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リタイアーのよもやま話

最低賃金を上げたらどうなるか?

2013-06-08 22:01:50 | 経済

カイジ「命より重い!」お金の話
木暮太一(経済ジャーナリスト)著
サンマーク出版

この本にあった話しで、とても、驚いた内容が
あった。

以下、抜粋。

最低賃金を上げたらどうなるか?

 一部の識者は、借金をする人が増えている理由
を「彼ら/彼女らの所得が少なすぎるからだ」と
考えています。

そして、「最低賃金を引き上げて、もっと稼げるよ
うにしなければいけない!」と主張しています。


 かつての民主党も最低賃金を引き上げるよう働き
掛けていました。


 「お金がないから借金をしなければいけない人た
ちがいる。その人たちはもっと稼げるようになれば、
借金をする必要がなくなり、救われる」


 ここまでは、もっともな主張です。しかし、「だか
ら最低賃金を引き上げなければいけない」とはなり
ません。というよりむしろ、最低賃金を引き上げる
ことは、借全で苦しんでいる人たちをさらに苦しま
せる結果になる可能性があるのです。

 どういうことか?

 最低賃金を引き上げるということは、単純に考え
るとその人たちの給料を引き上げるということです。

企業からすれば、人件費が増えるわけですね。


 ただ、企業が支払える人件費は有限で、最初から
決まっています。この人件費の予算を従業員がみん
なで分け合っているわけです。

 

 ここで、最低賃金が上がったらどうなるでしょう
か? 

今まで10人で分けていた予算は、最低賃金が上がっ
たので今度は8人でしか分けられなくなります。


そうすると、2人あふれます。つまり2人はクビに
なるのです。

 通常、「人件費が足りない。じやあ重要ポストにつ
いている人をクビにしよう」とは考えません。

 そんなときにクビになるのは、最低賃金で働いて
いる人たちなのです。


 運よく、会社内に残れた人はいいでしょう。

しかし、クビになってしまった人は、収入がゼロに
なってしまいます。

企業が支払える人件費が決まっている以上、一人ひ
とりの人件費を引き上げれば、当然雇える数が減り
ます。当たり前の話なのです。

 結果的に最低賃金を上げた。〝しわ寄せ〟を受ける
のは、本来手を差し伸べるべき弱者なのです。

以上。


どうだろう。
まったく、考えたことがない視点である。

その内容に唖然としてしまった。しかし、
論理的には一理がある。

はてさて、どうしたものか。である。


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