江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

若者が支える安倍政治とEU離脱ショック後のイギリスの若者①

2017-06-19 | 随想


最近のJNNの世論調査(6/3,4)によると、年代別の内閣支持率にある特徴が見られた。

何と、安倍内閣を支持する年代は18〜20代が最も多く、68%を占めている。
次に多い40代に比べても12ポイント強も多く、世代別ではダントツである。


因みに最も少ない年代は、30代で49.6%と辛うじて50%を割っている。
この統計は、60代以上を全て一括りにするという恣意的な表現を取っているため、高齢者の支持傾向の詳細は分からないが、この数字を見る限り20代を上回ることはないだろうと思われる。

つまり、安倍内閣は18〜20歳代の若者たちによって支えられているとも言える。
「団塊の世代」とも「全共闘世代」とも言われる私たちが20代の時でも、政権与党を支持する同世代もいたようだが、今ほどではなかったと思う。


この現象は日本社会の保守回帰の傾向として既に何年も前から表れ始めているが、政治的には保守というより民主主義の常軌を逸脱した極右政治までが許容されるという異常な事態に陥っている。

テレビ等で識者たちは、「就職や生活の具体的な安定を政策的に示してくれるのを求めている。」「 リベラルなのか保守なのかは副次的な問題と受け止めている。」「自分たちの生活を良くしてくれると思う政権こそが良い政権となる。」等々の分析をしているが、実際に政策がどのように機能しているかを若者には果たして見えているのか気にはなる。



そこで、諸外国の若者の政治意識はどうなっているのか、最近行われたイギリスの総選挙をもとに見てみたい。


イギリスにおいては、昨年、「EU離脱」を問う国民投票が実施され、事前の予想を覆し離脱派が勝利した。
離脱に反対するのは年代的には若者層であったが、実際に投票所に足を運んだ若者は他の世代に比べて圧倒的に少なかった。

◆EU離脱の賛否年代別投票率



◆EU離脱国民投票年代別投票率
18歳~24歳:36%
25歳~34歳:58%
35歳~44歳:72%
45歳~54歳:75%
55歳~64歳:81%
65歳~   :83%
全体:72%



ところが、今回の総選挙はメイ首相率いる保守党が圧勝するという当初予想が、投票日が近づくにつれ世論調査でも接戦になっていった。
そして、最終選挙結果は 、保守党が辛うじて第一党を保ったものの過半数を割り込み、労働党が予想外に議席を獲得する結果となった。

この労働党躍進の大きな力となったのは若者たちだった。

ある調査によると18歳~24歳世代の投票率は70%を超えるとも言われている。
大きな大学のある街では投票所に行列ができるほど、若者たちが立ち上がったという情報もある。









学生たちを中心とした若者たちは、コービン労働党党首が熱く訴える社会政策(社会民主主義を基調とする)を圧倒的に支持したのだ。





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