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後から追い付いたソンジェは、必死にチョン・ホヨンを追いました。
瀕死のジェイを見て、母親の姿とかぶったのでしょう。血相変えてホヨンに飛びつきました。
激しい格闘の末、やっとホヨンを捕まえたソンジェ。
ソンシクたちが押さえなければ、その場でホヨンを殺してしまっていたかもしれません。それほどに激情に駆られていたのです。
とうとう逮捕された連続殺人犯のチョン・ホヨン。
ただ、警察の上層部は、ジェイの行動に焦りとも言えるような方針を決めました。彼女の単独行動では無く、合意の上のおとり捜査だということにしたのです。出し抜かれたと思われたくないって感じです。
そして、ホヨンも逮捕されたというのに、決して罪を自白しなかったのです。
のらりくらりと供述を変えたり、明らかに嘘と思える子供だましのような供述をしたりしました。
尋問に当たったソンジェたちは、苛立ち、怒りを覚えました。
自白を導くには、確たる証拠が必要と、必死になって捜査を続ける面々。だけど、芳しい成果はなかなか上がりませんでした。
一方、ジェイは大きな怪我は無いモノの、意識が戻りません。精神的ショックの所為だと医師は言いました。
付き添ってるグァンホは、もう心配で心配で・・・。
ジェイと知り合ってこれまでの思い出が頭を過ぎりました。
こんなに近くにいたなんて・・・。
自分がトンネルで消えたりしなければ、ヨンスクは死なずに済んだし、ヨンホもこんな目には遭わなかった・・・と言う悔しい思いがこみ上げて来ました。
全て自分の所為だ・・・とグァンホは泣きました。
ソンジェが病院に来ました。
そして、グァンホにジェイがヨンホだということを打ち明けようとしました。その時、グァンホが言いました。
「ヨンホに会った。」
何故分かったと聞いたソンジェに、グァンホは笛を見せました。ヨンスクからもらった物だと。それをジェイが持っていた・・・と。
ヨンスクから父親の事を聞かされていたんだろうか・・・とグァンホは思いました。
でもね、ジェイは韓国での記憶を失っていたのです。ホヨンに襲われた時に思わず吹いた笛は、本能だったのかもしれませんし、もしかしたら、彼女も覚えていない記憶の底に眠ってるモノがそうさせたのかもしれません。
イギリス人夫婦の養女となったヨンホはジェイと名前を変え、イギリスに渡ったようですね。ところが、その養父母はあまり良い人間じゃなかったようで、彼女は辛い目にあってきたんだとか。二人は彼女が15歳の時火事で亡くなりました。
彼女が犯人だと疑われた時、助けてくれたのが今の大学のホン学長だったのです。
そんな境遇で育ったジェイは、“辛い”と弱音を吐けないようになってしまったのです。
それを聞くと、グァンホはいっそう苦しく切なくなりました。申し訳なく思いました。
ジェイに全て話せ・・・とソンジェは言いました。
でも、グァンホはそれを拒否。
「親を名乗る資格は無い。あの子が辛い時、一瞬たりとも傍にいてやれなかった。父親とは言えない。とても話せない。過去に戻る前に顔を見られただけで充分だ。」
ジェイの意識が戻りました。
ほっとするグァンホとソンジェ。
なのに、二人の気も知らず、目を開けたジェイが一番最初に口にしたのは、チョン・ホヨンを逮捕したかどうかという事。
そして被害者供述をすると言うのです。
一刻も早くホヨンを送検しないと、自分が被害に遭った意味が無い・・・と言って。
ジェイは冷静に事件についてソンジェの質問に答えて行きました。
ところが、自分が襲われた瞬間の話になると、恐怖で全身が震えだし、パニックを起こしてしまったのです。死ぬと言う恐怖の瞬間が甦ったのです。
「大丈夫」
と、身体を支えるソンジェに、大丈夫・・・と言いかけたジェイ。でも、すぐに正直に言いました。
「大丈夫じゃありません。辛いです。とても辛い・・・。」
ソンジェは優しくジェイを抱きしめ、身体を撫でてあげました。大丈夫だ・・・と何度も言いながら。
それを部屋の外でグァンホが聞いていました。堪らない気持ちでした。娘が死ぬほど辛い目に遭い、その後遺症とも言える症状に苦しんでいるのですから。
絶対に刑務所にぶちこんでやる・・・と固く心に誓いました。
ジェイ自身、こんな状況に自分が陥るとは思っていなかったようです。
自分は犯罪の研究家なんだから、何があっても上手く対処できるとたかをくくっていたのです。
ホン学長が傍で付き添い、ジェイを慰めてくれました。
ジェイは、夢うつつでいる時、女性に向かって“オンマ”と呼んでる自分を見ました。首に笛をかけてくれているのも・・・。以前から、既視感を覚える場合があるとホン学長に話したことがあったのですが、今回はとてもリアルなシーンだったのです。
記憶が戻りかけているのかもしれない・・・とホン学長は言いました。
ホヨンは自分は無実だと言い張りました。
イ・ソヨンは殺した・・・と電話で話したのも、嘘だと言います。小さな証拠が出ても、見え見えの嘘で認めません。
嘘発見器にかけると、明らかに彼の供述が嘘だという結果が出たのですが、それは証拠とはなりません。ただ、ホヨンを充分動揺させることには成功しました。
ソンジェは、自分が30年前の被害者の息子だということをホヨンに明かしました。
流石に驚いた様子を見せたホヨン。
事件当時のソンジェ母の服装等を細かく話し始めたホヨン。だけど、自分は殺して無いと言うのです。犯人しか知り得ないようなことを口にしたにもかかわらず。時効が過ぎてるんだから話しても良いだろうとソンジェが言っても、殺していないと言います。
でも、次に口にしたグァンホの言葉に衝撃を受け、恐怖の表情を浮かべました。
“犬を殺したのは確かですが、人は殺していません”、“人を殺すのに、理由が?”・・・という。
30年前、まだ高校生の時取り調べに当たったグァンホに対して自分が言った台詞ですから。
ところがですよ。グァンホが口走った被害者の踵の印の事を、ホヨンは全く知らない様子だったんです。
グァンホはこれは嘘では無いと直感しました。
踵に印をつけた犯人は別人だ・・・と。
ソンジェも、グァンホの主張は信じられません。ホヨン以外に犯人がいるなんて、考えた事がないからです。
「チョン・ホヨンは事件の目撃者だ」
グァンホは言いました。だから、詳細を知っているんだと。
ホヨンに母親が面会に来ました。
自分の息子として認めなかった母親。高校生のホヨンのために嘘のアリバイを主張したのも、息子の為ではなく、自分の為だったと言いました。
「お前はこの世に生きる価値が無い。死ねばいいのに。なぜ堂々と生きてるの?」
・・・なんで酷い言葉でしょう。この世に生み出した母親が言う台詞じゃありません。
でも、一筋涙を流したのです。あれはどういう意味の涙なんでしょう。口では酷い事を言ってるけど、母親としての愛情もゼロじゃないってことでしょうか。
直後に、ホヨンはソンジェを呼んでくれと言いました、自白するから・・・と言って。
丁度その時、ソンジェはモク・ジヌ医師と通話中でした。意見を聞こうと思ったのです。
ホヨンが目撃者の可能性があるかどうかの。
モク・ジヌ医師は、聞いてしまいました。ホヨンが自白すると言っていると言う話を。
マズイ状況ですよね、彼にとっては。
チョン・ホヨンはソンジェの母親を殺したのは自分だと言いました。
激高したソンジェは、ホヨンの首を絞め挙げました。
どうにかグァンホが収めました。
でもね、次に出て来た取り調べの結果は、ホヨンが犯人ではないというモノでした。
「目撃者だろ?」
と、グァンホはホヨンに言いました。
そう言われると、必死に自分の犯行を主張し始めたホヨン。
自棄になった感じです。母親の言葉がショックだったのでしょうし、自分を顕示したいという欲の所為でもあるのでしょう。
ホヨンは送検されました。
モク・ジヌ医師はほっとしたようです。
でも、確実に自分を守ろうと、手を打ったようです。
ホヨンに面会に行っています。
「目撃者だそうだな。」
ホヨンは、犯人の顔は見ていなかったようです。
ホヨンが自殺しました
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