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「開演はまだなのかい?」 ご贔屓さまから熱い声!!

2016-09-15 21:24:51 | 落語
 あたしたちの落語の定席は浅草。ところが今年4月以来、ここで公演していない。「どうなってんだい?」と、ご贔屓さまから再三の問い合わせをいただいた。実はほかでやる場所が増えたので、ついつい後回しになってしまった。

 そんなことは言い訳にはならない。「開演はまだなのかい? みんな待ってんだよ」と言われ、番外編と銘打って初の独演会を開くことにした。7年前に落語芸術協会(桂歌丸会長)傘下の花伝舎で初めて落語を習った。

 春風亭遊雀、桂小文治、三遊亭圓馬ら本職の師匠の稽古は厳しかった。そのおかげで高座に上がることが出来た。地方公演も含めざっと数えて300回。ちょうど切りのいいところだ、と考え、独演会に踏み切った。

 披露する演目は夏限定の噺「千両みかん」と堅物の若旦那が騙されて連れていかれた吉原で“男”になる艶笑噺の名作「明烏」。残る一席を何にしようかと考え、いったんは滑稽噺の「粗忽長屋」にした。

 番組表もこの三席で印刷した。だが、稽古していても、どうも乗らない。落語は演者が楽しんでやれないと、聞く側は絶対に楽しくない。空気が伝染するのだ。

 思案の末に、「粗忽長屋」に替え、祭り好きの若い衆が登場する江戸っ子の「百川」をかけることにした。これはポンポンと、切れのあるタンカを切る粋な噺だ。これから秋祭りの本番だ。設定を夏から秋に移してやることにした。

 ところで河岸と言えば築地だが、江戸時代は日本橋だったと知る者は多くない。かく言うあたしも、落語を習うまでは知らなかった。最初は「なんで河岸が日本橋なんだ」と不思議に思った。

 調べた結果、日本橋と分かった。落語をやると波及効果でいろんなことを知るから面白い。「チョイト、中、冷やかしてくる」??? これが分からなかった。「中」というのは江戸の郭、吉原の中通りのことを指した。

 通りの両側には全国に名を知られた遊郭が軒を連ねた。吉原は遊女3000人御免の場所と呼ばれた幕府公認の“男性天国”。ここの大夫となると、銀座の売れっ子など足元にも及ばないほど教養が高かったという。彼女たちは江戸でも指折りの文化人だったという。

 いけねえ、いけねえ。話が堅苦しくなっちまった。「明烏」に戻そう。堅物のせがれの将来を案じた大店(おおたな)の旦那が、町内の札付きに頼んで「お稲荷さんにお参りに行く」と偽って吉原に連れていく。噺はしり上がりに面白くなっている落語の名作だ。

 ゲストには当代一の人気女子大生噺家を呼んでいる。楽しい落語という点では本職の落語家も足袋はだしだ。落語は子供が親を手玉に取る「真田小僧」。残る一席はこれまた愉快な「初天神」だ。

もちろん木戸銭無料だ。9月17日18時30分開演。
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