映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

新シリーズ「人生の岐路」

2017-05-10 05:02:04 | 日記
 前回のシリーズで映画少年が学生時代に出会った友人たちのことを紹介してきた。もし彼らに(彼女らに)出会っていなければ少年の人生は少し、いや大きく変わっていたことだろう。裏を返せば、彼らが少年に出会っていなければ、彼らもまた違う人生を歩んだはずである。
 つまり、人生の岐路にはヒトをはじめ様々なモノやコトとの「出会い」があり、その「出会い」にどう向き合うかによってその後の人生が決まる。そう言ってもよいのではないだろうか。

 新シリーズ「人生の岐路」
 まずは、映画少年のそれを辿ってみたい。

 人生を決めた最初の出会いは、何と「縄文時代の遺跡の発掘現場」
 それは小学2年生の時だった。親戚の家からの帰り道に出くわしたその場には、生まれて初めて見る古代の土器や石器、そして大量の貝殻。後にわかったことだが、そこは歴史の教科書にも載っている有名な遺跡(貝塚)であった。
 その後、積極的に遺跡に足を運んだり関連図書を読んだりした記憶はないが、少年の心の中に古代史への関心というものが確かに刻み込まれた瞬間だったと思う。
 その後は、剣道、陸上競技、音楽、映画・・・と少年の関心は移り変わっていったのだが、7年の時が過ぎた中学3年のある日、小2の時の記憶が一気にゆり戻される瞬間が訪れる。
 秋も深まり、偏差値に基づく三者面談を終え、隣町にあるA高校に志望校がほぼ確定していた頃である。偏差値的に無理だと思っていた地元のB高校の横を自転車で通りかかった時ふと目に入ったのがフェンス越しに見えたある造形物だった。夕日に照らされたその造形美は、少年の郷愁を誘い、「あの時」と同じ気持ちにさせるには十分だった。


 それは、その後わかったことなのだが、B高校の考古学部の生徒が文化祭のために造った「竪穴式住居」(弥生時代)の実物大模型だったのである。テレビや新聞でしか見たことがないそれを模型だとは言え、目の当たりにした少年は、その場で「自分も考古学をやりたい。自分が行くべき高校はここだ!」と決めてしまったのである。


 この「決定」に担任の先生は、「落ちたら私学だぞ」と心配してくれたが、「自分がそう思うのならそうしなさい」と言ってくれた母親の一言でめでたく「確定」となった。
とはいえ、本当の「確定」は受検の結果次第であることは言うまでもない。
 苦手な数学と英語の攻略が鍵だったが、何とか一定の水準まで持込み、得意の国語と社会と理科で不足分をカバーするという目論見だったのだが、(次回に続く)

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