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リタイアーのよもやま話

卒業写真 ハイ・ファイ・セット

2017-07-20 21:01:14 | 音楽

久しぶりに、聴いている。

卒業写真もいろいろな演奏があるが、
この前奏にホルンのソロのある演奏
が、私が若いころに初めて聴いたもの
である。

この演奏は、人込みに流され変わって
ゆく自分自身を為す術なく、哀しく見つ
めている気持ちを歌っているかのよう
に思われてならない。

それは、自分自身の当時の思いでも
ある。

自分自身が自分自身でなくなっていく
ことを受け入れるか否かに迷っていた。

結局、私は、私自身でありたいと
進路変更をした。

「たどりついたらいつも雨ふり」なんて
曲があったが、楽に流れるかと思った
進路選択は、馘首覚悟の組合闘争
に放り込まれて、後は「負のスパイラ
ル」に陥ってしまった。

結局は、年中、サングラスを手放せ
ないことになった。

時々、思うのだが、私の見ている
風景は、サングラスで脚色された
風景である。

個人的には、気に入っている。
裸眼で見る風景より、ブラウンが
かって、透明感とコントラストがあ
り、遠近感がはっきりし、特に,逆
光で見る木々の緑は、宝石のよう
に美しい。そして、入道雲もため息
の出るほど美しく、見える。

いわゆる営業用の風景写真があ
るが、そのような視界が広がる。

しかし、普通、誰もそのような風景
を見てはいない。

考えようによれば、私は、「虚」の
風景の中にいる。心地よいのだが。

すると、そのような自分は何なんだ
ろうと。
時折、考え込むこともある。


それにしても、退職間際、私は
平の職員では、管理職に近いポジ
ションを受け持つことになった。

どちらかと、いうと中間管理職的な
仕事だ。

その時、一体全体、私の左遷は
なんだっただと、愕然としてしまう。

左遷から17年も経った。

一体、その年月は、どういうこと
だったんだろうと。

そんな結果になると分かってい
れば、なんて、思わずつぶやい
たものだ。



もう、そのような過去は、リセット
してしかるべきだと、人生の達人
は、語る。

いつの日か、卒業写真を聴くこと
のない日はくるのだろうか。


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