職場の友人に勧められて、ある本を読み始めました
辻静雄さんという、調理師学校の校長でもあり、戦後日本に本物のフランス料理を導入した功績者でもある人の伝記的な小説です。
これが、とてつもなく面白いのです。
これは珠玉の一冊です
内容が濃いです。一人の生涯としても興味深いだけでなく、戦後の日本の西洋食文化が洗練されていくにあたってどれほどの努力と年月を要したのかがよーく分かります
今では、日本もミシュランの星をもつレストランが溢れ、それ以外にもいくらでもフランス料理に出会えますが、ほんの数十年前である1960年代はオムライスとトンカツとナポリタンが”洋食”であり、一流ホテルのシェフ達でさえ、テリーヌという前菜すら知らない、ホテルの料理長ですらサラダ油でムニエルを焼いている時代だったんですね。
辻静雄さんは、予算と幸運に非常に恵まれ、フランスの名店を食べ歩いたり、
有数のガストロノームに知己を得たり、海外旅行が珍しい時代にそういった機会を
もてたことは羨ましいものです
当時の料理界にあっては、ニニョンやポール・ボキューズのレベルを学んできた人というのは宇宙人だったことでしょうが、辛抱強い努力で、第一人者としての役割を立派に果たしたんだと思います
辻静雄さんは著書も数多く有名なのですが、もともと早大でフランス文学を学び、全国紙の新聞記者であった文章力が生きたのかなとも思います。
それにしても、”伝統的な”フランス料理の体に悪いこと・・
お肉一枚焼くのに、バター400gを使うんだそうです
これじゃ自分がフォアグラになっちゃうよ・・
日本の生クリームも、フランス人シェフからしたら「牛乳みたいに薄い」んだそうで
2倍に煮詰めたダブルを使うんだそう。
いやいや、日本の生クリームも十分にコッテリで、すごい重いと思いますが・・
本の中では、全体的に塩分も凄いと書かれています。
ちょうど、土曜にお料理レッスンがありそういえば
習ったもののうち、まさに塩分凄まじいモノがありました。
シトロン・コンフィというレモンの塩漬けなんですが、
レモン1コに塩200g 漬け終えたものを刻んで使うと、むせかえるほど辛い。
伝統と健康は相反するのかもしれないですねぇ・・
この本は、夢中になって読んでしまい、さらに色々驚きがあったので
次回に続いてまた書きたいと思います。
辻静雄さんという、調理師学校の校長でもあり、戦後日本に本物のフランス料理を導入した功績者でもある人の伝記的な小説です。
これが、とてつもなく面白いのです。
これは珠玉の一冊です
内容が濃いです。一人の生涯としても興味深いだけでなく、戦後の日本の西洋食文化が洗練されていくにあたってどれほどの努力と年月を要したのかがよーく分かります
今では、日本もミシュランの星をもつレストランが溢れ、それ以外にもいくらでもフランス料理に出会えますが、ほんの数十年前である1960年代はオムライスとトンカツとナポリタンが”洋食”であり、一流ホテルのシェフ達でさえ、テリーヌという前菜すら知らない、ホテルの料理長ですらサラダ油でムニエルを焼いている時代だったんですね。
辻静雄さんは、予算と幸運に非常に恵まれ、フランスの名店を食べ歩いたり、
有数のガストロノームに知己を得たり、海外旅行が珍しい時代にそういった機会を
もてたことは羨ましいものです
当時の料理界にあっては、ニニョンやポール・ボキューズのレベルを学んできた人というのは宇宙人だったことでしょうが、辛抱強い努力で、第一人者としての役割を立派に果たしたんだと思います
辻静雄さんは著書も数多く有名なのですが、もともと早大でフランス文学を学び、全国紙の新聞記者であった文章力が生きたのかなとも思います。
それにしても、”伝統的な”フランス料理の体に悪いこと・・
お肉一枚焼くのに、バター400gを使うんだそうです
これじゃ自分がフォアグラになっちゃうよ・・
日本の生クリームも、フランス人シェフからしたら「牛乳みたいに薄い」んだそうで
2倍に煮詰めたダブルを使うんだそう。
いやいや、日本の生クリームも十分にコッテリで、すごい重いと思いますが・・
本の中では、全体的に塩分も凄いと書かれています。
ちょうど、土曜にお料理レッスンがありそういえば
習ったもののうち、まさに塩分凄まじいモノがありました。
シトロン・コンフィというレモンの塩漬けなんですが、
レモン1コに塩200g 漬け終えたものを刻んで使うと、むせかえるほど辛い。
伝統と健康は相反するのかもしれないですねぇ・・
この本は、夢中になって読んでしまい、さらに色々驚きがあったので
次回に続いてまた書きたいと思います。