終わり。駅まで帰ろう。





2016年4月6日(水)
土屋祐介 ソロギターライブ @小岩 BACK IN TIME 20:00~


<第一部>
鐘の響/ペナンブーコ
愛のロマンス/「禁じられた遊び」より
アルハンブラの思い出/タレガ
アラビア風奇想曲/タレガ
テーマ/モリコーネ「ニュー・シネマ・パラダイス」より
愛のテーマ/モリコーネ「ニュー・シネマ・パラダイス」より 
王様の馬はかけていく/オッペルマン 組曲「魔法の森」より           
ファンタジー/ヴァイス


<第二部>
コンポステラの歌
ラグリマ/タレガ
アデリータ/タレガ
五木の子守唄/編曲・土屋祐介
練習曲1番/ヴィラ=ロボス
前奏曲1番/ヴィラ=ロボス
イパネマの娘/ジョビン
11月の或る日/ブローウェル
晩鐘/土屋祐介
Midnight Wind/土屋祐介

<アンコール>
熊蜂/プジョール





やわらかく響くいい音でした。
本当は生音で聞くと最高なのでしょうが、それはなかなかできません。

好きな曲、ということもありますが、「アラビア風奇想曲」よかった~
言葉にすると、起伏に富んだとか、情感豊かとか、単にエロいとか、
なんとでも言えるのでしょうが、そこは人それぞれで。
表情や表現の振れ幅が自分の快適にはまるのは、実にいいですね。
たまにふと外されて、あれ?とかドキとかするのもまたよいものです。
音色が柔らかいためか、一枚紗がかかったようで、
スケールにもがつがつ感がまるでなく、曲を堪能できました。
今まで聞いた中で一番よかったかも。
今日はこれを聞けたからもう満足です。

はじめて聞く、王様の馬のオッペケペー、ではなく、
ドイツのオッペルマンの「王様の馬はかけていく」。
いい曲ですね。ロールプレイングのゲームが好きな若者でも違和感ないでしょう。
いかにもそんな曲。組曲の他の曲もファンタジーっぽいのかな?
馬って身近ではないから、なんだか憧れるね。頼りになりそう。
ピッピのホース、ドリトル先生のベッポー、赤兎馬、スーホの白い馬、マキバオー…

「ファンタジー」あ、音色違うな、はっきりする感じ。


第二部は、わかりやすい曲をわかりやすく聞いた。
いい曲だね、いい音だね、ギターっていいね。
ヴィラ=ロボスの練習曲1番は久しぶり。


桜が咲いても青空が見えもしない春の憂いにアラビアの官能(想像)、
花粉症の薬に鈍る頭にトレモロのさざなみ、
夜の風は桜を通り過ぎて月に出会えたろうか。
衰えゆく脳が春のせいでさらにおかしくなっていても、
あれもこれもひっくるめて、なんだかとてもよかったです。
また聴きたい。


女性のお客さん同士で少しお話もできました。
遠くて時間が遅いから、終わったらすぐ帰るのみ。

結局、会社の歓送迎会だった福助と電車が一本違いで、
茅ヶ崎駅からタクシーで一緒に帰ったそれぞれの春。






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