団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

マタイ受難曲を聴いてきました

2017-07-03 09:25:39 | アート・文化

友人のNさん(72)がテノールのメンバーの京都シティーフル合唱団のバッハ作曲「マタイ受難曲」(明石好中さん指揮、テレマン室内オーケストラ)を、京都コンサートホールで聴いてきました。レコードでは何十回も聴いたことがある作品ですが、生の演奏、独唱、合唱で聴くのは初めてです。

Nさんは網膜色素変性症という遺伝性の病気を患い、60代になってから両目が見えなくなり、今ではほぼ失明状態といいます。それでも、若いときからバッハが好きで、とりわけマタイ受難曲を歌いたいと定年後に合唱活団動に参加しました。

第一部、第二部に分かれて演奏しましたが、合わせて3時間5分という大作です。しかも、すべてドイツ語です。Nさんは大学で第二外国語にドイツ語を専攻したといいますが、その後は使うことはなく、すっかりサビついているというのが本人の弁です。

ソプラノ、アルトの女性が約80人、テノール、バスの男性が約60人という大合唱団です。ほぼ全員が譜面を手にしています。時折、譜面に目を落としている人もおりましたが、あくまで参考までに見ている様子でした。Nさんを含め、ドイツ語の歌を暗譜するには、ずいぶん練習を重ねたことだろうと思いました。

舞台の後方にスクリーンが設けられ、独唱、合唱で歌うドイツ語の日本語の訳が映し出されました。演奏の進行と同時にストーリーがわかり、クラッシック通ではない私にとって、マタイ受難曲の理解が深まる、ありがたい演出でした。

コメント
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