マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第21話 奇策必殺ダイダロス・アタック

2017-01-21 22:42:49 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
SDF-1マクロスから発進した強襲部隊はゼントラーディ軍の艦載機群と交戦する。
ブリタイは自分たちの恐ろしさを知らしめるために更に増援部隊を派遣してマクロスの火力の差を引き離そうと目論む。

「中尉、テイゲール小隊・ムラ―ド小隊全滅しました!カスケード小隊やキャンベル小隊に被害拡大。」

桐原中尉「隊長や副隊長は生きているか?」

「なんとか生きていると思われます。」

桐原率いるSVF-64もかなり苦戦していた。
桐原率いるノバリケン小隊は3機で21機撃墜するなど善戦していたが部隊全体の被害は拡大していた。
これだけならばマシな方だ。
殆どの部隊員が戦死している部隊もある。

「マイクローンの艦載機如きに!」

桐原の上空に重攻撃機が迫ってきた。
攻撃は桐原の右翼に若干命中する。
損害は翼が多少かすれた程度で問題はない。

「少しは出来るようだが、これならばどうだ!!」

重爆撃機は桐原の背後につく。

桐原中尉「舐めるな!」

「ラック!?」

突然目の前でガウォークに変形し重攻撃機を掴みあげる。
ガウォークの下に収納してあった頭部を使い、頭部レーザー砲を向ける。
そしてレーザー砲のトリガーを引きコックピットを焼き上げる。
そしてバトロイドに変形し蹴り上げ、重攻撃機は爆撃する。

「隊長!?」

桐原中尉「心配をかけちまったな、俺は無事だ。それよりマクロスは・・・・・・」

「ハッ出てきました、敵艦隊も出てきましたし我々の任務はこれで完了です。」

「既にマクロスから直掩の命令が出ています、マクロス周辺に戻りましょう。今なら堂々と土星リングの上を通る事が出来ます。既に本隊は部隊を集結し、マクロスに向かうとの事です。」

桐原中尉「本隊がそう言っているか、敵艦隊が殲滅できれば後は雑魚のみだな。」

桐原はマクロスが主砲発射されるのかと思いその場の宙域から退避する。
そろそろかと思ったが何か様子がおかしい。
それは主砲がいつになっても砲撃しないのである。

桐原中尉「なぜ撃たないマクロス、今が攻撃のチャンスなんだぞ!」

マクロスの主砲を撃たないのはピンポイントバリアを展開したからである。
その影響からか主砲にエネルギーが溜まっておらず攻撃が出来ない。
今までやって来た事が無駄になってしまった。
こうしている一方で可変戦闘機乗りの犠牲者はどんどん増えていく。

「ぐはっ」

桐原中尉「石野!?」

ノバリケン小隊の隊員1名が敵の攻撃を受け爆発する。
とうとうノバリケン小隊まで被害が出るようになったのである。
このままでは部隊が全滅するその危機感に駆られた。

「マイクローンの部隊の戦力が低下したぞ、どんどん追い詰めていけ!!」

ゼントラーディ軍の艦載機群部隊がマクロスに更なる猛攻をしかける。
奇襲攻撃を仕掛けるつもりが逆に守勢に追い込まれてしまった。

ゼリル「今だ!敵艦を行動不能にさせるミサイル全門撃て!」

          シュボォォォン シュボォォォン

エマ「敵艦よりミサイル射出!こちらはピンポイントバリアで展開し迎撃します、パープル小隊少しでも数を減らして!!」

ジョニー「パープルリーダー了解!増援にフォッカー少佐を回してもらいたい。」

エマ「分かりました頑張ってください。」

ゼリル艦からミサイルが複数射出する。
マクロスはピンポイントバリアを展開しているが、これぐらいの数だとマクロスに何発も命中し防ぎきる事はできない。
エマはパープル小隊などの複数の小隊にミサイルの迎撃を指示する。

エディ「くそミサイルは何処だ!?」

ブルース「敵艦からの艦首から射出されている、敵艦とマクロスの間だ!」

二人は必死にミサイルの位置を特定する。
すると・・・・・・・・

ジョニー「ミサイル風情がちょこまかと!」

  ドドドドドドドド ドドドドドドドド ドドドドドドド

エディ「隊長一気に3機も・・・・・・・・・」

ジョニー「何お前たちも見ている、直ぐに片づけるぞこのデカイ怪物共をよ。行くぞ!!」

パープル小隊は記録によるとマクロスに向かうミサイル群の半数以上を掃討したと言う。
パープル小隊を指揮したジョニー・ギルバートの知性と勇猛さを加えた戦いぶりだと後セの記録所は伝える。
しかし彼らの奮戦は空しくミサイルがマクロスに命中した。

早瀬未沙「バルキリー・グリーン、ブラウン中隊全滅。ローズ中隊もかなりの打撃を被ってます、ブラウン中隊の伊集院義一少佐、負傷現在病院へ搬送されました。」

グローバル艦長「頼りはスカル隊のみか…!各残存機の部隊指揮権をフォッカー少佐に委譲する。」

他のバルキリー部隊は指揮官がそれぞれ戦死し、部隊としての機能を損失する。
そのロイも自機の背後にリガード2機に背後を取られるが。一条機が撃墜する

ロイ「輝、ありがとよ!

一条輝「先輩、なぜマクロスは主砲を撃たないんですか!?」

ロイ「分からんな・・・・・・・」

今まで善戦していた兵士たちもマクロスが主砲で撃たない事に不安がる。
むしろ苛立ちを覚える。

滝田中尉「少佐。」

ロイ「滝田か・・・・・お前がいると言う事は後詰と言うことか?」

滝田中尉「そうなります。」

ロイ「まったく厄介な事になっちまったぜ。」

既に全パイロットは疲労困憊であった。
そう桐原も・・・・・・・・・・・・・・・

「桐原機着艦、被弾しているぞ!」

「消化急げ!」

千葉軍曹「シゲ坊無事か!?」

桐原はリガードのミサイル攻撃で機体の半分をやられた。
疲れた隙の油断・・・・・・そこにミサイルが命中した。

「桐原中尉、外傷は右腕にガラスが刺さった程度。」

千葉軍曹「まったく悪運のいい奴だ・・・・・・・」

「消化が終わった敵の攻撃来る前に機体を収容しろ!」

桐原はガラスが刺さった程度での負傷と頭を強い衝撃による失神。
部下が持って帰ってこなかったら、危うく宇宙で遭難する事になっている状態。
だがミサイルが命中しその程度で済んだのが奇跡だった。

                 ズシーン

桐原茂義「けっ揺れてらぁ・・・・吉川.避難民の様子はどうだ?」

吉川元家「ハッ混乱はありません。」

桐原茂義「そうかい・・・・・」

桐原の弟茂義は部下と共に避難民の警護任務にあたっていた。
茂義も警務官と言う名の軍人であり部下の命を預かる若手将校である。
民間人も部下を守るのは当然の義務である。

            ボゴォォォン

桐原茂義「大きいな・・・・・・」

                プォン

劉紅花『報告します。』

桐原茂義「紅花相変わらず仕事が早いな・・・・状況はどうだ?」

劉紅花『ハッ、市街地内部に爆発は確認されずそこまでの被害は今のところ無しです。』

桐原茂義「兄貴達・・・・・・・よくやっている。」

茂義は兄達の活躍を褒める。
だがよくやっている代価に兄いや見知らぬ誰かの命が支払っているかもしれない。
チョコレートを取りだし一口食べる茂義はそう感じていた。

             ズドォォォォン

グローバル艦長「もはやこれまでか…。」

こうしている間にどんどん追い込まれていくマクロス。
土星で命運が尽きる時がやってきたのである。
すると・・・・・・・

早瀬未沙「艦長、ピンポイント・バリアのエネルギーをダイダロスの艦首に集中することは可能でしょうか?」

グローバル艦長「できると思うが。早瀬くん何をするつもりなのかね?」

早瀬未沙「いいからやってください!あたしに考えがあります。」

早瀬未沙は自分の考えている案をグローバル艦長に軽く説明する。
何かひらめいたようである。

グローバル艦長「よろしい、任せよう。」

早瀬未沙「キムにシャミー、デストロイドをダイダロスの艦首に、大急ぎで集めて!!」

キム「はい。」

シャミー「はい。」

早瀬未沙「クローディア、マクロスを敵艦に突撃させて。」

クローディア「わかった。 」

このようなやり取りの後マクロスは動きだす。
デストロイド部隊は艦内でゆっくり艦内のモニター映像で眺めているだけであったが、突然の招集で慌てるが数分後には無事にダイダロスへ集結が完了する。
まるでこの動きは特攻である。

「敵艦が突っこんできます。」

ゼリル「撃てっ! 撃ちまくれ!撃沈しても構わん撃て!!」

マクロスはゼリル艦に接近する。
ゼリル艦は砲撃する準備に入るが・・・・・・・・もう時既に遅い・・・・・・

早瀬未沙「ダイダロス…、アタック!」

マクロスは右舷の強襲揚陸艦ダイダロスの艦首にピンポイント・バリアを展開しゼリル艦首に突っこませる。
ダイダロスは敵艦の装甲をつき破り、司令室まで到達する。

ゼリル「なんだ!?」

ダイダロスの船首部がひらくと、なかにはデストロイド・トマホーク、およびデストロイド・モンスターが配置されている。

ゼリル「ああっ!!誰かこいつらを・・・・・・・」

「俺達の仲間を殺した鉛のご褒美だ!受け取れ!」

ゼリル「ぎゃ~!!」

「ぐわぁぁぁぁ!」

デストロイド隊はゼリルに向けてミサイル一斉射撃する。
攻撃終了後はハッチを閉めた。
ゼリル艦への攻撃は内部からどんどん誘爆し艦内は地獄絵図になった。
偶然艦内に迷い込んだ一条輝はハッチから脱出し幸い爆発に巻き込まれる事はなかった。

その直後、ゼリル艦は轟沈した。

「艦長、ゼリル1級指揮官が・・・・・・・・」

「マイクローンめこのまま我が艦を突っ込んででも沈めろ!」

「艦長、ブリタイ司令より撤退命令が・・・・・・・・」

「くそ・・・・・・舐めたままでは釈然としないが・・・・・・僚艦に伝えろ我が隊は本隊に合流するとな・・・・・・・・」

ゼントラーディ軍の艦隊は退却する。

ロイ「とうとうやっこさんは帰ったか・・・・・・・」

出智圭「でも被害は多きかったですね・・・・・」

ロイ「・・・・・・・・そうだな・・・・・生きている事は神に感謝だ。」

ついに地獄のような戦闘に終わりを告げたマクロス。
この戦闘で失ったバルキリー乗りは35名・・・・・・・・・・・それに優秀な指揮官の死亡と負傷付きであった。
多大な犠牲を払いながらもマクロスは火星への進路を確保した・・・・・・
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