空の日誌

設計室「空」のブログ

空の縁

2016-12-06 14:14:43 | アート・文化
先日、
「空の探検家」とお行き会いしました。
その方の名前は「武田康男」さんと言いまして、
写真家であり、また大学の先生でもあります。

私に紹介してくださったのは、
今年の初夏、仙台で行われたアートイベント
「平形の森アート散歩」で
私の茶室を訪れてくれた「鈴木」さんで、
長野まで親しくしている
武田康男さんの講演に行くけど
縣さんもどうですかと言われ、
私は何よりも
講演会のコアすぎるタイトルに惹かれて
一も二も無く会場へ行くことにしました。
(タイトルは気象サイエンスカフェ・・だった??)

しかし、内容は大変おおまじめで面白く、
長野地方気象台の気象予報士の方の
話に引き続き、
ガリレオみたいな高専の名物先生
「大西浩次」さんの話が続き、
こちらも、その風貌と同じくらいに面白く
眠くなるようなことはありませんでした。

最後が「空の探検家」武田さんの話で、
4Kプロジェクターを使っての映像は
この上なく美しく、
ため息がでるとはこのことですな~・・。

(何でも、待ちきれなくて自費で高価なプロジェクター
購入したそうで、4Kを使って観客に見せたかったー
という気持ちがひしひしと伝わってきて、こういう人好きだなぁ~。)

なんとか私とも関わりをもって、アートな企画に
引っ張り込もうと画策中なのであります。

武田康男さんはつい先日
「スプライト」をとらえた写真家として
朝日新聞の一面に
写真とともに紹介された方で、
不思議な自然現象や
一瞬の気象映像を
空だけではなく
あらゆる事象から撮り続け、
その出現の予測の必要性から
気象予報士にもなったという
充分ヘンな愛すべき人なのであります。
新聞記事はこちらから
http://www.asahi.com/articles/ASJD145KXJD1UTIL00G.html







高津秀太郎美術館

2016-11-19 10:38:36 | アート・文化
長野市の東隣りが
須坂市。

その須坂市から栗菓子で知られる
小布施町に向かって数キロ、
小河原と言う地籍に
「高津秀太郎」と言う
若い画家の美術館が今日オープンします。

美術館という名前ではありますが、
私設の「高津秀太郎」専用の展示場
といったところで、
石垣の上に建つ白壁の土蔵を
改装して出来上がりました。

土蔵のオーナーは
「吉池さん」という
吉池家の本家の方で、
2年ほど前、高津さんの絵を
気に入って購入した上
自費でご自宅の蔵を改装し、
彼の専用展示場にするというほどの
大変な情熱の持主で、
若干25歳の高津秀太郎にとっては
まさに、この上ない
幸運の女神との出会いとなったのであります。

私はというと、
最初に相談を受けた時
「土蔵を改装してもなあ~、
人は来ないだろうな~・・」と
あまり気乗りしませんでしたが、
初めてその場を見た瞬間
圧倒的な力を感じ、
二つ返事でお手伝いすることになりました。

とはいえ計画は紆余曲折を経て、
今は、奥田さんの努力の甲斐合って
私の提案した方向へ
クラウドファウンディングなども利用しつつ
進みつつあり、
とてもうれしいのであります。

そんなわけで、
今回の計画の核となる美術館の
完成をスタートラインとして、
北信五岳を見渡せるデッキを備えた
喫茶と集いの場の完成まで、
お付き合いする予定です。

このプロジェクト中心人物の「奥田」さん、
先ずはお疲れ様でした。

それから時間がない中で
難しい工事を請けてくれた「久米田」さん
感謝でございます。

写真は完成形(まだ先です)の予想図
(土蔵の改修は「修工務店」です。)








豆蔵当番

2015-09-23 18:43:33 | アート・文化
今日は
私が
ギャラリー「豆蔵」当番。
日に数人しか来ないけど、
そのゆったりさが売りさ・・、
なんちゃって。

しかし
今展示中の
「大薗弘二」展は
見ごたえありますよ。

大薗さんは
私の
親友であり、
飲み仲間であり、
なにより
確かな詩的造形力の
持ち主です。

私は勝手に
「造形詩人」と名づけてしまいました。

いい作品は
人に見せる前に
自分で気に入ってしまいますが、
そんな時は
もちろん
購入してしまいます。

作品と言うのは
買われてこそ幸せ。
どんなに
素晴らしい作品でも
売れなかったら
誰がその
作品の行く末を
見守るのでしょう?

静岡県の景勝地に建てた
「メゾン・マミ」の
展示の目玉の一つが
「後藤愛彦」氏の油彩作品です。

その後藤作品を
公立の美術館として
数多く保管していた
福岡の美術館から
持ち主に(後藤さんの息子さんに)
返されました。
(後藤さんはメゾン・マミの館長です)

このご時世で
公立の美術館も
いい作品だとはいえ
いつまでも所蔵してくれるとは
限りません。

引き取る相手が
いたからいいものの、
もし誰も居なかったら
かけがえのない
作者の命ともいえる
作品が
この世から
消えていってしまいます。

先月
豆蔵で
企画展示した
もう一人の親友の
「神林學」さんが
「おれ?おれはいいよ、
作品は全部捨ててもらうんだ」と
言い切っていました。

そんな愛すべき作家のためにも
その作家の作品を
愛し
手元に
置いていただける
買い手が
現れるよう
努力したいと
思っています。

写真は展示中の
大薗作品の
展示風景と、
オープニングで
飛び入り参加し
尺八を吹いてくれた
大好きな日本画家「生井巌」氏。




軽井沢での実験的茶室展

2015-09-10 18:12:04 | アート・文化
9月12日(土)から9月23日(水)まで
軽井沢町の追分にある
旧「油や旅館」あらため
新「あぶらや」文化磁場と称する
アート展示場にて
ワタクシの
実験的茶室展が
開催されます。

連絡来ないな~・・と
思っていたら、
台湾での自分の作品の出展のため
出かけていた展示場のあるじ、
中村仁ちゃんが
うっかり
ワタクシの展示を
忘れていたようで、
「ごめん、もう始まってるんだよ~」だなんて・・、
展示もしてないのに
こっちこそどうすんだよ~・・。

ともあれ、
週末に間に合うよう
急遽明朝展示場におもむき、
12(土)、13(日)には
同時開催の
女性作家に
ワタクシの展示空間で
お茶をたてていただきます。

そのほかにも
お茶に関連する
「うつわ」や「書画」
「書籍」などの展示もあります。
初秋の軽井沢に見に来てね~。