江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

レンタカーで巡るフランスの田舎 ⑦ <ネアンデルタール人の発掘現場>

2016-09-19 | 随想
いつも通る道端の看板に、MuseeとNeandertalの文字があるのを発見。

そういえば、数日前の日曜日、付近の原っぱのような駐車場にクルマがたくさんとまっていた。
「何か催し物があるのかな・・・」とは思ったが、そこは宿から数分のところ、横目でチラッと見ただけで目的地を目指して急いだ。

その日は、特に急いでクルマを走らせてはいなかったので、看板を見ることができたのだ。

フランスのこの辺りには、大小様々な洞窟が散在している。
もしかしたら、ここも何かあるのかもしれない・・・。

ネアンデルタールとは書いてあっても、大したものではないだろう。
観光客向けに開設した博物館まがいのものでは・・・と軽い気持ちで入って行った。

ところが、ちゃんと入館料も取られたし、館内は自由見学ではなく係員による説明つきの見学だ。
これは、本物だ!
軽い気持ちで立ち寄ったのに、だんだん気持ちが高まってきた。






ちょうどバカンスシーズンとあってか、館内は小さい子を連れた家族がほとんどだ。
それに合わせたかのように、見学ツアーは子どもにも分かるようなやさしく丁寧な説明だ。
とは言っても、フランス語をほとんど理解できない私は、ただ雰囲気で感じるだけだったが・・・。




ここは、ラ・シャペローサンという小さな田舎で付近には民家もまばらに建っているだけ。
そんな村の片隅に、旧石器時代に存在したというネアンデルタール人の骨格が洞窟からほぼ完全な形のまま発見されたというのだ。
それは、1908年のことだった。

発掘現場を再現した場所では、「どんな形で見つかったのかな?」という係員の言葉に、子どもたちは思い思いの格好で横たわった。









ネアンデルタール人をめぐっては、研究者の間でも今までに様々な見解があって何が真実かは現在でも論議が続いているようだ。
しかし、いくつかははっきりしている。

それは、1866年にドイツのネアンデルタールの谷で最初に発掘された遺骨(化石)と同種のものをネアンデルタール人と称していること。
そして、ヨーロッパを中心に西アジアから中東アジアに分布しており、約3万年前に絶滅していることくらいである。

ネアンデルタール人の遺骨は約13万年前のものから約3万年前のものが発見されているが、この時期の地球は氷河期であった。
そのためか体のつくりは胴長の短足であったようだ。

私たち人間の祖先と言われるホモサピエンスとは異なる進化をたどったようで、人類の祖先とは言えないとする説が長い間の通説だったようだが、近年の研究では絶滅する以前にホモサピエンスとの交配が行われていたという有力説がかなり信憑性を帯びてきた。













いずれにしても、彼らは火を起こして暮らしていたような形跡がある。

そこで、見学の最後に、子どもたちは館外に出て係員から火おこしの仕方を教わり、グループに分かれて火おこし体験をして盛り上がった。




残念ながら発掘現場は、この日は公開しておらず見学できなかったが、このような世界的にも重要な現場がたいした装いもなく存在していることが驚きであった。
おそらく、日本なら一大観光地となって人の出入りが絶えないことだろう。

予定外の思いがけない出来事だったが、私自身も初めてな貴重な学習ができた。



<すばる>

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