PIIGS債に対しては、米国の銀行も、約100兆円のCDS(保証保険)
を引き受けています。米欧の銀行は、同じ泥船の一蓮托生です。
2012年1月12日 木曜日
◆<第258 新年特別号:デ・レバレッジ動乱の2012年への展望> 1月6日 吉田繁治
【銀行の破産が避けられている理由】
米欧のほぼ全部の金融機関が倒産を免れているのは、米欧の政府と中央銀行が、銀行の決済に必要な資金を、貸しているからです。(注)銀行の破産は、証券の持ち合いのため、連鎖します。
下落した住宅ローン証券を、資金繰りに困った銀行から、額面(簿価)で買い取りもしています。
米国の住宅金融(ファニーメイとフレディマック)は、住宅ローンを買い取って、証券化して価格を保証し、売却するものでした。2007年と08年の保証損のため破産し、政府資本に変わっています。
このため、米国の住宅ローン($11兆)は、政府が保証すべき国債と同等の負担を、米国政府にもたらしています。(注)政府保証をはずせば、一瞬で、住宅ローンの流通市場は消えてほぼ全部の金融機関が同時破産します(断言)。
【加わったPIIGS債の下落】
2010年からは、住宅ローン証券の下落損(1000兆円)に、PIIGS債の下落損(推計150兆円)が加わっています。これらは、今は「含み損」です。含み損は、1年、2年、3年と経過するごとに、実現損になって行きます。
欧州の銀行(主要21行)に対し、監督官庁が行った2011年夏のストレス・テスト(資産査定)では、担当が「本当のことは言えない。言わない。」と漏らしています。
◎本稿で推計したように、本当の損失額を言えないくらい大きすぎるからです。あたかも氷山にぶつかる前の、タイタニック号。当時はなかった本当の計器は、氷山を示していますが見ていないふりをし、ダンスに興じる・・・
PIIGS債に対しては、米国の銀行も、約100兆円のCDS(保証保険)を引き受けています。米欧の銀行は、同じ泥船の一蓮托生です。
【結局は国有化】
最終的には(2012年末からか)、主要金融機関は、原発事故で生じた損害(数兆円)をカバーできない東電のように、資金不足のため、国有化(国家が損失を補填)されるはずです。
しかし国家財政も赤字です。その資金は、赤字国債の発行によるものです。金融市場は、これを引きうけきれないので、中央銀行による、国債の買い取り(マネー発行)になるでしょう。
■2.中央銀行のマネー印刷が、インフレを招いていない理由
中央銀行が政府の赤字国債を買い取ってマネー供給をすれば、インフレが想定されます。
【ハイパー・インフレはない】
しかしハイパー・インフレにはならない。対策金は金融機関が被った損失を埋めるものであり、民間のマネー・サプライ(マネー・ストックとも言う)の増加にはならないからです。
不動産と株バブルの崩壊の後、7年目の1997年から金融危機になった日本のように、金融機関が抱えた不良化した貸出金と、下落した不良債券を埋めるものだからです。
金融機関の損失危機がない平常時なら、中央銀行のマネー印刷は、銀行の現金を増やし現金が貸されて銀行システムによるレバレッジのかかった「信用創造」になり、その結果マネー・ストックを増やします。
つまり民間の金融資産の総金額が増える。増えたマネーは経済取引(投資と購買)を増やして、物価をあげることにもなります。
借入金の増加分は、借りた人の口座に現金が振り込まれるため、金融資産の増加になったように見えます。その現金が使われると、次は、その現金を受け取った人の預金になる。この「負債の無限連鎖」が、銀行システムでの「信用創造」です。つまりマネー・ストックの増加です。
中央銀行が国債を買い、たとえば10兆円のマネー供給を増やすと、それを借りる銀行の準備率(銀行の金庫に残す金額の率)が健全な時期の5%なら、[10兆円÷準備率5%=200兆円]のマネー・ストックを負債の連鎖で増やすのです。
準備率が金融引き締め期の10%でも、マネー・ストックは100兆円に膨らみます。銀行が始まってからの金融である「準備預金制度」は、信用量(=マネー量)を、その乗数で増やすスレバレッジです。このため、普通の時期は、インフレが恒常化しています。
◎現在のように銀行が不良債権をもつときは、損失の補填に使われるため、中央銀行がマネーを刷っても、連鎖でのレバレッジが働きません。このため、2000年代からの日本のように、マネー・ストックが増えない。
マネー・ストックの増減とGDP(経済取引量)の増減、および物価・資産の騰落の原理を示すのが、以下のフィシャー等式です。
M(マネー・ストックの金額)×V(マネー・ストックの回転率)=P(物価と資産の上昇率)×T(実質GDPの成長率)
(注)現在は、金融のグローバル化での「キャピタル・フライト
(海外へのマネーの逃避)」もあります。ある国の中央銀行が国債を買い、マネーを増加印刷するようになると、その通貨の価値下落を恐れたマネーが海外の債券を買うので、ユーロやドルのように通貨が下落します。
このため、中央銀行の国債を買いも、単純には、インフレを生みません。国内のマネー・ストックの増加にならないからです。
日本のマネー・ストックは、2011年11月で1457兆円です。日銀の、国債購入、マネー印刷の増加、ゼロ金利策にもかかわらず、2000年代は、ほとんど増えていません。
マネー・ストックとは世帯、企業、自治体が、国内の金融機関にもつ金融資産の保有額と理解していいでしょう。マネー・ストックが名目金額で増えないと、インフレは起こりません。
http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1111.pdf
(中略)
FRBの特徴は、国債や証券の「保護預かり勘定(カカストディという)」です。custodyの原義は、法的な拘禁、拘置、監禁です。
米国は海外に売った国債等の現物を渡していません。日本政府や中国政府がもつ米国債(外貨準備)や、金融機関が買った米国債やドル証券は、「FRBが預かっている」ことになっています。
このため日本や中国は米国債を市場で売りにくいのでしょう。FRBが「やめてくれ」というからです。FRBは世界の中央銀行の親玉でもあります。
【FRBの保護預かり勘定:メモ欄】
海外政府がもつドル証券(住宅証券を含む)$3.4兆
米国債の保護預かり $2.7兆
米国財務省証券 $0.7兆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
保護預かり合計 $7.8兆(624兆円)
http://www.federalreserve.gov/releases/h41/current/
保護預かり勘定も、たぶん(全部ではなくとも)、預かりと言いながら、FRBが買い取ってドル紙幣を発行しているのではないかと、考えています。
いずれにせよ、日米欧英の中央銀行は、信用拡大といいながら、負債を急増させています。
(注)08年9月以降は、日銀の信用拡大量がもっとも少ない。2011年12月22日時点で、総資産・負債は141兆円です。金融危機の前の08年8月は109兆円でした。32兆円の増加発行しかしていません。(↓11年12月:141兆円) これが、円高の原因です。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2011/ac111220.htm/
(↓08年8月:109兆円)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2008/ac080810.htm/
日銀が信用拡大を全開にしたのは、1997年の金融危機から2000年まででした。その後は11年間で上記の30兆円程度でしかない。理由は、これ以上国債を買い上げ通貨を増発すれば、外為市場で円が売られ、円の信用下落になると思っているからでしょう。
この点は欧州のECB(ユーロの中央銀行)も同じです。08年9月の米国発の金融危機が、欧州銀行の債券の下落に波及したため、FRBに準じて通貨増発を行っています。
欧州中央銀行(ECB)の総資産・負債は、$3.2兆(256兆円)に膨らんでいます。金融危機の前の2.6倍です。(ECB 2011年11月)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2008/ac080810.htm/
ECBの信用拡大は、先に述べた住宅証券の下落(推計500兆円)と、PIIGS債の下落(推計150兆円)のほぼ50%(575兆円)が、欧州の銀行の不良債券になっているからです。(注)この損害数値(含み損)も、まだ、明らかにされていません。
銀行に対しては、毎週、毎月の決済に不足するマネーを、その都度、ECBが住宅の不良債券と国債の買い上げという形で、貸し付けています。
PIIGS債では、2012年1月〜3月の第一四半期に過去の国債で償還の満期が来る分が、15兆円もあります。ギリシア、ポルドガル、アイルランド、イタリア、スペインが15兆円の借り換え債を、新規に発行しても、買い手はない。金利が高騰し、PIIGS債は、更に下落します。(注)ユーロ国債全体では3か月で25兆円が満期。
借り換え債が発行できないと、PIIGS債はデフォルトします。満期が来た国債の償還と利払いができないことです。2012年1月〜3月のPIIGS債の買い手は、ECBしかないでしょう。
中央銀行のECBが価値の下がったPIIGSの借り換え債を買い取れば、不良債券がECBに移転して資産内容が悪化するため、ユーロが売られているのです。
これが新年の1ユーロが100円を割れ98.6円(12年1月5日)に下落した原因です。原因はユーロ債の売りです。通貨相場は、ほぼ3ヶ月先を見て動きます(通貨先物の売買)。(注)同じユーロ建てですから、ドイツ債とフランス債も円やドルから見れば、下がっています。
通貨の下落は、その国からマネーが脱出することでもあります。ユーロ債売りで円債買いなら、ユーロ内のマネーが円に脱出したことになる。
中央銀行がユーロを印刷しても、ユーロの民間経済の、マネー・ストックの増加にはならないのです。逆にユーロ内のマネー・ストックが、マネーの脱出のため、国外に逃げてしまう。これが、1980年までの、外貨の売買が規制されていた時代との違いです。
世界の1日での為替取引(外貨の交換)は、500兆円規模と巨大です。円とドル間だけでも、58兆円(11.6%のシェア)です。中央銀行がマネーの増発をすることは金利を下げることでもあり、外為市場では、「その通貨の価値の下落」と認識されるように変わっています。
ECBが、市場で売れないPIIGS債を買い取れば、ユーロ債の持ち手は怖くなって売り、ドル債や円債を買うのです。これがユーロの下落です。(注)市場の連れ買いで、ドルのように通貨が上がる時期もあります。
◎こうしたマネー脱出によって、中央銀行のマネー印刷の効果が、減殺されます。中央銀行のマネーの増発額以上に、瞬間に、マネー脱出が起こると考えておいていいでしょう。
根にあるのは、1秒で3000回売買できるロボット・トレーディングです。普通ロボット・トレーディングのプログラムは、下げが下げを加速する構造になっています。
外為市場(ほぼ25%)、国債市場(ほぼ50%)、株式市場(ほぼ60%)は、同時にロボット・トレーディングの時代です。レバレッジ、先物、オプション、デリバティブ、そしてロボット・トレーディングの、6重奏です。罫線を見て売買する現物取引の時代とは、まるで変わっています。
変動相場で外為市場が大きくなった後の金融・経済モデルを示す「マンデル・フレミングモデル」は、中央銀行が、金利を下げ、量的緩和もして信用を拡大すれば、そのマネーが、巨大化した外為市場で売られて通貨が下がる。通貨が下がれば、いずれ、その国の輸出が増え、経済は回復に向かう。このため、金融緩和や量的拡大による経済効果はあるとしています。
(注)変動相場の中での国債発行による政府財政の拡大は、その国の金利が上昇し、金利が高い通貨は、金利が低い通貨から買われ、通貨が上がるため輸出が減って、景気浮揚の効果がないとしたのも「マンデル・フレミングモデル」でした。1990年代の、政府財政の毎年40円の拡大(公共事業)がありつつも円高だった日本がこれに該当します。
しかし上記の中央銀行の信用拡大の効果は、普通の経済の時です(平常時)。金融危機の非常時には、これが言えない。
不良債券で銀行の損失が大きな時期には、信用拡大で印刷したマネーが逃げてしまい、通貨と債券が下落するので、金融危機は却(かえ)って深まってしまうからです。
中央銀行と政府が、マネー政策として頼拠(らいきょ)しているように見えるマンデル・フレミングモデルは、銀行の不良債券が巨大化した経済を、見落としています。
■5.米ドルより、ユーロが下がっている理由:そして円
円を基準として見たとき、2011年での米ドルは、11年4月の高値85円付近から12年1月3日の75.6円まで、11%の下落です。
他方でユーロは11年4月の120円付近から、1月5日は98.6円です。18%の下落です。米ドルよりユーロが下がった理由は、米ドルにはまだ日本、中国、新興国からの買いがあるためです。
たとえば日本政府は、円高対策として、11年11月に(効果がなかった)4.5兆円の、緊急のドル買いをしています。中国も、ユーロ債を売って、ドル債に振り替えています。元高は、中国の輸出にとって困るからです。
円債は、ユーロ債、ドル債の代わりに、買われています。前稿で取り上げましたが(<回顧と展望:570号:111228>)、2011年6月から11月の半年で、円国債(主は3ヶ月内満期の短期債)が、合計で72.2兆円もが、外国人から買い越されています。
▼日本の長短公社債の、売買金額:投資家別概算(再掲)
(注)プラスは買い超、マイナスは売り超
2011年6月 7月 8月 9月 10月 11月 半年計
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銀行等 17.5 13.1 12.1 18.2 8.0 15.8 84.7兆円
投信等 3.7 3.2 2.7 2.4 2.8 3.3 18.1兆円
外国人 8.1 11.3 17.4 9.7 11.0 14.3 72.2兆円
政府等 -24.5 -27.1 -34.6 -26.3 -23.1 -28.7 -163.9兆円
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(注1)主要な主体のみの概算合計のため、売買の総計はゼロになっていない。
(注2)銀行等は、日本の都銀・地銀、信託銀、農林系、第二地銀、信用金庫、生損保の合計売買額を示す
(注3)投信等は、日本の投資信託、官公庁の共済組合、事業法人の合計。個人の売買額は、無視できるくらい小さい。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LWH73V1A74GR01.html
2011年の異常な金額に思える外人による円債買いが、日本の国債金利を下げ、円高をもたらした原因です。
外人の日本国債買いは国内の金融機関のような「長期保有」ではない。短期債の短期売買です。たとえば3ヶ月債は、発行の3ヶ月後には、日本政府が、円で償還せねばならない。
外人投資家(主体は、ヘッジ・ファンドと新興国の中央銀行)の買いは、市場で売らずとも、買って3ヶ月間保有すれば、円での償還があるため、外為市場で円が売られたのと同じことになるのです。2012年は、いつまで、この外人の円国債の買い超が続くか?
6ヶ月で買い超してきた72兆円の短期国債を、
・そのままにしておくか(円が償還される)、
・あるいは売り超に転じれば、どうなるか?
72兆円分の、外人から売られる短期国債を、国内の金融機関が増加買いすることは不可能です。財政の赤字で新規に発行される国債の引き受けが、ほぼ50兆円はあるからです。日銀の、緊急買い受けになるでしょう。
円高は、経済界(経団連)の願望通り、そのとき終了します。
◎ところが、円高が終わった時は、今度は、ちょうど今のユーロのように、円国債の価格に下落が起こります。円高の終了は、円が海外流出することだからです。(注)「円債売り→ドル債買い」になるでしょう。
日本の政府財政は、2011年中にほぼ100兆円分も買い越された円国債が外人から売られれば、期待金利がわずか2%上がっただけで、既発国債(約1000兆円)が10%は下がります。
低金利の国債は、国債価格の過剰評価、つまり、国債の価格バブルを生むのです。バブルは、金利が正常化(3%になること)すれば、崩壊します。
このとき、100兆円の不良債券が、国内金融機関に発生してしまうのです。国内の金融機関も、損を怖れて売りに転じることになる。
◎金融市場は、まだこの、外人による国債債売りの、可能性の認識をしていないように思えます。
なぜ、日本の増発され続ける国債の金利が、短期債で0.15%、長期債で1.03%と、(異常に)低いままなのか。原因を調べていて、2011年の外人買いのデータに遭遇したのです。
どう考えても、2012年も外人が円国債を買い越すとは思えません。ポートフォリオ(分散投資)での円債の、保有ポジションが、100兆円は大きくなっているからです。どうお考えでしょうか?
日本経済(政府と金融機関)にとっては、PIIGS債の償還が増える2012年の1月から3月までに、ユーロ危機が深刻になって、ヘッジ・ファンドからユーロ債が更に売られ、その資金で円債の買い超が続き、円高($1=70円;1ユーロ=80円等)になることが望ましい。
円高は輸出の製造業(輸出額で1ヶ月6兆円:年間72兆円)にとっては、円での売上が減って、困る事態です。しかし、国債を売る政府財政にとっては好ましいのです。通貨は、「多角度から」みなければならない。
世界で、毎日の経済ニュースのトップとして、通貨変動が報じられるのは、1日で500兆円もの世界の外為市場で、通貨価値が日々変動していて、それが経済に大きな影響を及ぼすからです。(後略)
(私のコメント)












元FRB議長のポール・ボルカーが主導したボルカー・ルールは、銀行が本来の貸出業務以外でリスクテイクするのを基本的に禁止しようという規制改革だ。もはや公然の秘密だが、最近のグローバルな金融機関の収益源はヘッジファンドと変わらない。社内のトレーディング・デスクが大きなポジションを取って儲けているのである。ボルカー・ルールはまだ実施されていないが、この1、2年の間、監督当局の機嫌を取るために米系の投資銀行は自主的に、社内ヘッジファンドを閉鎖、もしくは名前を変えている。例えば、"Statistical Arbitrage Desk"は、"Electronic Market Making Desk"などに改称した。デリバティブを扱うデスクは、利益の大方がプロップ(自らの資本を使って相場を張る)から来ているのだが、これもあくまで顧客のためにマーケット・メイクをしているという大義名分を強調するようになった。いずれにしても、銀行がヘッジファンドのような業務を行うことを抑制しようというのが、監督当局の考えだ。
バーゼルIIIとは、主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した、国際的に業務を展開している銀行に課される新たな規制のことで、バーゼルIIと比べて自己資本規制を大幅に厳しくしている。銀行が大きな損失を出しても耐えられるだけのバッファーを積みますように要請されているのである。当然、自己資本を厚くすると資本コストが上がるので、銀行の収益は圧迫される。公的資金の注入を余儀なくされた各国政府からしてみれば当然の要請であるが、銀行が自己資本比率を高めるために分母の方の資産を圧縮しようとするので、世界中で様々な金融商品が売られている。
ボルカー・ルールもバーゼルIIIも、実施時期を含めて詳細は依然として流動的であるし、守らない金融機関、あるいは政府にどのような制裁があるのかも決まっていない。しかし、筆者の知りうる限り、この1、2年の間に、外資系金融機関の多くで社内ヘッジファンドが閉鎖された。また、トレーディング・デスクはポジションを小さくするようにマネジメントから圧力を受けている。前者はボルカー・ルールに対応するためであるし、後者は資産を圧縮することによりバーゼルIIIの自己資本比率をクリアするためだ。やはり、国際的な金融規制は着実に実施されていくのであろう。
また、現在、バーゼル委員会や金融安定理事会(FSB)は、G-SIFIs(Global Systematically Important Financial Institutions)として、20〜30ほどの金融機関を選定して、さらに厳しい自己資本規制等を課すことを決めている。日本からも、みずほ、三井住友、三菱UFJのメガバンクがG-SIFIsに選ばれている。大きな金融機関は"Too big to fail"で、潰れそうになれば政府に救済されるという、暗黙の政府保証があったわけだが、これからは暗黙でも何でもなく明示的に潰されない銀行が監督当局に指定されたわけである。これは社会主義の発想であろう。
以上のように、国際金融の世界は、より強い規制、より少ない金融商品、より小さいリスク、より多くの監督、そしてより少ない自由へと突き進んでいる。G-SIFIsの一介の社員としては、古き良き時代は去ったと考えた方がよいのかもしれない。今後、金融業は冬の時代に突入するのか、それともメディアなどの業種で見られたように、インターネットを通して、"Too big to fail"でレガシーコストを背負いこむ巨大な金融機関からスピンオフした小規模なヘッジファンド、ブティック投資銀行、個人投資家がグローバル・マーケットに直接つながり、生き生きと活躍するような時代になるのだろうか。筆者は後者のような未来を願ってやまない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120112-00000303-agora-bus_all
日航ジャンボ123便の時と瓜二つで危険な状況である。
米軍が行なっている「勇敢な盾」軍事演習
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/06/valiant_shield_1469.html
は規模の割に、マスコミには、ほぼ完全に無視されている。
「勇敢な盾」は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Valiantshield06seal.png
の旗印通り、チベットシャンバラ人間牧場本部に対する牽制である。
チベットシャンバラ人間牧場本部に都合の悪いことは避けるという、政府やマスコミの意図が見て取れる。
この米軍の正しい動きが完全に無視される動きは、日航ジャンボ123便の際、米軍以外は、全て、シャンバラ人間牧場側についてしまった1985年8月12日と重なる。
日航ジャンボ123便で生存者の救助を行なったのは米軍だけであったことを忘れてはならない。
http://redfox2667.blog111.fc2.com/?no=21
米軍縮小の動きがそもそもおかしいが、
そういえば、防衛大臣がモンゴルに行っているが、
シャンバラ人間牧場と日本人虐殺の打ち合わせではないか。
日本人は大変に危機的状況にある。
今、ニセ札を大量に作って流通させればみんな得する!
1.ニセ札を作った人 : お金をたくさん使えてハッピー
2.日本経済 : 通貨量が増えて景気が上向いてハッピー
輸出企業 : 通貨の毀損で円安になって輸出が増えてハッピー
3.政府 : 税収が増えてハッピー
日銀 : 関与してませ〜んと言い訳できてハッピー
困るのは欧米だけ(笑)
世の中の人は、なぜ、これほどたやすく官僚、政治家、マスコミ、御用学者の嘘に騙されるのだろうか。
このたび、ようやく、その謎が解けた。
自称「日本を代表するド文系頭」の編集者S君に出会えたからだ。
彼は、からっきし数学的思考が弱い。
用語の定義があいまいなまま質問する。
高校数学を一切合切忘れている。
・定義に無頓着な人は騙される。
まず、定義してから議論せよ。
・数学は、まず定義から始まる。
後は、論理展開。
だから、数学の教科書には、定義、定理、証明の三種類しかない。
そのかわり、定義がはっきりしなかったら、どうにもならない。
・経済を知るには、ファクトしか要らない。
・中学、高校の数学を勉強し直そう。
・確率がわからないと人生で損をする。
・単位に敏感になれ。
・数学の力は偉大。
高校レベルの数学さえ分かれば、いろいろわかることは多い。
本当は、高校で等比級数なんか教えるとき、
例題として国債価格の話なんか盛り込めばいい。
・社会に出たとき、数学は役に立つ。
高校の数学全部できる人って、高校生のなかでも5%もいないんじゃない。
経済学を知るには高校の数学だけ勉強すればなんとかなる。
加えて、会計もやっておけばいい。
会計は商業簿記のレベルを。
・経済に限らず、どんな分野でもそうだけど、
ある時間ちゃんと根詰めて考えられるか考えられないかで、大きな差になる。
自分の頭でずっと考えるのも大切。
・数学は、いちばん最初のときに、ちょっと深く考えないと、そこから先が大変。
ちょっと深く考えて、自分の頭でスーッと展開できるようになると、
すごく速く処理できるようになる。
だから、ある時期深く考えて、頭の中にそういう回路をつくっていくことが大事。
・マクロ経済学の対象は、一国全体の経済活動。
※コメント
数学を苦手と思う人は、多い。
しかし、数学は、大局観を持つために、必要不可欠な教養だ。
これを今からでもマスターすることで、レベルアップした情報マンになれる。
どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、自分の情報源の一つである『現代ビジネス』で「ニュースの深層」という記事を書いているのが高橋氏である。
経歴を見るとなんだかすごい人ですね。
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-80042-4
取っており、今は、読売を(仕方なく)取っているのだが、産経新聞のコラムで不思議だったのが、(二次方程式を知らない?)曽野綾子が
キリスト教徒でありかつナショナリストだった
ことだった。小学生でも疑問を持つだろう。
実は、51歳になった今も、疑問を持っている。
朝日新聞は、日活ロマンポルノやフリーセックスなるものに、肯定的だったのも小学生には、衝撃的だった。朝日も産経も、「変だな」と思っていた。
今や、小学生レベルの「算数」が出来ない大学生がいるらしい。文数の加減乗除である。これが出来ないと、当時なら中卒での就職も難しかったのだが。
高橋洋一?竹中平蔵のブレーンで、霞ヶ関埋蔵金や政府紙幣発行とか主張して、日中に、風呂
屋で、窃盗して逮捕された人か?一般人はこれ
くらいしか知ってはいない。
こういう状況で経済の専門家がどのつらぶら下げて講釈を垂れようというのか。ユーロは小国ギリシャが返済を拒めば、イタリア、ポルトガルと連鎖倒産となるだろう。それを引き金に日本も含めて世界中の金融機関が凍り付く。日本でも銀行破産が出るかも知れない。
1%の金持ちがアメリカを牛耳り、99%の人々は普通かそれ以下の生活に甘んじている。そうした市場原理主義のなれの果てに憤りを感じた若者のデモが連日続いている。
中国は食料品、特に豚肉といった必需品の値上がりが半端ではない。さらに、地方では土地の買い上げ等で役人の専横ぶりに腹を立てた人々の暴動が相次ぐ。
日本は日本でデモも暴動も起きないが、人々の暮らしは確実に悪くなっている。キャバクラは消滅し、高級居酒屋も飲み放題の安居酒屋に変身しなければやっていけない状況となってきた。安居酒屋にも行けない連中は「家のみ」にしけ込んでいる。
一体、誰がこんな世の中にしたのだ? 何が一体悪いのだ? そうした疑問ばかりがふつふつ湧き上がってくるが、要領を得ない回答ばかりが返ってくる。いっそ、破綻すれば?と悪魔のささやきが聞こえてくる。
もう経済を真面目に考えてもムダなのではないか。誰も処方箋を示せないままズルズルと世界経済は悪くなっていくばかりだ。これは日本だけかと思ったら、世界中が「日本病」を病んでいる。展望も無いままズルズルと破綻を引き延ばしていくだけ。
だから、あまり真面目に世界経済について考えるのは止めようじゃないか。IQ200越えの天才達が世界経済を操縦してこのザマなのである。これはもう、人間の性と思って奈落に沈むも人間的な営みということだろう。
どんな未来が訪れようと、人は生きて行かねばならない。若かりし頃、食うにも事欠いて空腹のあまり、コンビニのパンをくすねようとしたこともあった。友人から借金してそのままトンズラしたこともある。
諸君、何があっても生きていこう! 今はそういう思いで一日一日を噛みしめつつ過ごすのみだ。
先日、某雑誌への寄稿の関係で、中国人が7割を占める外国人留学生への奨学金給付の実体を再度調べなおしました。
こういうことは、文科省のしかるべきところに連絡がつながると、きちんと教えてくれますので、助かりますね。
(中略)
そうした中で、驚いたのは、外国人留学生に対する奨学金予算額。
まず国費から説明すると、研究留学生には研究生、修士課程、博士課程の3つがあり、月額15万3000〜15万円が支給され、また教員研修留学生には15万2000円が支給されていますが、他にも学部留学生(5年)、高等専門学校留学生(4年)、専修学校留学生(3年)には月額13万3000円が支給され、日本語学校学生と日本文化研修留学生には月額12万5000円が支給。
さらに国立学校に関しては学費を徴収せず、私立に関しては文科省負担となっているのです。
つまりこれらの支給金は返還不要な生活費。
安く浮かせて貯蓄するもよし、遊ぶも良し。
さらに渡航飛行機代は国が航空切符で負担し、おまけに渡日一時金が2万5千円出ます
詳細は「坂東忠信ブログ」にて
http://taiyou.bandoutadanobu.com/?mode=comment&act=captcha
1990GDP452兆円2020GDP479兆円
法人税 18・4兆円 7.6兆円
所得税 26兆円 12.8兆円
消費税 4.6兆円 10.2兆円
計 49兆円 30.6兆円
ー18兆円の税収減
10年間の消費税224兆円 法人の減税ー208兆円と消費税は社会保障ではなく法人減税の穴埋めだった。
社会保障費企業負担 日本12.9% フランス18.8%
企業内部留保 300兆円
日本企業は、雇用者所得・社会保障費負担分を下げ、消費税分を懐に入れているわけです。バブルの崩壊で、賢い日本人は我慢して企業を応援しましたが、すでに日本企業の体力は回復しています。これが消費増税10%反対の理由です。
http://homepage3.nifty.com/joharinokagami/121002.html
↑1990年代後半から人口の多い第二次ベビーブーム世代が続々と社会に出て来たワケですが、社会人が増えているのにマネーが増えていないワケですから、当然、社会人一人当たり(特に若者)の取り分は減ってしまいますよねぇ…。(苦笑)若者の少ない地方で公共事業やっても意味ないし…。そりゃ、独身子無しが増えるのも当然だわな…。
> 日銀が信用拡大を全開にしたのは、1997年の金融危機から2000年まで
この頃は、団塊世代の走りの世代(現在70代前半)が定年退職し始めていた頃ですね。退職金や年金の手当てが大変だったでしょうねぇ…。で、若者にはカネが回らず…。
↓日銀券増発率チャート(1990年〜) ※表示期間を「1」にして下さい。
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0728&asi=3
↓マネーサプライチャート(1990年〜) ※表示期間を「1」にして下さい。
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0727&asi=3
> 金融市場は、まだこの、外人による国債債売りの、可能性
↓債券先物チャート ※表示期間を「1」にして下さい。
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0435&asi=3
2003年6月に一旦天井を打ちましたが、これに対する二番天井を打って下落するのか?それとも二番天井を打たずにそのまま上がり続けるのか?が気になりますね。
> 企業が1000億円銀行から借りていたのを銀行に返済すれば
> 1000億円が市場から消えてなくなる
優良企業やバブルで懲りた企業は銀行から借りなくなっているそうですしねぇ…。
> 財務省が消費税増税で景気を冷やしているのも
> 銀行に国債を買わせるためなのだろう
人々の気分が暗くなるようなニュースを垂れ流しているのも、もしかすると財務省なのかも知れませんね。(苦笑)ま、いずれにしても次世代が生まれなかった日本はもう終わりでしょう…。最近はアホしか子供を産んでないし…。
> ギリシャのエーゲ海の島を買収して日本領にしたらどうだろうか?
あそこはヨーロッパの文明や心の故郷みたいな場所なんですよね?だとすると、日本が手に入れるのはまず無理では?
> 世の中の人は、なぜ、これほどたやすく官僚、政治家、
> マスコミ、御用学者の嘘に騙されるのだろうか
簡単に言うと、多くの人が政治経済についてよく知らないからでしょう。自分のよく知っている分野だと、他人がデタラメを言っているとすぐに気付きますが、自分の知らない分野だと、他人がデタラメを言っていても気付きにくいです。
例えば、自分で買い物に行く人は、スーパーやホームセンターで売られている商品の値段相場を熟知していますが、自分で買い物に行かない官僚、政治家、マスコミ、学者なんかは、スーパーやホームセンターの値段相場なんてほとんど知らないワケで…。(笑)
> 日本は日本でデモも暴動も起きないが、人々の暮らしは確実に悪くなっている
確かに生気がだんだん失せて来ている感じがしますね。都市も田舎も活気がなくなって来ている感じです。昔は繁華街の人通りも多くて、街全体の雰囲気が明るくウキウキした感じでしたが、最近はどうもパッとしませんねぇ…。
ま、↓を見れば当然という気もしますが…。
http://homepage3.nifty.com/joharinokagami/010006.html
> 世界は完全に破綻
> 一体、誰がこんな世の中にしたのだ? 何が一体悪いのだ?
誰も悪くないと思いますけどね。結局、人類という生命体の活動自体が伸び切ってしまったのかも知れません。微生物や雑草もそうですが、最初は勢いよく繁殖しますが、拡大余地が無くなって来るとだんだん勢いが衰えて来ます。それと同じではないかと…。
人間は宇宙の塵に過ぎません。奥の院であろうと国際金融資本であろうと、太陽が活動を停止すれば、皆消えてしまいます…。