神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

さぶし

2013年02月16日 10時47分26秒 | 
古語では「さみしい」ことを「さぶし」という。

今日は、朝から陽が燦燦と降り注いで眩しいほどだ。しかし、日差しとは裏腹に、まだまだ寒い。

寒いと、しばしば寂しくなる。だから寂しいことを「さぶし」と言ったのかもしれない。

また、真逆のようだが、過剰な明るさも、しばしば寂しさというか悲しみを引き寄せてしまうことがある。

  ☆かなしみは明るさゆゑにきたりけり一本の樹の翳らひにけり  前登志夫

一昨年鬱病を病んだ私は、就寝のときは入眠剤を服むので、眠りに就くのは何とかなっている。

しかし朝目覚めたときに胸騒ぎがすることがある。あのことを思い出すのだ。あのことは、正確にいえば、8年前に遡る。

そういう朝は起きられない。もうこのまま天国にいけたらなどと思ってしまう。

もうすぐ誕生日だ。誕生日がくれば、いよいよ前期高齢者の仲間入りをすることになる。

子どものころから病気がちだったのに、思えば長生きをしたものだ。近年でも、10年前、平成15年夏に心臓弁膜症で死に掛けた。平成19年秋には大腸癌による腸閉塞で死に掛けた。いずれも手術で一命を取り留めたのだが、昔だったら、疾うに鬼籍に入っていたはずだ。

生かせていただいていることに感謝しながらも、この初春の明るさが眩しくてならない。

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