悠翠徒然

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競書

2017-02-12 08:02:07 | Weblog
漢字課題順調にお稽古進んでいらっしゃいます?



王維の詩の一節です。


君自故郷来
応知故郷事
来日綺窗前
寒梅著花未

君故郷より来たる
まさに故郷の事を知るべし
来日きそうの前
寒梅花をつけしや未だしや

あなたは(わたしの)故郷からやって来られました
きっと故郷の様子をよくご存知でしょう
あなたの出発の日、あの美しい飾りの窓の前にある
寒梅はもう花をつけていたでしょうか、それともまだだったでしょうか

全体の意味を知ると、気分も深まりますね。

王維は盛唐の高級官僚であり、詩人でした。

同時代には、李白と杜甫がいます。

李白と杜甫の詩は中学高校で習ったような記憶がありますが、王維の記憶が薄いのは、私が勉強を怠けていたからでしょうね(苦笑)

李白は『詩仙』杜甫は『詩聖』と呼ばれ、仏教に傾倒し自然の美を詠う自然詩をつくり始めた王維は『詩仏』と称されたようです。

確かにこの五言絶句も、読み手の記憶にある故郷の景色を思い起こさせてくれます。

私はずうっと故郷に住んでいるので、この詩を読んでも望郷の念というものは抱きませんでしたが、それでも子供の頃に遊んだ近所の景色を思い出させてくれました。

駅前の踏切は高架になり、茶色だった電車は緑に、そしていつしかシルバーにかわっていきました。
秘密基地を作った空き地や雑木林には、空を遮る背の高い建物やマンションが建ち、子供の頃の記憶を呼び起こすものはもうほとんどありません。

変わらないのは神社とお寺だけです、、、

それでも、この詩を読めばそんな記憶を思い起こすことができるのです。

王維の作ったこの詩には、時空を超えて人の故郷を思う感情に訴えかける力がありますね。

それが自然詩の力なのかもしれませんね。























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