虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

生きる意味~タクシー運転手の生きざま~

2017-08-09 16:29:52 | 小説

 馬田 崇は、50代を迎えて、今日も釧路の町でタクシーを走らせている。めっきりお客の減った繁華街を流しながら今日も懸命に働いている。

 

 馬田は、優秀な営業マンとして活躍した後、今度はその人脈と勢いを買われ、夜の店を開店させた。
1989年のことだった。

 店の名前は、「イレブン」。そうサッカーにちなんだ店名にした。
彼の店は、最初の数年はかなり繁盛した。



 高校時代の同級生、自動車会社時代のつながり・・・。そう20代前半を迎えていた彼のつながりの人たちがたくさん店を訪れた。

 そして、馬田には、もう一人、優秀なスタッフが力を貸してくれていた。高校時代の友人の川崎だった。

川崎もまた高校時代は、サッカー部として活躍していた。彼の性格は温厚、反対に馬田は攻撃的・・・。

こんな相対する二人の性格が店をおもろしくし軌道に乗せたのだった。


 25年ほど前の釧路の夜の街のことを思い出しながら、馬田は今日も仕事をしている。


 「こんな人生になるつもりはなかったけれど・・・」

 そんな思いをめぐらせている・・・。


 「けど、まだまだがんばらなくては・・・」

 そんな言葉を続けて、今日も深夜の街を走らせている。




 1990年、店の経営方針をめぐり、山崎と衝突した・・・。絶縁に近い、汚いケンカ別れだった。
その後から、店は一気に傾いていく・・・。




 高校時代一緒にグラウンドを駆け巡った思い出・・・。今なお残る写真を見返している。


 「イレブン」という釧路の街では、人気のあった店・・・。
しかし、山崎との決別を境に馬田の人生も坂道を転げ落ちるように・・・。



 
 
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