チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

知的障害も普通高校へ

2009-01-27 | 障害者問題あれこれ
会員ではないけれど、時々「障害児を普通学校へ・全国連絡会」のホームページを見させていただいている。
超不器用な私はパソコンの操作も下手だし、誰が読んでも分かるような文章を書くのに時間がかかり、掲示板は見るだけに終わっている。
近頃、その掲示板に「知的障害者が普通高校へ」行くことに反対意見が書かれていた。
いくつもの意見が書かれることは珍しいので「なぜ?」と疑問が湧く。
そして、調べてみると、今月16日の朝日新聞のホームページにあった。
マイタウン愛媛の記事。以下。

知的障害も普通高校へ

●配慮を求め要望書
 
 知的障害者が県立の普通高校へ入学できやすくするよう特別の配慮を求める要望書を15日、知的障害者の家族会が県教委に提出した。入試の問題を知的障害者でも解けるように一部変更するなどの特別措置を求めている。

 要望したのは「愛媛・知的障害児の家族と理解者の連絡会」(白石代表)。県教委によると、知的障害者も県立の普通高校を受験できるが、現在は入試の筆記試験の得点への配慮はしていない。ただし、知的障害者の受験者は「特別措置願」を提出し、別室での受験や中学校の教師が介助者として入試に同席することなどは出来る。
 しかし、同会は「知的障害者に中学時代の仲間がいる地元の普通高校へ通わせてあげたい」として、入試の祭は、筆記試験の内容を記述式から選択式にしたり、課題を与えられて書く作文に自分の受験に対する思いを書いてもよいようにしたりするなどの特別措置を求めている。
 白石代表は「生徒たちは懸命に努力しているが、健常者と同じテストでは点を取れない。点数以外の部分も評価してほしい」と訴えている。

 これに対して、県教委は「これまで、知的障害者にだけ筆記試験の内容を変えるのは公平性の確保につながらないと判断して認めてこなかった。今後は高校長と協議した判断したい」(高校教育課)としている。(鈴木洋和)

すごいですね、愛媛はこの記事を読んで、あれこれと意見は出てくると思う。
障害児の親の中でも「障害のない子も、試験で落ちているのに」という人がいる。確かに、その親には塾に行かせて希望の県立高へは落ち、私立へ行かせることになった子がいる。
「義務教育でなく、みんなが行きたい学校へ行っている訳でもない」。
確かに、その通り。
でも、「目の悪い人には、メガネがある。目の見えない子には、点字受験という配慮がある。それと同じように知的障害者には知恵を貸してください」というようなことを全国連の北村小夜さんから聞いたことがある。そのとき、そういえば、そうね、と納得したけれど、でも、他の子も落ちるのだし...と疑問もありました。
ただ、よくよく考えてみると、知的に何ら問題がなければ、本人のやる気でちょと浪人すれば入学できるだろう。
ところが、知的に障害があると、いくらやる気があっても、その試験をクリアするのに一生かかっても無理。
そう考えると、この会の要望も理解ができる。
私個人の意見は白石さんらの要望と違い、「同じところを数年浪人しても入れなかったら全入させる」とか、それ以上にやっぱり「普通高校も義務教育化にする」ということだと思う。
だって、うちの子は、今回の要望では行きたくても入れません
最重度の知的障害のある娘は、普通高校へ行きたい、その望みを叶えてあげたかったのですが、あきらめました。
でも、後からの子、うちの子のようなお子さんが望めば行けるようになればいいな...と思います。
ともかく、「愛媛・知的障害児の家族と理解者の連絡会」さん、がんばってください何でも先進的なことをする人たちは、いろいろ叩かれますが応援しています。
県教委の回答を読んで、長崎では信じられないです。それだけ、この会のみなさんが必死で築いてきたんですね。本当にすごいですよ。頭が下がります。



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