江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

山城博治は私だ!

2017-04-05 | 随想


3月21日付東京新聞の「本音のコラム」で鎌田慧さんは、「弾圧の共謀」と題して沖縄の基地反対運動リーダー山城博治さんの長期拘留について書いている。
鎌田さんは、昨年10月17日に山城さんが不当にも沖縄県警に逮捕されて以降、毎月のように山城さんについて書いてきた。



当初、山城さんの逮捕容疑を器物損壊容疑の現行犯としていたが、10月20日には過去に遡った傷害と公務執行妨害容疑で再逮捕となった。
言葉にするといかにも逮捕に値するような物々しさであるが、逮捕のきっかけとなったのは有刺鉄線をペンチで切断したという微罪であるし、防衛局の職員への傷害容疑というのは8月の出来事のようだ。
それも、頸椎ねんざと右腕打撲を負わせた容疑だという。

そもそも、それほど酷い怪我なら何故2か月も経ってから逮捕するのかが解せないし、これについては山城さん本人が否認している。


警察は、山城さんが反対運動の有能なリーダーだということを知った上での意図的かつ政治的な逮捕・身柄拘束である。
那覇地検の拘留請求は那覇簡易裁判所に却下されたものの、那覇地裁は交流を認めた。

この程度の微罪で5か月にも及ぶ長期拘留は極めて異例中の異例である。
山城さんは近年、病で倒れ入院治療も経験しており体調十分とは言えない。
それにもかかわらず、寒い拘置所に入れられたまま靴下の差し入れも拒否される等不当な扱いを受けていた。

この間、沖縄二紙を除く大手メディアはほとんど取り上げなかったが、支援の輪は広がり即時保釈を求め続けた。



「山城博治は私だ!」と言い切る鎌田慧さんの「本音のコラム」に諸手を挙げて賛同したい。

鎌田さんが言われる様にSACO(日米特別行動委員会)合意こそ、諸悪の根源である。
SACOとは、日米協定をどう運用するか日本の高級官僚と在日米軍関係者が定期的に会合するものだ。
そこにおいては、日本の安全保障の根幹に関わる問題を協議される。
しかも、この会合の全容は一部のみが公表されるだけで、全容は明らかにされることはない。
つまり、「国民」にはもちろんのこと政治家や政府閣僚でさえ容易に立ち入ることのできない暗闇の世界だ。


はっきり言って、民主党政権はここでコントロールされ政権崩壊に導かれたと言っても過言ではない。
「少なくとも県外」と当時の鳩山首相が断言したにもかかわらず普天間の移設がままならず辺野古新基地建設に向かったのは、このSACOの存在が大きかった何よりもの証拠である。

原発継続・秘密保護法・戦争法・共謀罪と続く「国民」弾圧政策も、この流れの中で生じていると考えれば腑に落ちる。
人民弾圧は共謀罪が成立する以前から、既に日米権力の共謀によって為されているのである。



山城さんは、3月18日に約5か月ぶりに保釈されたが、「事件関係者との面会を禁じる」という条件が付いていることを明らかにした。

しかし、山城さんは3月21日の集会で、「ブロックを積んだのは県民の抵抗の心を表現する芸術だ。これが威力業務妨害なら、県民の存在自体が威力、威嚇だと言いかねない。追い込まれているのは政府だ。必ず潮目が変わる時が来る」と力強く演説した。
さらに、4月1日の「座り込み千日の集会」では、「心折れることなく、さらに力強く前進していこう」と演説した。


こんな山城さんの存在が歴然たる事実である一方・・・・。
自分は政治に関心などない。
政権に反対するような行動は行わない。
そもそも、沖縄の反基地運動なんて興味はない。
まして、闘争のリーダーなんかではない。
だから、誰が逮捕され長期拘留されても、自分には関係はない。

そんなふうに考える人は少なくないかもしれない。
しかし、この不当な権力の扱いを放置するならば、いずれ誰でも「山城博治」にされる可能性はある。

だから、今から声を上げなければならない。

私も声を発したい。
「山城博治は私だ!」




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