映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

「人生の岐路」その8

2017-06-17 05:21:09 | 日記


再びインターフォンに戻り、ボタンを押してみる。物悲しい三味線の音が再び耳に入ってきた。

警備員室に戻るべきか、それとも・・・

戻るしかなかった。
静まり返った部屋。その静寂が不気味だった。

これから何が起こるのだろう?
明朝まで無事でいられるだろうか?

少年の胸に不安が駆け巡ったが、この事実を書き残そうと思い警備員間で共有している連絡ノートにその夜の出来事を書き始めた。
背中越しに誰かに覗かれているようなゾッとする気配を感じたが、一種の使命感のようなものが少年のペンを走らせた。
「・・・、朝になってもし私が変わり果てた姿で発見されたら、あとはよろしくお願いします・・・。」

何も起こらず朝を迎えた。
もし最悪の事態が起きていたなら、少年の現在はなかっただろう。まさに人生の岐路である。

いつものように朝一番の仕事を一通りこなし、出勤してきた職員に引き継ぎ「職場」をあとにした。

未だにあの一件が何だったのか解明されていない。いや解明しない方が良いのかもしれない。
なぜなら、今パソコンを打つ少年の背中が、あのときと同じ気配を感じているので・・。



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