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久保建英が2種登録

2016年09月13日 22時49分49秒 | Jリーグ
スポニチ記事より

FC東京 15歳久保がJ1出場可能に まずはJ3起用


 J1のFC東京がユース所属でU―16日本代表の中学生、MF久保建英(15)をトップチームの試合にも出場できる2種登録とすることが13日、分かった。当面はJ3に参戦しているFC東京U―23で起用する方針だが、評価が高まれば森本貴幸(川崎F)が持つ15歳10カ月6日のJ1最年少出場記録を塗り替える可能性もある。

 クラブ関係者は「上のステージでチャレンジさせたい。日本を背負って立つ選手として、しっかり育てていきたい思いがある」と説明した。

 久保は2011年にスペインの強豪バルセロナの下部組織に入団。しかし18歳未満の国際移籍を原則として認めない国際サッカー連盟(FIFA)の規定に違反したとしてクラブが処分を受け、15年にFC東京ジュニアユースに加入、今季は飛び級でユース(U―18)に昇格した。

 16歳で同じくFC東京U―18に所属する平川怜も2種登録となる。


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森本が15歳の時、J1に最年少出場し得点も決めた。
宇佐美が15歳の時、G大阪Yの主力として日本一に貢献した。
大空翼が15歳の時、全日本デビューしてデビュー戦でハットトリックを達成した。
なお、メッシのバルセロナトップチームデビューは17歳。

久保については何度か見たことがあるが、個人的には同じ15歳の時の宇佐美より上だと思っている。
宇佐美が15歳の時は、ボールを持った時の破壊力は凄かったが、オフザボールの動きに難があった。
久保のプレーを見ていてボールを扱う技術はもちろん、それ以上にうまさを感じたのがポディショニング。プレスの掛け方ひとつにその先の展開を考えているセンスを感じた。
でも15歳の時の森本はさらにその上を行っていた。そしてその森本や柿谷の例があるからこそ心配になるのが、「日本にこの久保という才能を育てられるのか?」ということ。
サッカーにおける育成とは、サッカーの技術だけを教えれば良いという訳ではない。中学、高校は心も体も大きく成長する年代。サッカーを通じて「人間性」をしっかり育てられなければ、大人になってからの伸びしろが無い「早熟」選手となる。
日本にクラブチームが多く出来あがり、若い才能のある選手が練習環境の整ったクラブチームを選択するようになったが、クラブチームの指導者はサッカーの技術を教えるのはうまいが、人間性の教育については素人(今は人間教育にも力を入れるクラブが増え、その分野での指導力も向上している)。プロになってから伸び悩むクラブ出身Jリーガーが多くみられた。A代表で活躍する選手に本田や岡崎、長友といった高校部活動出身者が絶えずいるのは、指導者が学校生活の中で生徒と時間を共有し、長年人間教育に重きを置いて指導をしている部活動の特製そがあるからだろう。

今の日本は、選手個々の技術レベルは世界でもかなり上位の方に来たと思う。ただ、指導者のレベルはまだまだ発展途上国。世界で活躍する選手はいても、世界で活躍する監督がいないのがその証拠。
今監督をやっている年代の方々が子供だった頃、日本のサッカーはまだまだW杯出場を夢見る弱小国だった。指導者の育成は選手の育成の3倍以上の時間がかかる。これは仕方がないこと。
そして指導者の育成と同じくらい時間がかかるのが、育成に対する周囲の目。つまりプロではなく育成に対しての目の肥えたファンの存在の増加と育成に対する意識の浸透。
1人凄い選手がいると、マスコミは金づるとしてつるし上げ、判断力の無い周囲大多数はそれを真に受けその選手を色眼鏡で見てしまう。そうやって若い有望選手は周囲の過剰な勘違いにつぶされていく。
育成と周囲の目がまだ十分に育っていない日本で、どこまでこの久保と言う才能を育てることが出来るのか?そこが心配な部分である。

ただ、こういうスペシャルな選手が1人出てくると「俺も俺も」と才能ある選手が同世代で続発する傾向が「右向け右」の日本にはある。
久保が過剰に目立つことで犠牲になって、その他多数の有望選手が生まれるという副作用は期待できるかもしれない。
久保と一緒に2種登録された平川はとても良い例。久保ばかりに注目が集まっているが、平川もとても良い選手。
コメント
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