未婚の母になれなくて - 医者になった中絶経験者のブログ -

どうかあなたは同じ間違いを犯さないで

はじめまして

2006年「第3回男女の生活と意識に関する調査」によると、

15歳から49歳の日本人女性のうち14.2%に中絶の経験があるそうです。

14.2%=7人に1人!

23歳の夏に、アタシは人工妊娠中絶をしました。
中絶して初めて、その重さを思い知りました。

インターネットも今ほど普及していなかった当時、
本屋で避妊の本を買う勇気もなく、
学校の保健の授業でも、そんなにちゃんと教えてもらったわけじゃなく、
いい歳をした大人になっていたのに、アタシは無知でした。

知っていたら、もっと違う行動をとった。
あの時も、あんなに簡単にあきらめたりしなかった。

これを読む事で、誰かが同じ間違いをおかさずにすめば、とても嬉しいです。

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母になったアタシ

2012-10-02 | 現在
暫く前に、アタシは母になりました。
一人めの子はアタシが殺した。二人めの子は流産。
三人めの子を、それでも、この腕に抱かせてもらいました。

中絶から約15年が過ぎていました。



問診表に中絶の過去を記入するか迷ったのですが、やっぱり記入しました。
なかった事にはできない。
隠したら、あの子が可哀想。

そんな人だと見られるのが怖い?
だって、アタシはそんな人なのだから、仕方がない。

その記録を見るお医者さんや助産婦さん達から、蔑まれているような気が、いつもしました。
でも、自分がした事なのだから、仕方がない。

生まれた子がいつか、母子手帳の記録を見て、アタシを蔑むかも知れない。
でも、それでも、あの子がいなかった事には、できなかった。

妊娠初期に問題があったので、しょっちゅう超音波検査を受けました。
そうして図らずも、
お腹の命が、毎週どんどん成長していく様子を見る事になりました。

最初は雪だるまのような形で、心臓の鼓動だけ。
そこに手足の突起ができ、それが長くなり、ぱたぱた動かせるようになり、
顔立ちもできてきて、
お腹をつつけば中で反応してピョンピョン動くようになり。
そんな様子をこの目で見て、しみじみ、思い知らされました。
こんな命を、アタシは、殺したんだ。

まだ人間のかたちをしていない命も、
赤ちゃんとして生まれてくる事ができた命も、
そこに境界線というものはないのです。

妊娠十二週未満は「まだ妊娠初期だから」と、
中絶を考えている人にとっては、「普通に中絶できる」という感覚が多いと思います。
でも、たったの5cmくらいの体なのに、臓器は既にほぼ完成して、
心臓は鼓動し、膀胱には尿が溜まり、
超音波の器械にギューッと押されれば、
「やめてよ!」と言うように手をバタバタさせながらジャンプするんです。
それを「まだ人間じゃない」だなんて。



「あなたは一度堕胎をされたものの別の方とご結婚されて幸せですか?」ときかれた事があります。
アタシは丁度、妊娠中でした。

アタシは幸せなんだろうか。
罪の無い家族を自分の罪で汚しながら生きて、幸せなんだろうか。
自問自答していたら、お腹もキューッと痛くなってしまって。
返事を書きながら涙が止まらなくなりました。

オットは、アタシの罪を知りながら、
「いいよ、いいよ」と寛容に赦してくれたのではありません。
その罪の重さを我が身にもひしひしと感じながら、
それでも一緒に背負っていく事を選んでくれたのです。
オットがよい人であればある程、自分の罪の重さは増すのです。

そして、無垢な我が子は、
最初から、この愚かな母の罪に汚されて生まれてくるのです。

それを「幸せ」とは、アタシはとても呼べない。



そして、母になってみて。

自分の犯した罪の重さは、更に一層増しました。
安らかな寝顔。心から信頼してくれている笑顔。
ぎゅっと抱き締めれば、あたたかく、やわらかい。
こんな存在を、アタシは殺したんだ。
この子が愛しければ愛しいほど、感じる罪の重さは増すのです。

また、あの時は「大好きではなくなってしまったカレとの子」を産みたくないと思ったのですが、
今回、「大好きなオットとの子」を産んでみて驚いたのは、
それが「オットとの子」というよりは、「アタシの子」という意識がとても強い事。
9ヶ月もの間自分のお腹の中で育み、
遺伝子は半分ずつとは言え、文字通りアタシの血と肉からできた赤ちゃんは、
まるでアタシの分身のように感じました。

出産・育児をしてみて、その大変さを実際に体験し、
シンママさん達への尊敬も、一層増しました。



中絶後、
どんなに皆と一緒に笑っても、
心の底に苦い苦い想いが沈んでいて、
心から笑えなくなってしまった事に気付きました。
まるで、常に苦いものを噛みしめているような感じでした。

母になっても、それは消えません。
腕に抱いた我が子が、どんなに愛しくても、
中絶の過去は、しっかりそこに居座っています。

罪は、消えない。償えない。
軽くなるどころか、どんどん重くなる。
それでも・・・。

せめて、生まれてきてくれたこの子には、
アタシにできる精一杯を捧げよう。



中絶を後悔し、苦しんでいるあなたにも、
そんな「いつか」が来る事を願って。
アタシが母になった事に、一筋の希望の光を見る人もいるかも知れない。
そんな思いで、記事にしました。

また、中絶経験者としてだけでなく、出産経験者として、
今後も少しでも幅広く相談にのる事ができれば、と思います。

アタシのような罪人へ「おめでとう」の言葉は、
見るとつらかったり、許せないという人もいると思いますので、
どうか書かないで下さい。
コメント欄も閉じておきますね。

皆様、どうもありがとう。



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出産費用―いろいろな支援について

2011-04-27 | お金がないから・なくても
突然の妊娠で、彼も家族もあてにならない場合、
「出産費用」というものが大きな問題になってきます。

妊娠初期というものは、ホルモンのバランスが大きく変わり、ただでさえ情緒不安定になるもので、
待ち望んで妊娠した人でも、不安に襲われたり、やたらと泣けてきたりするものです。
そこに彼や家族との問題、つわりの苦しさなどが加わり、
誰も助けてくれないどころか、皆から口々に反対され、責められ、
更に経済的な問題を考えると、一人で産む自信がぐらつくのも当たり前です。

↓この件に関して、貴重な情報を教えて頂きました。

* * * * * * *
妊娠したけれど出産費用がない、という場合などは、福祉事務所に行くといいのだそうです。
市に住んでいる場合は、その市の福祉事務所、
町村に住んでいる場合は都道府県の福祉事務所
だそうです。
場所などはインターネットで、住んでいる都道府県や市の名前と『福祉事務所』で検索すると、すぐに分かるようになっていました。

また、基金センターなども調べていたらありました。
NPO法人 円ブリオ基金センター
 
「困難を乗り越えて産もうとする妊産婦に、その費用の給付または無利子貸付けを行い支援する。」
募金を基金として出産費や検診費を支援されているようですが、
ただ、基本的には対象は生活保護または非課税世帯とありました。

その他ではキリスト教の団体などがありました。
小さないのちを守る会
 
「中絶を思いとどまった女性にできる限りの援助をします。」
* * * * * * *


借金を抱え、働かなければ収入がゼロになるような労働条件でも、
司法書士さんに債務整理をしてもらって、過払い金が戻ってきたりして少し軽減され、
少しずつでも借金の返済も続け、シングルマザーとして産んだ方もおられます。

↓その方(掲示板の「海さん」)のお言葉です。

* * * * * * *
妊婦検診や分娩、入院費用は、確かにバカになりませんよね。でも、かおる先生が仰るように様々な団体のサポートがありますし、諦めないで頂きたいです。

無職ということですが、健康保険に加入されているのでしたら、出産育児一時金42万円が給付されるので分娩時の負担が減ります。私はこのお金を、保険会社から直接産院に支払って頂き、差額を病院に支払いました。

産後、シングルママさんになられるのでしたら、児童扶養手当児童育成手当を受給する事も可能です。児童手当もありますよね。
それで生活が安定するわけではありませんが、ないとあるのでは大違いです。検診費用も、公費助成の拡充により、負担が減ってきました。

* * * * * * *


また、行政の指定する病院というものがどの地方自治体にも必ずあって、そこに行けば所得に応じてお産費用を減額してくれるのだそうです。
それに加えて、無利子で生活資金の融資を行っている地方自治体もあるそうです。

行政からの支援などは、年々変わるものでしょうし、
お住まいの地方自治体によっても違うと思います。
そして、こういう支援は、知らなければ受けられない。
ですから、まずは福祉事務所に問い合わせてみて下さい。

また、他にも情報をご存じの方や、「私はこうして乗り切ったよ」という体験談のある方は、
是非お知らせ下さい。


↓ブログ村にこんなカテゴリーもあります。ご参考までにどうぞ。
シングルマザー育児
未婚シングルマザー育児

↓掲示板の「まささん」のブログ
♪働く未婚妊婦♪→*12年振り出産日記*



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「子どもを捨てたい」「子どもについ暴力をふるってしまう」あなたへ

2010-08-03 | 子どもを育てられない
追いつめられて、誰にも言えずに悩んでいる。
いらいらして、つい子どもに暴力をふるってしまう。児童虐待かもしれない。
妊娠を誰にも言えず、もうすぐ生まれてしまう。一人で産んで始末するしかないのか。
子どもの世話が大変で、助けてくれる人もいなくて、
「この子さえいなければ」と、殺してしまいたくなる時がある。
将来の見通しがなく、心中を考える事がある。


そんなあなたが、検索でたどり着いてくれる事を願って、ここに書きます。

どうか、アタシにご連絡下さい。
←メールアドレスは左のサイドバーに書いてあります。

養子に迎えたいと切望している人は、いくらでもいます。

育ての親になる人が本当に「ふさわしい親」であるかどうか、厳しく厳しく調べる団体を知っています。
→「環の会 -子どもの生命と人生、未来のために・・・

「どうしても周囲に出産を知られたくない」「家族の反対にあって行き場がない」という場合には、ホームステイさせてくれたり、必要な場合には養子縁組団体も紹介してくれる団体もあります。
→「ライフ・ホープーネットワーク

アタシ自身は海外在住ですから、すぐ自分で飛んで行って助けてあげる事はできませんが、
何とか解決策が見つかるように、お手伝いいたします。
アタシは中絶反対を訴えている以上、もし「やっぱりどうしても育てられない」という人がいたら、
それを助けてあげるのも、アタシの務めだと思っています。

親だって人間ですから、
がんばっても、がんばっても、どうしようもなくて、絶望する時もあります。
借金があって、でも子どもがいると思うように働けなくて、にっちもさっちもいかない場合もあります。
もちろん、何とかして「我が子」を育てて欲しいけれど、
どうしても、どうしても無理だったら。
殺してしまわず、他の人の手に渡して下さい。

それは、恥ずかしい事じゃない。
殺す前にその決断ができたら、とても立派です。

コインロッカーや側溝に捨てたら「殺人」と同じになってしまうけれど、
こうのとりのゆりかご」というものもある。
でも、それよりもっといいのは、信頼できる団体に「育ての親」を紹介してもらう事。

心から望んで、手をさしのべて待っている人は、たくさんいます。
アタシがご紹介いたします。
どうか殺さないで。アタシにご相談下さい。



周囲は妊娠気づかず、直前まで通学 乳児遺棄の女子高生」(朝日新聞 2010年8月2日)

「子育てに悩み、すべてから逃げたかった」2児遺棄の母」(朝日新聞 2010年8月1日)
「母だから強くないと」 離婚で生活暗転 大阪2児遺棄」(朝日新聞 2010年8月2日)
2児放置死:育児相談できず孤立か 下村容疑者を送検」(毎日新聞 2010年8月2日)



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掲示板開設のお知らせ

2010-07-20 | このブログ
実は大分前から、掲示板の開設を考えていました。

みなさまから、コメント欄に貴重な体験談などをお寄せいただいて、
それらを読みやすくテーマごとに整理したかったのが、まず第一。

あと、常連さんで、
他の悩んでいる方に、とても親身なアドバイスをして下さったりして、
一緒にサポートして下さる方々もおられます。
そのご好意がとても嬉しくありがたく、
「アタシとあなた」の1対1ではなくて、
もっと「みんなで」という輪が作れたらなー、という思いもありました。

注意事項(必ず、よくお読み下さい!):

この掲示板では、横レス大歓迎です。
ただ、人間は弱くて愚かなものです。
自信もなくて、不安だらけで、こわがりで、
自分でも「それではダメ」「こうしなくちゃいけない」とわかっているのに、間違いを犯してしまったりもする。
誰でも、そうして少しずつ学び、成長していくのです。
弱い存在だからこそ、みんなで励まし合って生きていく事が大事なのだと思います。
だから、レスは、応援やあたたかいアドバイスだけにして、
読んでもし「バカだなー」「甘えてるんじゃないの」などと思う場合は、どうか何も書かないで下さい。
(アタシの主観で判断してレスを削除する事もあります。)
そして、アタシから横レスへの返事は基本的にしませんので、ご了承下さい。

初めて相談事や体験談書き込まれる方は、基本的にあなたの新しいトピックをたてて書き込んで下さい。
(もし同類のテーマがある場合は、そこに続けて書き込んで下さっても結構です。)

そして「こんにちは」「はじめまして」などではなく、
「学生で妊娠して悩んでいます」「彼と家族に反対されて困っています」
など、件名は具体的な内容にして下さい。
(そうでない場合は、後にアタシがトピック名を変えたり移動させる場合もあります。)

その他の説明(ざっとお読み下さい):

掲示板の書き込みは、承認制にはしてありませんが、
全くの部外者を極力避けるために、
そしてこちらの注意事項を読んでから入室していただくために、
閲覧パスワードを設定してあります。

アタシがコピペで移動させたものには、
アタシが名付けたトピックに<>マークをつけて区別し、
各コメントの下に、元の書き込みがあった日時と元記事名も入れました。

★マークのついているトピックは、
色々と厳しい状況にもかかわらず、頑張って産んだ方達の体験談です。
ぜひ読んで、勇気をもらって下さい。

トップページの表がトピックになっていて、
タイトルをクリックすると、それぞれのトピックに飛ぶようになっています。
「投稿者」はトピックをたてた人の名、「件数」はそのトピックの書き込み数です。
新しい書き込み(レス)があったトピックが一番上にきます。
(古いトピックは、下の「次へ」をクリックすると、続きのページに出てきます。)
メールアドレスやホームページのところは空欄でもかまいません。
「連続投稿です」というお知らせが出た場合は、1分くらい待ってからまた投稿してみて下さい。
禁止ワードはアタシの方では設定していないのですが、
「死ね」などは禁止になっているようです。


さて、それでは、掲示板はこちらです→かおるの命の相談室
閲覧パスワードは「inochi」です。



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流産、その後

2010-07-15 | 現在
皆さま、ご心配ありがとうございます。
公開しませんでしたが、コメントもありがたく読ませていただきました。



前回の記事の、妊娠中のアタシの想いについては、
「アタシが心から信じている事」というわけではありません。かえって、その逆。
決心し、望んでの妊娠だったのに、
妊娠したかも知れないと気付いた時に、思いもよらず半泣きのパニックに襲われました。
本来の考えとは全く違うのに、「そういう気がしてしまう」「ふと、そう思わずにいられない」
そうじゃないと頭の中ではわかっているのに、それまで考えてもいなかった事が、突然心を占領する。
自分でも、「どうしてアタシ、突然そんな事を思うの?」「何パニックしてるの?」と不思議なほどでした。

そして改めてそこに、中絶の傷の深さを見たのでした。

「命が大事だから」というのは勿論ですが、
アタシは「あなた自身のために、何とか中絶をしないで欲しい」と思います。

アタシ自身がまだ気付いていなかったほど、思っていたよりももっと深かった、中絶の傷。
それを皆さんにお伝えする事で、
一人でも多くの方が、中絶を思いとどまってくれれば・・・
という思いで、前回の記事にしました。



もちろんとても悲しいのですが、オットと二人で泣き明かした後は、
今回の流産を、運命として静かに受け入れる事ができています。
たくさんの事を省みて、深く考え、話し合い、改めてまた命の尊さを思い知らされました。

アタシはこの流産を、「罰を受けた」とは思っていません。
「中絶などしてしまった以上、自業自得」という思いは、どうしても心の片隅にあるのですが、
恨みに思うとか、他の人を妬むとか、そういう事は全くありません。

周囲の妊婦さんや、幸せな母子の姿を見ても、嫉妬の思いも全くありませんし、
そのチャンスがある人にはアタシの分も幸せであって欲しいと、心の底から思えます。
かえって幸せな姿を見ると、「こんな苦しみを味わわなくてすんで、よかったね」とアタシも嬉しい。

これは、十数年前のアタシにはできなかった事で、オットのおかげでアタシも少しは進歩しているようです。



今回、婦人科医のほんの一言に傷付く自分に気付き、医者としての自分の言動を省みるチャンスにもなりました。
まだ本調子でないところを激務に復帰して、ちょっと大変ですが、
目の前にいる患者さんを、一人でも多く笑顔にできるよう、がんばっています。
皆さんのご心配がもったいなく、もっと早くにこの記事を書きたかったのですが、仕事に復帰していっぱいいっぱいになって、今に至ってしまいました。すみません。

アタシへの応援の言葉は不要ですが(お返事もままなりませんし、思っていただけるだけで充分です)、
今、悩み苦しんでいる方は、遠慮はいりませんのでご相談下さいね。



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