昨日はまさかユリと一日過ごせるとは夢にも思わなかった。
本当に夢のような一日であった。
昨日の余韻を残したまま、また朝を迎える。
いつもと変わらない朝。
しかしオレの心は間違いなく数週間前と比べてまったく違うものになっていた。
「行ってきます」
いつものように事務所へ向かう。
今日も社長は来ていない。
ほとんどの場合、オレより早く出社しているのが通常。
恐らく寝込んでるのだろう。
待てよ。
と言うことは今日もユリに逢えるチャンスじゃないか!
しかし彼女は今日は出勤だと聞いていた。
昨日のようには二日連続ではいかないだろう。
逢いたい気持ちは山々だ。
事務所を抜け出しまた店に行く事は今日も可能だが、店へ行くにはそれなりの金も必要だ。
残念だが小遣いがないオレには今はどうする事もできない。
退屈なので彼女の店のHPを見てみた。
もし出勤していなければプライベートで逢う事ができると思ったからだ。
出勤情報には彼女の名前があった。
ユリは朝から夕方まで出勤しているので今日はもう逢えない事が確定した瞬間だった。
店のHPには嬢達のミニブログがある。
客引きのため店側からの命令なのかどうかわからないが。
ユリのものもある。
オレはユリを一人の女性として見ているので嬢としての彼女の日常を知りたくなかったので見る気なんかなかった。
でも、どんな些細な事でもユリの事を知りたかったのでついに見てしまった。
「今日は出勤してるよー!いっぱい楽しもうね!」
的な文言を見たくなかったからだ。
恐る恐るスマホのパネルを押す。
すると、昨日行った温泉の画像をつけたブログが掲載されていた。
「大事な友達と疲れを癒やしに行ってきました!」
だそうだ。
「大事な友達」というのが引っ掛かるが、彼女が嬢と言う事をを加味すればこのような表現が妥当なのだろう。
店用のHPに掲載するぐらいなのだから、余程楽しかったのに間違いないだろう。
嬉しいものだ。
何日か前のも見てみると、オレと行ったパスタ屋のことも掲載していた。
ユリにとってオレという存在は薄っぺらいものではないのだろうとこの頃は思っていた。
でも、他のを見ると友達と○○へ行ってランチしてきたなど掲載されていた。
さすがに凍り付いた瞬間だった。
オレのような奴が他にもいるのか?
いや、余計な事は考えたくない。
もし居たとしてもオレがユリにとって掛け替えのない男になればいいだけだ。
誰にも負ける気なんかはない。
この日は一日事務所で留守番をし、次の日もまた次の日も社長は寝込んでるらしく出社してこなかった。
一旦寝込めば一週間は寝込む人だ。
留守番しつつ昼寝の毎日。
考える事はユリの事ばかり。
出勤してるかのチェックはかかさずするようになっていた。
まるでストーカーのようだが他人に迷惑をかけているわけじゃない。
そして留守番四日目。
出勤早々朝から電話が鳴る。
「オレだ。今日は病院来てるから今日も休む。」
社長からだ。
この人はよくわからん連絡をたまによこす。
とりあえずは今日も一人だ。
ユリの店のHPを見てみる。
ユリは今日、休みだ!
さっそく電話をしてみた。
朝早くだから寝てるかと思ったが電話に出てくれた。
「ん~。おはよー。どうしたん?こんな朝から?」
彼女の声を聞くだけで生きている実感がわく。
「いや~今日は社長休みでオレは留守番で誰もこないだろし、ユリの声をききたかったんだ(笑)」
冗談交じりで答えた。
「あはは、そうなんや。仕事ないん?」
ユリが問う。
「特にしなければならない仕事ってないから一日どう過ごそうか迷ってるんだ」
本当に今日も暇なのだ。
「じゃあさ、どっか出掛けようよ!もしわたしが○○さんの立場ならさぼっちゃうけ!」
大胆な事をユリは言う。
「う~ん。よし!行くか!」
即断した。
逢えるチャンスがあれば逢いたい。
今日という日は二度と来ない。
オレはまた作業服に社用車というスタイルでユリと逢う事にした。
本当に夢のような一日であった。
昨日の余韻を残したまま、また朝を迎える。
いつもと変わらない朝。
しかしオレの心は間違いなく数週間前と比べてまったく違うものになっていた。
「行ってきます」
いつものように事務所へ向かう。
今日も社長は来ていない。
ほとんどの場合、オレより早く出社しているのが通常。
恐らく寝込んでるのだろう。
待てよ。
と言うことは今日もユリに逢えるチャンスじゃないか!
しかし彼女は今日は出勤だと聞いていた。
昨日のようには二日連続ではいかないだろう。
逢いたい気持ちは山々だ。
事務所を抜け出しまた店に行く事は今日も可能だが、店へ行くにはそれなりの金も必要だ。
残念だが小遣いがないオレには今はどうする事もできない。
退屈なので彼女の店のHPを見てみた。
もし出勤していなければプライベートで逢う事ができると思ったからだ。
出勤情報には彼女の名前があった。
ユリは朝から夕方まで出勤しているので今日はもう逢えない事が確定した瞬間だった。
店のHPには嬢達のミニブログがある。
客引きのため店側からの命令なのかどうかわからないが。
ユリのものもある。
オレはユリを一人の女性として見ているので嬢としての彼女の日常を知りたくなかったので見る気なんかなかった。
でも、どんな些細な事でもユリの事を知りたかったのでついに見てしまった。
「今日は出勤してるよー!いっぱい楽しもうね!」
的な文言を見たくなかったからだ。
恐る恐るスマホのパネルを押す。
すると、昨日行った温泉の画像をつけたブログが掲載されていた。
「大事な友達と疲れを癒やしに行ってきました!」
だそうだ。
「大事な友達」というのが引っ掛かるが、彼女が嬢と言う事をを加味すればこのような表現が妥当なのだろう。
店用のHPに掲載するぐらいなのだから、余程楽しかったのに間違いないだろう。
嬉しいものだ。
何日か前のも見てみると、オレと行ったパスタ屋のことも掲載していた。
ユリにとってオレという存在は薄っぺらいものではないのだろうとこの頃は思っていた。
でも、他のを見ると友達と○○へ行ってランチしてきたなど掲載されていた。
さすがに凍り付いた瞬間だった。
オレのような奴が他にもいるのか?
いや、余計な事は考えたくない。
もし居たとしてもオレがユリにとって掛け替えのない男になればいいだけだ。
誰にも負ける気なんかはない。
この日は一日事務所で留守番をし、次の日もまた次の日も社長は寝込んでるらしく出社してこなかった。
一旦寝込めば一週間は寝込む人だ。
留守番しつつ昼寝の毎日。
考える事はユリの事ばかり。
出勤してるかのチェックはかかさずするようになっていた。
まるでストーカーのようだが他人に迷惑をかけているわけじゃない。
そして留守番四日目。
出勤早々朝から電話が鳴る。
「オレだ。今日は病院来てるから今日も休む。」
社長からだ。
この人はよくわからん連絡をたまによこす。
とりあえずは今日も一人だ。
ユリの店のHPを見てみる。
ユリは今日、休みだ!
さっそく電話をしてみた。
朝早くだから寝てるかと思ったが電話に出てくれた。
「ん~。おはよー。どうしたん?こんな朝から?」
彼女の声を聞くだけで生きている実感がわく。
「いや~今日は社長休みでオレは留守番で誰もこないだろし、ユリの声をききたかったんだ(笑)」
冗談交じりで答えた。
「あはは、そうなんや。仕事ないん?」
ユリが問う。
「特にしなければならない仕事ってないから一日どう過ごそうか迷ってるんだ」
本当に今日も暇なのだ。
「じゃあさ、どっか出掛けようよ!もしわたしが○○さんの立場ならさぼっちゃうけ!」
大胆な事をユリは言う。
「う~ん。よし!行くか!」
即断した。
逢えるチャンスがあれば逢いたい。
今日という日は二度と来ない。
オレはまた作業服に社用車というスタイルでユリと逢う事にした。