華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 最終章 | |
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清は一気に国境を越えて朝鮮国内に侵入して来ました。
ジャジョムの報告が遅れたため・・・いえ、正確には遅らせたため、朝廷では情報を得た時には、既に攻め込まれてしまっていたという状況です。
情報を掴んだ公主は、すぐに仁祖に報告しましたが、仁祖は信じません。
自分の密書を持った一行が、清の陣地に向かっている時でしたからね。
でも、その一行が、清の軍と国内で遭遇。
急ぎ引き返して報告したというわけです。
もう全てが遅過ぎました。
世子嬪や王子、公主たち女性が江華島に避難することになりました。
一人では行きたくないと世子嬪は泣いて頼みましたが、王子を守る事が使命だと言われ、どうする事も出来ませんでした。
公主も息子たちと共に、ジュウォンを残して避難することに。
仁祖は世子も避難させようと考えていたようです。
でも、世子は父一人残して自分だけが生き残ろうなんてこと、全く考えていませんでした。
だから、宮廷に残ったのです。
この時やっと仁祖は息子の真心を信じたのです。遅いよ…まったく
港についた公主たち。ところが、江華島に渡る船を先に到着した領議政キム・リュの息子キム・ギョンジンが勝手に自分の身内を乗せて行っちゃってまして。
公主や世子嬪たちは途方にくれてしまいました。
まったく・・・いつもキム・ギョンジンは自分の事しか考えないんだから
まだイ・グィの息子たちの方がマシです。
その時、ポンリム大君が。
なんと、清軍は、一気に南下し、江華島や都に迫ろうかという勢いだと言うのです。途中の城なんぞに目もくれず。
朝鮮の王族たちが以前と同じように江華島に逃げ込むことを察していたのです。
あと少しで清軍が来ると聞き、公主たち一行は慌ててポンリム大君の船を調達し、江華島に渡ったのです。
そして、清軍は、あっという間に都に迫りました。
仁祖たちが避難しようとしても、もう既に江華島への道はふさがれてしまっていました。
もう逃げ場はありません。
公主は朝鮮の策が全て清軍に筒抜けだったと察しました。
これでもジュソンを信じるのですか・・・とポンリム大君に言いました。
大君、自分の読みが甘かった事を知りました。彼なりによかれと思って取った策が、ジュソンにとっては渡りに船だったということ、利用されただけだと言う事を知ったのです。
イヌは、少数で王宮を出て、勤王兵を集めて来ようとしました。
勿論、清の軍を抜けて行く事になるかもしれないわけで。と言う事は、命の保証はありません。
ジュウォンは止めました。
でも、イヌは行きました。父ジュソンがこの事態を招いた事は分かっていました。
息子として、せめてもの償いだと、思っているのです。
戦いが始まりました。
どの戦場でも、朝鮮軍は劣勢です。
どんどん兵が死んでいくのを、世子は悲痛な思いで見ていました。
「どうしてこんな事に。再び国がこうなるまで、私と王室、朝廷、そして重臣たちは一体何をしていたのでしょう。」
悲痛な問いをジュウォンにしました。
ポンリム大君も同じでした。
江華島でも激しい戦闘が繰り広げられていたのです。
その様を見て、呆然と立ち尽くしてしまいました。
如何に自分が愚かだったかを痛感していました。
一体、この国はどうなってしまうのでしょう・・・。
世子も大君も、公主も・・・皆がそう思っていました。勿論、仁祖も・・・。
敗戦が決定的になったある日、ジュソンが仁祖に会いに来ました。
清の皇帝の代理として。
この時、仁祖も初めてジュソンが自分を騙していた事を知ったのです。
世子は激怒しました。
ジュソン、ジャジョムに憎しみを募らせました。決して許せないと、いつもは穏やかな世子が血相変えて叫んだのです。
ジュソンが持って来た和議の条件は、なんと世子を人質に出せということでしたよ。
皆が激怒しました。
仁祖も、大切な世子を人質に出すなんて、考えられません。でも、世子はそれを受け入れると言いました。
そうしないと、朝鮮の民は兵は一人残らずいなくなってしまうのですから・・・。
辛い時代です。
見てるのも辛いです。