もみさんの一日一冊遊書録(2011年9月1日 スタート!:メメント・モリ)   ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

6 082 中村哲・澤地久枝「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束」(岩波書店:2010)感想5

2017年07月12日 03時15分23秒 | 一日一冊読書開始
7月11日(火):  

242ページ    所要時間8:25     アマゾン258円(1+257)

中村哲 64歳(1946生まれ)。医師。PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。1984年、パキスタン北西部の都市ペシャワールに赴任し、ハンセン病の治療やアフガン難民の診療に従事。近年は、ペシャワール会現地代表として、アフガニスタンにおける水路建設など復興事業の先頭に立つ。若月賞やマグサイサイ賞など受賞多数
澤地久枝 80歳(1930生まれ)。作家。編集者生活ののち、1972年、『妻たちの二・二六事件』を著して作家として出発。『火はわが胸中にあり』(日本ノンフィクション賞)、『記録ミッドウェー海戦』『滄海よ眠れ』(ともに菊池寛賞)など、著作多数。朝日賞受賞

この数日間、なめまわすようにして付箋と線を引きながら読んだ。最後にチェックした部分を中心に始めから全部見直した。

本書は、中村医師のアフガニスタンにおける活動を知った澤地久枝さんからのたっての申し出によって編まれた著作である。内容は、ペシャワール会の活動、寄付、協力を求めて、日本帰国時に寸暇を惜しんで東奔西走超多忙の講演活動をしている中村医師に対して、無理を承知で「次世代へのメッセージを残す」つもりで対談を申し込んだ内容である。すなわち、澤地久枝さんが<聞き手>となって語られる中村哲医師のインタヴューである。

本書を読む場合の注意事項としては、アマゾンのプレビューにも書いてあったが、「中村哲医師の活動を知ろうとするのであれば、本書は最低でも3冊目か4冊目の本にすべきです」というのは本当である。中村哲医師のアフガニスタンでの活動をある程度理解して、「もっとこの人の謦咳に触れたい!」と思う人間が読めば、本書は舌足らずではあるが、やはり感想5の値打ちがあると思う。しかし、いきなり本書で中村哲医師の活動を知ろうとすれば、恐らく炭酸の抜けたサイダーを飲むような味気無さを覚える。別の言い方をすれば、隔靴掻痒というか、何か本質に迫れないもどかしさを覚えるだけだろう、と思う。

【目次】1 高山と虫に魅せられて(ペシャワールとの縁/二〇〇一年十月、衆議院 ほか)/2 アフガニスタン、命の水路(よみがえる大地/「時差」四時間半 ほか)/3 パシュトゥンの村々(復讐の掟/「戦争」の名分 ほか)/4 やすらぎと喜び(日々の楽しみ/生きものたち ほか)

【内容情報】オバマ大統領に送る平和へのメッセージ。戦乱と干ばつに苦しむアフガンの地で“命の水路”を切りひらく日本人医師の崇高な闘い。/アフガンの平和と復興のためには何がなされるべきで、何がなされれてはならないのか。パキスタンでの医療援助活動を開始して以来25年。いまアフガニスタンの平和と復興のために身命を賭して活動する中村医師が、聞き手を得て、戦争と地球環境の悪化がもたらす劣悪な生存条件をいかにして変えるべきか、自らの個人史的背景とともに、その熱い思いを語った貴重な発言録。


この辺で、ちょっと力が尽きてきた。明日も仕事があるので、寝ます。また、書けたら書きます。

中村医師は、自分を九州とアフガニスタン東部しか知らない田舎者という。
中村医師の儒学は、陽明学だそうだ。さもありなん。
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