株式日記と経済展望

株式をはじめ政治経済外交文化歴史などの論評です。

完全な窮地にたたされて居るのは、北朝鮮ではなくて、米国である。

2006年10月17日 | 外交

完全な窮地にたたされて居るのは、北朝鮮ではなくて、
米国である。イラン侵攻を止めるために核実験させた。


2006年10月17日 火曜日

中国は米国に北朝鮮(核実験)を使って、王手!!をかけた、と。 10月16日 太田龍の時事寸評

○ヘンリー・メイコウ、
 二〇〇六年十月十四日付けニュースレター。

○「中国は米国に、北朝鮮の脅威で王手、をかける」

○これは重要な論説である。以下にその要点を列記する。

 (1)中国は、ブッシュ米政権とネオコンを側面から攻撃して、中東と中央アジアの石油支配に依拠する世界的覇権掌握の計画を妨害した。

 (2)中国は、北朝鮮を使って、韓国と日本に脅威を与えることによって、イランを救い米国のイラク占領軍に墓碑銘を書いた。

 (3)ブッシュ米政権の外交政策の破産はきわめて明瞭である。

 (4)米国のイラクからの退却は、もはや時間の問題である。

 (5)火曜日(10月10日)の朝、イラクの反米勢力は、バグダットの米軍主要武器庫を襲撃して何百人もの米国人を殺し、十億ドル相当の武器を破壊した。

 (6)これこそ、本当の「ニュース」というものだが、従って、米国のマスコミはそれを報道しない。

 (7)英国の陸軍参謀総長は、英国は、イラクから撤退(退却)すべきである、と言明した。

 (8)中国もまたイルミナティによってコントロールされて居る、と言うことはきはめてありそうな話である。

 (9)米国と中国の対立が、世界戦争で決着がつけられる、ということも、きわめてありそうである。


○以上のヘンリー・メイコウの論説は、妥当であろう。

○ほぼ、現在の情勢を正しく、見て居る。

○しかし、このメイコウの描く世界情勢は、

○日本の政府と、日本のマスコミと、従って、殆んどすべての日本人の妄想する世界情勢観と、

○恐ろしく、

○へだたって居る。

○つまり、最近の北朝鮮の核実験によって、中国は、米国に王手!!をかけたと。

○王手!!とは将棋(チェス)で、王様を取るぞ!!と言う攻め手である。

○しかし、日本人は、「国際社会」が一致して北朝鮮制裁に出た、と言って、

○有頂天になって喜んでいる。

○これぐらい、日本人のバカさ阿呆らしさを天下に曝露した醜態があるだろうか。

○完全な窮地にたたされて居るのは、北朝鮮ではなくて、米国である


○それでは、この米国の忠実なドレイ(ドレイ以下)に過ぎない日本の本当の立場は、どうなのか。


(私のコメント)
北朝鮮の核実験をめぐってネットのブログなどでも様々な怪説がなされていますが、アメリカの金融制裁を止めさせるための二国間交渉に応じさせるためにミサイル実験や核実験を行なっているという見方もあります。それほどアメリカの金融制裁が効いているという面もあります。しかしそれだけではないだろう。

ミサイル実験にしても核実験にしても中国やロシアの暗黙の了解があって行なっていると見るのが正しいだろう。中国が北朝鮮に本当に怒っているのなら石油パイプラインを止めてしまえば北朝鮮はすぐに崩壊する。そして治安維持の名目で北朝鮮に軍隊を送り込めば北朝鮮は中国のものになる。

最終的には中国はこのようなシナリオを考えているだろう。その前に北朝鮮をけしかけてミサイル実験や核実験を行なわせてアメリカを牽制させているのだ。アメリカはイラクの泥沼で動きが取れないが、イランを制裁せよという声もまだ強い。日本に対してもイランの油田開発から手を引かせた。

石油に浮かぶ帝国アメリカはイランの石油を喉から手が出るほど押さえたい。しかし中国やロシアはアメリカによるイラン侵攻は絶対に阻止したい。その為に中国やロシアは北朝鮮カードを切ってきた。もし本当にイランを侵攻したら朝鮮半島のほうで戦争が起きますよと言う牽制だ。

軍事大国アメリカをもってしてもイラクとイランとアフガニスタンと朝鮮半島の四つの戦争に対してはとても対応は出来ない。だから中国とロシアは北朝鮮を背後から煽っているのだ。このように中東の石油をめぐって中国とロシア対アメリカの鬩ぎ合いは長く続くだろう。

すでにアメリカ軍はイラクに釘付け状態でありゲリラの抵抗は止まず戦死者は毎日確実に増え続けている。アメリカはいつまで戦争を続けていられるだろうか? ブッシュ政権は進退窮まっている。そして北朝鮮での核実験となれば極東に兵力を回さなければなりませんがそんな余裕は無い。


バグダッド南方で米兵3人死亡、道端の爆弾が爆発

[バグダッド 15日 ロイター] イラクの首都バグダッド南方で14日、道端に仕掛けられていた爆弾が爆発し、米兵3人が死亡した。
 米軍が15日に発表した。これ以上の詳細は明らかにされていない。
 これで今月に入ってからのイラクでの米兵の死者数は40人を突破した。現在のペースが続くと、10月の死者数は2005年1月以来の最悪となる。イラクでは毎日、平均して2─3人の米兵が死亡している。
(ロイター) - 10月15日20時15分更新


<英国>イラク駐留で事態悪化 軍参謀総長が早期撤退に言及

ダナット英軍参謀総長が13日付の英大衆紙で、イラク駐留英軍について「我々の存在が現地治安情勢を悪化させている」と述べ、早期撤退の必要性に言及した。ダナット参謀総長はデーリー・メール紙のインタビューでイラク侵攻後の米英の対応を「楽観主義に基づいたお粗末なものだったと歴史は証明するだろう」と批判した。
(毎日新聞) - 10月14日13時59分更新


(私のコメント)
テレビなどにおける「専門家」達は極東だけを見て北朝鮮問題を怪説しているが、中東問題と連携している事になぜ気がつかないのだろう。中国やロシアにとっては中東や極東はすぐ隣だがアメリカにとっては太平洋のはるか彼方の地域であり、長期的な戦争は不可能だ。アメリカ軍も軍事学の常識が分からなくなってきているのだろう。

アメリカは盛んに中国を急き立てて北朝鮮問題を解決させようとしているが、中国が信用できない国であることが分からないのだろうか? アメリカが北朝鮮に武力侵攻できないことは明らかですが、それだから金正日は平気で核実験を行なった。

金正日が恐れているのは中国だけであり中国だけが北朝鮮に武力制裁が出来る。それにもかかわらず中国は北朝鮮を裏では保護してアメリカに揺さぶりをかけているのだ。アメリカとしてはもはや手は無い。一つあるカードは日本の核武装だけだ。中国は日本の核武装を一番恐れている。

アメリカは中東にしか石油が無い以上中東から手を引く事は致命傷になる。だから中東に全力を注ぎヨーロッパと極東から手を引かざるを得ない。ならば極東を安定させなければなりませんが中国が手を伸ばし始めている。ならばアメリカは日本を核装備させて中国の押さえとして置かなければならなくなる。アメリカの権力中枢はこのように考えているだろう。

ならばアメリカは北朝鮮に制裁をかけて核実験をやらせて、日本を否が応でも憲法を改正させて核武装させて中国と対峙出来るようにさせるはずだ。安倍晋三内閣もその為に出来たのだ。日本の国民世論など北朝鮮からノドンミサイルが数発飛んで来ただけで変わってしまう。


コメント (17)   トラックバック (2)
この記事をはてなブックマークに追加