労働相談センター・スタッフ日記

NPO法人労働相談センターと東京東部労働組合の記録

臨床心理士ユニオン誕生!

2009年04月06日 17時04分27秒 | 臨床心理士

写真=ユニオン結成を果たした心理士たち

臨床心理士ユニオンを結成しました!

臨床心理士はユニオンに入って生活と権利を確立しよう!

全国2万人の臨床心理士のみなさん!私たちは東京都が設置している児童養護施設(8施設)で非常勤・臨時職員として働く臨床心理士です。私たちは3月12日、労働組合「臨床心理士ユニオン」(正式名称=全国一般東京東部労組臨床心理士ユニオン支部)を結成しました。

現在、全国の児童相談所に持ち込まれる児童虐待の相談件数はうなぎ上りに増えています。私たちの主な仕事は、児童虐待を受けた子どもの心の傷とその影響を子どもが乗り越えられるように「心理療法」をはじめとして心理学の知識を用いて子どもと職員を援助することです。虐待を受けた子どもの入所者に占める割合は増加する中で心理士の果たす役割は重くなる一方です。

ところが、その心理士たちの雇用は不安定で待遇も極めて劣悪です。正職員(都の職員)との格差・差別も大きいものです。1年単位の雇用契約を10年繰り返している人もいます。非常勤は月16日で給与は額面で20万円に届かず、手取りでは13万円台です。臨時職員に至っては月6日の勤務で、雇用保険にも社会保険にも加入できていません。いずれも食べていくために、いくつもの仕事を掛け持ちせざるをえない状況です。

公務職場が生み出す貧困=「官製ワーキングプア」であり、高い専門性をもった労働の貧困=「専門職ワーキングプア」です。

私たちがもっとも懸念しているのは、不安定で劣悪な雇用環境がサービスの低下をもたらし、心のケアを必要としている多くの子どもにしわ寄せがいくことです。心の傷を抱えた子どもへのケアは、心理士を含めた施設職員との長期にわたる信頼関係が必要です。ところが、あまりの低処遇に心理士が施設を去らざるをえないケースが後を絶ちません。

こうした現状を打開するために私たち心理士は自分たちの手で、初めて労働組合の結成に立ち上がりました。私たちユニオンは3月26日、施設を管理している社会福祉法人東京都社会福祉事業団との第1回団体交渉を開催し、心理職の「常勤化」(厚労省は心理職の常勤化を促進方針)や正職員との格差是正などを求めました。

公務・民間の枠を超えて、すべての心理士の待遇改善と社会的な地位向上をめざします。行政には市民への心のケアに責任を果たすよう求めていきます。国には臨床心理士の国家資格化を要求します。

臨床心理士のみなさんにはユニオンで「団結」して生活と権利をともに確立するよう心から呼びかけます。

連絡先は次のとおりです。全国一般東京東部労組本部の臨床心理士ユニオン支部担当(須田)まで。電話03-3604-5983、メールinfo@toburoso.org

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報道 (本部スタッフ)
2009-04-06 19:32:08
18時のNHKテレビで報道されました。
また、時事通信の内容は以下の通りです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009040600635
*************************
臨床心理士が労組結成=全国初、都施設の8人
 東京都立の児童養護施設で働く非常勤の臨床心理士らが6日記者会見し、臨床心理士ユニオン(全国一般東京東部労組臨床心理士ユニオン支部)を結成したと発表した。臨床心理士の労働組合は全国初で、加入した8人は常勤雇用などを求めていくという。
 臨床心理士は文部科学省所管の財団法人が認定する民間の資格。同ユニオンによると、資格を持っていても非常勤や低賃金など不安定な立場に立たされていることが多い。
 都は東京都社会福祉事業団に養護施設の運営を委託しており、現在、14人の臨床心理士が非常勤職員と臨時職員として同事業団に雇用されている。うち8人が同ユニオンに加入した。非常勤職員の給与は勤務年数にかかわらず月額20万円未満という。(2009/04/06-18:20)
毎日新聞 (本部スタッフ)
2009-04-06 21:54:18
4月6日19時46分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090406-00000072-mai-soci

<臨床心理士>初の労組結成 専門性高いのに月収13万円
 東京都が設置する児童養護施設でカウンセラーとして働く臨床心理士らが6日、労働組合を結成した。児童虐待などが増えて子供の心への支援の必要性が言われる中、多くの臨床心理士が非常勤など低収入で不安定な状態に置かれているため。臨床心理士の労組結成は初めて。
 結成したのは、全国一般東京東部労組・臨床心理士ユニオン支部(木村秀委員長、8人)。木村委員長によると、組合員たちは月16日勤務の1年契約などの形で働く。臨床心理士の学会資格を得るには、大学院修了など高度な専門性が求められるが、月収は13万円弱。勤務を続けても賃金は上がらない。他の仕事と掛け持ちしなければ生活できず、辞める人も多い。都の施設では10年間で15人が辞めたという。
 木村委員長は「安心して働けない。子供たちの安定のためにも、私たちが仕事を辞めずに済む環境が必要だ」と話す。今後、約2万人の臨床心理士に労組加盟を呼びかけ、処遇改善などに取り組むという。問い合わせは同労組(03・3604・5983)。【東海林智】
NHKテレビ首都圏ニュース (Unknown)
2009-04-07 04:27:20
NHKテレビ首都圏ニュース4月6日18時
http://www.nhk.or.jp/shutoken/lnews/05.html
臨床心理士が労組結成
東京都が設置した児童養護施設で、非常勤職員などとして働く臨床心理士が労働組合を結成し、待遇を改善するよう訴えました。
労働組合を結成したのは、東京都が設置した、各地の児童養護施設で、非常勤や臨時の職員として働く、20代から30代の臨床心理士8人です。
8人は、施設を運営する社会福祉法人「東京都社会福祉事業団」に採用され、長い人では11年間にわたって、施設にいる子どもたちの悩みの相談に応じているということです。
しかし、契約期間はいずれも1年で、月の手取り収入は多い人でも15万円程度のため、生活が成り立たたず、職場を去る人が後を絶たないということです。
このため8人は、先月12日に労働組合を結成し、社会福祉法人に対し正規の職員として採用し、待遇を改善するよう訴えています。記者会見した木村秀さん(31)は「9年間働き続けてきたが、給料は変わっておらず、今の待遇のままでは仕事を辞めざるを得ない。子どもたちの心のケアを十分に行うためにも待遇を改善してほしい」と話していました。
一方、東京都社会福祉事業団は、「施設の運営にあてる東京都からの指定管理料が決まっているため給与の引き上げは難しいのが現状だ。組合との話し合いには応じていきたい」と話しています。
読売・朝日新聞 (本部スタッフ)
2009-04-07 04:32:24
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090407-OYT1T00079.htm

朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY200904060248.html

Unknown (exe)
2009-04-08 23:08:25
読売新聞の記事を読んで驚きました・・・。
私たちの知らない所で、こういう歪みがあるんですね、
皆さん頑張って下さい!
Unknown (あさ)
2009-04-15 14:49:57
児童養護施設で働いています

私の働く施設では決め細やかに子どもの様子を理解し、私のつたない対応でも、それを解釈し支援してくれていると実感できる仕事を心理の人はしてくれているなと感じています。

前の職場では心理の人は常勤雇用で働き続けています
子どもたちにとっては、継続的な支援がとても大事だと感じています

労組の結成おめでとうございます
今後ともがんばってほしいと思います

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