しかし、天皇陛下は

生前譲位をなさって、目の黒いうちに、秋篠宮殿下にまで皇統がつながるのをごらんになりたいのかもしれないと思いいたった。

このたびの譲位に伴って、天皇の位は現在の皇太子殿下に譲られるが、秋篠宮殿下を皇太弟になさるということには、そういう思惑がおありなのかもしれない。

いったん皇位の順位通り皇太子殿下に皇統を継がせ、その後、秋篠宮殿下に譲らせるお心積もりなのかもしれない。

それを見届けたいがための、今回の譲位なのかもしれない。

天皇陛下にとっては、皇太子殿下も秋篠宮殿下も、同じわが子である。

だから、どちらが天皇になってもかまわないだろう。

どちらが天皇になるのがふさわしいか見届けたいというお気持ちがおありなのかもしれない。

ということまで考えると、現在のところ、天皇陛下の御心は神のみぞ知るだ。

昨夜は「生前譲位を反対します」と書いたけれども、もし、ここまでの深い念（おも）いをおもちであられるのなら、生前譲位も、今後の皇統を考えた優れた御身のご処し方かもしれないと思ったりもする。

　　皇統の行方見届け死なむとぞ天皇陛下の生前譲位　　biko