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日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

異能の画家・小松崎茂

2013-02-25 21:09:11 | 映画、演劇、コンサート
←講師の根本圭助氏
  
前列、若い頃の根本氏、小松崎茂氏、夫人      晩年の小松崎茂氏


北島町創世ホールでの根本圭助氏の講演を聞きに行ってきました。上の画像はパンフレットをスキャンしたものです。
さて何から話したらいいものやら。
まず講師の根本氏は昭和10年生まれで、17歳の時に小松崎茂に師事。以来、 平成13年の小松崎茂の死去までの50年間、門下生代表をつとめたということですが、弟子としては4番目だったそうですね。多い時は二十数人も弟子がいたそうです。
お話は主に小松崎氏の周辺エピソードといったところで、師の画業の顕彰は本などでどうぞと言うことだったんでしょうね。
しかし、退屈はしないのだけどオハナシは上手とは言いがたく、えっと御年78歳ですか、お年を召した方によくみられる時間感覚の喪失といいますか、まとめ上げる気配なしに延々と喋るという特徴が表れてまして、ちょっとひやひやしました。
エピソードもアチラに飛びコチラに飛び追いかけるのが大変でしたが、ひとつふたつ印象に残ったものをご紹介。
明石家さんまとビートたけしが持ってたTV番組で小松崎茂の特集が組まれた時、彼の師であった堀田秀叢から戦後「戦意高揚の絵を描きまくっていたお前は戦犯だ」と言われたとあったが、あれは実は(作家の)水上勉に言われた言葉だったとか、茂は女性がどうしても描けなかったなんてナレーションが流れていたが、ちょっと苦手と言う程度だったのを視聴者受けを狙って極端に表現されてしまったのだとか当事者でないと知りえないエピソードを紹介してくれましたが、昔からテレビなんて演出が入って嘘っぱちなんていくらでもあるんだてことを今更のように知らしめてもらいました。
上の写真にあるように若い時の小松崎茂はまるまると太っていたものの、ほぼ医者に掛かったことがなく、また絵を描く際に構図で悩んでいる姿は見たことがないそうで、頭の中で出来上がったものを即ひたすら描くという天才的な画家だったようです。
スキャンの画像がカラーでないのが残念ですが、今見ても彼の絵って空気感がずば抜けてるというか、ロケットや飛行機、宇宙ステーションなどデザインが端整で(今誰が使うかこの言葉)まさにセンスオブワンダーに満ち満ちているんですよね。
胸のすくようなわくわくしてしまう匂いをまとってます。
メカに対するセンスを買われて本田宗一郎からオートバイのデザインを頼まれたことがあるなんて話も出てましたね。
何といっても良かったのは大画面で彼の絵のスライドショーが見えたたこと。
舞台女優でもあるフリーアナウンサーの森優子さんの進行、スライドショー作成者の鈴木之彦さんの画面編集がメリハリ効いてて講演がよくまとまりました。全体的には手作り感のある構成だったですかね、ほのぼのした余韻を味わいながらのお開きでした。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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コメントが入れにくいの (山田太郎2号)
2013-02-26 13:34:26
何度も書き直さないと消えてしまいます。なぜ?

思いで話でしたね。
なんででしょう? (あわてんぼう)
2013-02-26 23:32:54
お手数かけてご訪問ありがとうございます。
多分一過性のものだとは思うんですが。
機械のご機嫌はよくわかりません。スマホもどうしようと気持ちがしぼんでます。

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