江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

「平和の棚の会」の取り組みを生かすのは、私たち読者や市民

2016-11-07 | 随想
船橋のジュンク堂書店には平和について考える本のコーナーが設置されています。
そのコーナーの棚のポスターには、こんな言葉が書かれていました。
「平和と民主主義とはなにか 今、『改憲』でいいのか⁉︎」




2007年に新宿のジュンク堂書店(当時)に「反戦平和棚」という画期的な棚が生まれ、これに触発されて出版社仲間で話題になり2008年には「平和の棚の会」を20(現在18)の出版社が集まって設立しました。

この会が選書の基準にしているのが「積極的平和主義」です。
彼らは主張します。
「武器輸出を緩和し、平和憲法の『改悪』を目指す安倍晋三首相が唱える、軍事的行動を含む『積極的平和主義』とは、まったく異なります。」

「平和の棚の会」の唱える積極的平和主義とは、「衣食住・人種・福祉・ジェンダーなどで差別されず、命が脅かされず、持続可能な環境と暮らしが保障されること」であると述べています。

反戦平和とは、単に政治の在り方や軍事関連のことだけではなく、様々なジャンルにわたります。

会は言います。
「ジャンルを越えた多様な本が並ぶことで読者の視界が広まり、新しい思考に出会える機会が生まれるはずです」と。
たしかにそのとおりです。

私は今、地域史に興味を持って図書館に通っていますが、そこにはなかった本がジュンク堂の棚にはありました。
ここまで広げて地域史関係の本を揃えるとは…。
直接的には平和の棚との関係はありませんが、会の趣旨を理解している書店だけあって、その図書選定眼ともいうべきものは確かです。
妙に感心してしまいました。


メディアに対する規制や自主規制を余儀なくさせる政権下にあって、こうした出版社の取り組みは、言論や出版の自由を確保するばかりではなく、読者や地域社会ににも憲法で保障された自由で民主的な空気を運ぶものと思います。

この様な出版社や書店の連携した動きは、SNSを通じて広まるとともにネトウヨからの嫌がらせもあるようです。
背後には権力が控えていることが、容易に想像できます。

今、日本という国のメディア監視体制は戦時体制下に似たものがあります。
言論や報道の自由が危機に瀕しています。
『報道の自由度ランキング』で、180ヶ国・地域中で72位という体たらくです。
いくら自由主義陣営にあることを標榜しても、世界からは信用されません。


「新聞離れ」「本離れ」といった、若者を中心に活字文化からの遊離現象が言われる今日ですが、だからこそ「平和の棚の会」の様な地道な活動が重要になってきます。

「平和の棚の会」の取り組みを支えるのは 、他ならぬ私たち読者や地域に住む市民です。



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