9月2日
夏休み、娘が友達とお買い物へ行くのでお小遣いを渡そうと思った。
娘専用の銀行カードを作っていない為に 何時も現金で渡している。
イギリスでは12歳から銀行のカード(クレジットなし)が作れる為、12歳の誕生日になると口座を作る親が多い。
その背景には、イギリスには多くの寄宿舎学校で親子離れて生活している、現金よりもカードの方が安心、貯金も出来る、と言う理由が多い。
未だに、娘には現金で渡す私であるが
キャッシュを引き出す銀行ATMや店舗がイギリスから どんどん姿を消している。
この数か月で、銀行店舗や窓口も消えてしまっている。
先日も、昔 銀行があった場所を思い出して3軒回ったが 3件とも店舗閉店されていた
イギリスで現金の引き落としは、銀行名関係なしに手数料なしで引き落としが出来るのが便利である。
その代わり、毎月銀行のチャージは(銀行預け管理手数料)を支払っている。
実は、この管理預け手数料も つい最近までは無かった。
最初に始まった頃には1か月3ポンドとお手頃だったが、今じゃ7ポンドに引き上げとなり明細を見て驚いた。
イギリスの銀行窓口は 全てIT化されているので 日本の銀行みたいな大人数の従業員がズラズラ働いておらず1店舗に3人くらいしか窓口には居ない。
この3人の対応で済んでしまっているので、日本の銀行へ行くと逆に驚きがある。
しかも、銀行ほど 無駄な待ち時間はない。
ま、未だに日本の銀行がアナログシステムで後進国なのが 一目瞭然で分かるし、対応も仕事も遅い。
私は某銀行口座解約で2時間待った事がある。
一体、何人もの解約証明書が必要なんだ?と言うくらい、バケツリレーのような仕事。
早速 息子は現金を持って銀行へ向かった。前列には15名くらい 後列にも10名くらい並んでいたそうだ。
イギリスの銀行ATMでは入金はできず 引き落としのみで入金の場合は窓口へ行かなくてはならない。
ある意味、あるある詐欺などの防止なども出来る。
そして、並んでいるのは みな老人。
矢張り、イギリスのご老人でも現金支払が多い。
後はATMなどの使い方が分からない老人も多く、引き出しも 窓口へ行く人が多かったとか。
イギリスの年金の窓口が郵便局であり、毎週火曜日になると 年金老人が列を並び現金をもらう。
子供手当も郵便局が多い。(今は銀行口座対応にも出来る)
一つ厄介な事がある。
イギリスの銀行カードの暗証番号は自分で決める事が出来ない。
口座を作り、カードを決められた暗証番号が送られてくる。 まず、これを暗記か 忘れないように どこかへメモをするかしか方法が無く、忘れて 銀行へ暗証番号を聞きに行っても100%教えてはくれない。
旅行へ行った、病気になって忘れてしまった、などのケースだ。
ATMでは2回まで 間違えても暗証番号を押すことが可能だが それ以上となると不審に思われカード返却が不可能になる。
もしも、暗所番号を忘れた場合は 自分が作った銀行窓口へ向かい 暗証番号を忘れた!と申告する。
新しい暗証番号が再度送られて来るまでに1週間から10日かかる為に、今 必要な現金を聞かれる。
窓口では 多少の現金しか渡せない事になっている。
これも、盗難防止のために、忘れた暗証番号は銀行員ですらも教えられず、その番号を探せないシステムともなっている。
もしも、イギリスで現金引き落としがしたかったら スーパーが一番 分かりやすい。
スーパーの入り口の横には、手数料が掛からないATMの設置が多い。
後は買い物レジで、現金の引き出しも出来る。
IT化が進み、便利な世の中になれば なるほど慣れていた便利な物も消えていく時代。
矢張りキャッシュレスな時代へ向かうんだな・・・・と思った。