労働相談センター・スタッフ日記

NPO法人労働相談センターと東京東部労働組合の記録

「人間を取り戻せ!大久保製壜闘争の記録」上映・講演会

2017年05月16日 14時28分40秒 | 労働組合

 障害者虐待差別と闘ったドキュメント

「人間を取り戻せ!大久保製壜闘争の記録」

制作=ビデオプレス40分
6月17日上映・講演会のお知らせ

この度、ビデオプレス制作映画『人間を取り戻せ !-大久保製壜闘争の記録-』40分の上映・講演会が行われます。ぜひ多くの方の参加を呼びかけます。

21年9ヵ月の大久保製壜闘争が全面解決を勝ち取った1997年から今年で20周年を迎えました。

1975年、墨田区にある「リポビタンD」などのガラス壜製造工場の大久保製壜所における長年の障害者・労働者への虐待・酷使・差別に抗し、ついに36名の障害者・労働者がキリスト教会籠城闘争に決起しました。一旦は勝利しましたが、職場に戻った労働者に会社側はあらゆる卑劣な労働組合攻撃で襲いかかってきました。しかし、地域・全国の仲間に支えられた東部労組大久保製壜支部は、歯を食いしばりながら職場・地域・都労委・裁判で頑張り抜き、職場では次々と仲間と団結し、地域では毎回300名を超える「路地から路地デモ」等で会社を追いつめていきました。

1987年には、御用労組の青年労働者24名が決起し支部と合流します。危機感を抱いた大久保実社長は、暴力団員を雇い、本物の覚せい剤を長崎副委員長のオートバイに仕込ませ、長崎副委員長を逮捕させるという誣告犯罪攻撃を仕掛けてきます。しかし、東部労組・職場・地域・弁護団のすかさずの反撃で、大久保実社長らは逮捕され、実刑2年の獄につながれます。

1995年、東部労組の「総反攻」の方針のもと、ストライキ33回、リレーストライキ143日やのべ700名3回に及ぶ大正製薬本社行動等の連続闘争を闘い、ついに1997年東京都労働委員会において支部の要求が満たされた協定が締結され、21年9ヵ月間の大久保製壜闘争の勝利的全面解決が実現します。

今、私たちのNPO法人労働相談センターと全国一般東京東部労働組合に、年間7千件から8千件の労働相談が寄せられています。
この間急激に増えているのが、職場の「「職場のいじめ・嫌がらせ・パワハラ」です。「辞めさせてくれない」やセクハラ等との合計だけで、相談の半数近くを占めます。
私たちは、ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」とレイバーネットのホームページに毎月集計を発表しています。残業だけで206時間!15時間・16時間の超長時間労働!上司のパワハラで自殺においやられる店長!・・・・・・・・
その中身は、まるで、<大久保製壜虐待・差別・酷使>の全国化そのものです。

昨年7月には相模原市の知的障害者施設津久井やまゆり園における知的障害者19名虐殺がおきました。
社会では、在日外国人への差別・排外が跋扈しています。

しかし、理不尽な抑圧と搾取と差別に対し、民衆や労働者は必ず闘いに立ち上がります。大久保製壜闘争がそれを示しています。
ワタミの父母は娘の無念をはらさんと全国の声援を受けて闘いつづけ、ついに渡辺美樹さんの謝罪と法的責任をみとめさせました。

今、非正規差別に敢然と立ち向かっている東部労組メトロコマース支部の女性たちは不当判決に屈せず「非正規労働者よ 立ち上がろう!」と果敢に頑張っています。

これからももっともっと多くの仲間たちが立ち上がってくることは間違いありません。私たちは一緒に闘っていこうと決意しています。

大久保製壜闘争解決20周年の今年、もう一度大久保製壜闘争を一緒にみなさんとふりかえる事の意義は大きいと考えます。
ぜひおいでください。
2017年5月16日
(全国一般東京東部労働組合 菅野執行委員長)

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仲間は素晴らしい!
長崎 広

<会社は、「労働者は、(特に"障害者"や"知的障害者"は)自分で考えることなどできず、ケチで臆病で怠け者で、まして人のために闘うことなどできっこなく、虫けらと同じで、一言で言えば無能なのだ」と信じ込んでいるし、またそうであってほしいのだ。実際はどうか。労働者・大衆こそが最も仲間のことを思い、差別を憎み、搾取と闘い、身を犠牲にしても闘う勇気を持っている。・・敢然と闘い、どんな迫害にも屈せず闘い続ける能力を持っている。
仲間は素晴らしい。>
 
これは1975年の36名の身体・知的障害者の仲間とキリスト教会籠城闘争からスタートした大久保製壜闘争5年目当時の私の感想文です。この感想は、21年9ヵ月間の大久保製壜闘争中も、また1997年に全国から多大な支援のもと全面解決を勝ち取った時も変わることは有りませんでした。
「受けた支援は運動で返そう」の大久保製壜支部の方針を受けて、全面解決後の5年目2002年に28年間の製壜工生活から東部労組本部オルグとなり東部労組運動で出会う全ての仲間への思いも全く同様でした。「名ばかり店長」と闘う東部労組コナカ支部。超長時間労働と闘い、塩田支部委員長の不当解雇撤回を実現させ、最高裁判決で「偽装みなし労働」の全面勝利判決を実現した旅行添乗員のHTS支部。51歳雇止めを粉砕し見事職場復帰した市進支部。過労自死の娘の無念で闘うワタミの父母。非正規差別と敢然と闘うメトロコマース支部の女性たち・・・・。大久保製壜闘争での総括は強まることはあれ、揺ぐ事はありませんでした。

昨今、労働争議が不幸であるかのような言説で、その為には団体交渉の席上でも怒ってはダメだとか、逆に経営側をリスペクトすることこそが大切だと主張して憚らぬ労組オルグまでいます。自分が臆病だから、自分が階級的立場を捨てたからといって、みんなも労働者も障害者も臆病扱いにするな。仲間は素晴らしいのだ。(全国一般東京東部労組副委員長・大久保製壜支部副委員長)


上映『人間を取り戻せ !-大久保製壜闘争の記録-』

制作=ビデオプレス40分
講演 長崎 広 明学福祉学科卒業生 東部労組副委員長・大久保製壜支部副委員長
日時: 2017年6月17日(土)上映15:00~
場所:明治学院大学2401教室(東京都港区白金台1-2-37)
主催 明治学院 学内社会学会 

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