虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

インスタントラブ3

2017-04-18 17:43:03 | 小説


 「気合い入れてがんばりな」「なんとかなるって」
 本当に「日本一頼りになる妻だよ」

 そんな会話が立派な一戸建てから聞こえてくる・・・。そう20年後の二人は夫婦になっている。娘も大学生になり、二人は
新婚以来の夫婦の時間を過ごしている。


 彼と彼女のインスタントラブは、成就した。そして、二人は幸せな人生を歩んでいる。

 あの日、彼女が言った「これが私の現実・・・」という言葉・・・。
 あの後、彼は彼女のお母さんに会った。
 お母さんは、彼が来ても視線を合わせることもなく、ずっとプレステのゲームをしていた。
 ゲームをしながら、一言だけ「この娘はやさしい子だよ」
そうたった一言だけ「やさしい」という言葉を発した。

 そう彼女は優しかった。
 彼が子供にうそをつかれて落ち込んでいた時に、
「今時、みんなうそをつく。けど、その度に傷ついていたら教師なんかつとまらない。傷つくことよりもその子のことを何度でも信じてあげたら・・・」
素敵な言葉だった。

 男はみんな傷つきやすい゜。それを隠して、生きている生き物・・・。だからこそ、彼女のような本質をえた言葉に心を揺さぶられる。゜

 彼女の言葉には、魂がこもっていた。

 彼女の人生が一言に重みを与えるものになっていた。


 彼女の境遇もまた彼女の人生も・・・。彼は彼女の本質を好きになっていた。
 そして、彼女は彼にこういった・・・。

 「好きになってもいいかな」
 「私みたない女性が好きになってもいいかなあ」

 強気な態度と見た目とは裏腹なその言葉が優しかった。

 
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2 コメント

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感想 (あやか)
2017-04-19 05:51:36
感動的な結末でしたね。。。。。。
涙がでました。
【結果が良ければすべてよし】と言うことわざがありますけど、ほんとうにそのとおりです。
はじめまして (あんちゃん)
2017-04-19 10:17:29
読者登録いただきありがとうございますm(__)m
どうぞよろしくお願いいたします。

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