扇子と手拭い

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

青菜に塩で照れ笑い

2016-11-08 11:04:43 | 落語
落語アーカイブ2009年6月

▼青菜に塩で照れ笑い
 落語教室3回目は、三遊亭圓馬師匠の「落語は静かにしゃべると陰気になるので、明るくやってください」のひと声から始まった。生徒たちは張り切って高座に上がり、一席伺ったが全員、途中で「あれっ、何だったかな」「忘れちまった」と頓挫した。青菜に塩の面々は、照れ笑いでその場をごまかした。

 前回から2週間の間があったので、車の中で桂小南治師匠の「牛ほめ」のCDを聴き、散歩の最中もイヤホーンを付けっ放しで繰り返し聴いた。歩きながら、憶えたての、おとっつあんと与太郎の掛け合いを復唱していると、向こうから歩いて来る2人連れが妙な顔でこちらの様子を窺っている。

▼お頭のヘンな人
 すれ違った後も、こちらを振り返って互いに顔を見合わせブツブツ呟いていた。「お頭(おつむ)のヘンな人が歩いている」とでも思ったのかも知れないが、こちらは高座に上がって一席やらなくちゃあいけない。とにかく憶えることが第一。人の目なんぞ、気にしておれない、というわけだ。少しばかり自信が付いたところで「牛ほめ」を書き起こし、欠けた部分は何度もCDを聴き直し補足した。

 師匠は落語の「ネタ」に入る前に、「何でもいいからマクラをやってください」と言った。ゲラゲラ笑っていたら「次はぺん太さん」と私が呼ばれた。「牛ほめ」は与太郎モノなので、きのうの東国原発言をネタに、こんなマクラを考えた。

▼与太郎も旅裸足
 「たけし軍団の若い衆から知事になった男が、いきなり”オレは総裁候補だ”と言ったかと思えば、都議選の応援に出向いた現職の総理が、候補者を前に”惜敗を期してがんばろう”とやらかすなど、与太郎さんもオチオチしてはおれないような世の中になりましたが・・・」とやった後、「与太郎や。与太郎やーい」と、そのまんま本題に入っていった。

 10分ばかりしゃべったところで師匠から「この辺でいいでしょう」と声が掛かった。何しろ、落語のやり取り、セリフを憶えるので精一杯、上下(かみしも)や仕草まではとても気が回らなかった。

▼落ち着かない手
 師匠は、「噺は元気があってよかったですよ。ただ、上下が全く合っていません」と話した後、手の位置について注意した。「膝の上で両手を開いたままで、その手を前後に動かしていては観ている方が落ち着かない」「おとっつあんの場合は手を内側に重ねて置く。そうすると、肩の力が抜けて自然に話せます」「与太郎の場合は座布団の脇で軽く手を握る」

 圓馬師匠の解説に納得した。見ると聴くとでは大違い、とはよく言ったものだ。落語もかじればかじるほど奥の深さを実感する。楽屋(実は衝立の裏)で和服から着替えの最中に、どなたかが呟いた。「本職の落語家のすごさが分かったよ」。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« いけねえ、いけねえ、素人に... | トップ | センパイは小学3年生 »

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。