大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2017年06月13日 | 写詩・写歌・写俳

<1992> 余聞、余話 「人生」

           限りある人生それぞれゆく旅の定めにあれば即ち旅す

 人生とは限りある時を旅することであり、人生の目的はその旅を如何に充実させ、結果として納得のゆくものにするかである。私たちは「おぎゃー」とこの世に生まれたときからこの限られた時の旅をし、生き切ることを定めにしている。この世はその定めのうちのさまざまな条件下で、その条件に触れながら時の旅をする場であって、それはまさしく千差万別、人それぞれのこの世であるのがわかる。

  人はそれぞれであるから、その人生もその目的もそれぞれにしてさまざまである。なのに私たちはほかのものと比較したがり、対象者を羨望してみたり、卑下してみたりする。これが社会生活において有効に働くのであればよいが、そうは運ばず、卑屈になって社会における関係性を損なうということが起きたりする。

  結果として、充実するどころか、人生を思わぬ方向に向かわせることになったりする。もちろん、これも人生で、一生を波乱万丈に送る御仁も見られるわけである。そこで思われるのが、人生の時の旅を如何に送るかである。限りのある人生の時の旅であれば、この条件を省いて人生を考えることは出来ない。言ってみれば、人生においてこれは極めて重要なファクターで、人生にはこのファクターを考えに置く必要がある。

                                                                            

  このファクターをして言えることは、「時は金なり」というような言い方もされるが、時が大切であること。それが言える。少しわかりやすく言えば、自分のやりたいこと、即ち、人生の目的にその限られた時をどれほどの比重で用いることが出来るかである。そこで思われるのが、一途であり、ひたすらである。ほかが気になり、目移りがして、自分の初心を忘れて他所へ走ったりし、時を無駄に使ったりしていては目的を果たすことは出来ない。

  もちろん、一途やひたすらを叶えるためにはそれなりの努力が必要で、そこにはストイックや孤独が言われたりする。これらの要件を入れて一途やひたすらを貫くには地道に日々を送ることが求められる。この地道こそ人生には大切で、一途やひたすらを貫き、目的に向かって人生を歩み行けるものは、目的がそれぞれであっても、目的に向かう充実の日々があるわけで、幸せだということが出来る。

 若者の中には自分のやりたいことが見つけられずにいるものも多いと聞く。これは人生に目的が定まらないことにほかならず、そこには当然のこと模索がなされ、悩みや不安な心理が生じ、充実した人生の扉が開けない暗い状況に陥ることにもなる。私なんかも若いときにはそのような時期があった。生きて行くということは、そういう時期を越えて目的を見い出し、それに向かってひたすら励むという自分の立場を得ることが必要になる。言葉を変えて言えば、生きがいを見出すことである。

 また、目的に向かって励んでいたものがそれを諦めるということも起きる。その理由はさまざまであろうが、これは挫折という言葉で言われる。この挫折を越えて目的を再確認し、出直すという御仁も見られる。どちらにしても、目的に向かって励むものの姿はたのもしい。生きて行くということは、惑いを生じるようになっているが、その惑いを振り払って行くことが人生には望まれる。加えて言えば、目的に向かって一途でひたすらであることが人生にはよいように思われるところである。

 目的が社会に不都合で、ほかの人を困らせるような不純にあっては困るが、目的に向かって人生を歩むことは大切なことである。殊に人生これからという若い人には周囲に左右されることなく、なるべく早く目的を見つけて人生を歩んでもらいたいものである。それも、一途に、ひたすらにというのが好ましい。私たちは遅々たる身、遅々たる身が人生の目的を叶えるには一途でひたすらにあるのが何よりであると思える。 写真はイメージで、太陽に向かって一直線に飛ぶジェット機。では、今一首。  遅々としてある身の眼見上げをり飛行機雲の先端の機影

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