詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

 石 碑

2011年07月04日 20時56分04秒 | Weblog

     誘い合い 師の忌に集う 京の寺

         深々と 添える一首に 心寄せ

                                         

 

    【冠 句】   誘い合う 佳き風交わす古都の句座

    【冠 句】   冴え響く 十七文字が惹き合いて

    【冠 句】   自信作 十七文字に余生の美

    【冠 句】   波しずか 満ちて引き合う詩の余韻

    【冠 句】   心の灯 傾く影に添いし詩

    【冠 句】   史を辿る 追い深めたき師の句風

    【冠 句】   遠響き 石碑に残る師の鼓動

    【冠 句】   乾杯す 更なる飛躍誓い合い

  

     

                                                        <ポパイさんの写真>                           

 

   所属結社の先師の忌冠句大会に行ってきました。

   数珠を手に、それぞれ想いを深くして、同じ句風に学ぶ喜びを分かち合い、

   厳かに響く披講を聞きながら感性を満たし、佳き刺激も一杯受けてきました。

   多くの句友達との久しぶりの再会に、互いの近況を語り合い、楽しさの中にある創句

   の苦労も励まし合い、そして更なる飛躍も誓い合ってきました。

 

   苔の石碑に刻まれた師の一首を道標にして、生涯の趣味を尚一層深めていきたいと 

   思っています。

          ≪献 句≫ 〇〇〇忌 今日の幸謝し念珠揉む 

 

   復興への長い道のりに、大きな不安と苛立ちを抱え、毎日を必死に耐え過ごされて

   おられる被災者の方々の気持ちをわが身に変えて思うと、、、あの日から続いている

   胸の痛みが増してきます。

   今、こうして平凡な日々にある小さな幸せに、決して忘れてはいけない感謝の気持ちを

   あらためて深くしています・・・  

 

                                        

                         <ポパイさんの写真>   

          元気と勇気が、ポパイさんの素敵な写真から、見えてきます。   

 

 

     

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14 コメント

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古都の句会 (夕)
2011-07-05 11:37:50
こんにちは  ここ島根は梅雨の晴れ間で、道路も建物も光と熱を浴びて、さぞかし外は暑かろうと眺めつつ、外出に怯んでおります。

 京都行き、お疲れ様でした。 盛況のご様子で良かったですね!

 今回のポエム嬢の句、私の一押しは

 「自信作 十七文字に余生の美」でした。

 自信と余生の美のマッチングが素直に伝わってきました。  

 ポパイさんの写真もとてもいいですね。

 「ノハラナデシコ」の美しさといのちの力。

 句会などというものに参加した経験はありませんが、同好の士が集うのは楽しいものでしょうね。

 私の中学校の鬼籍に入られた恩師を想像してヘタが詠みました。

 「ダミ声が 聞こえ来るよな 応接間」

 「よくやった! 褒めぬ恩師の 激励に

   最後に泣いた 旅立ちの日 」

Unknown (ポパイ)
2011-07-05 16:19:49
今日は 早速拝見に来ました。

前の方と同様 自信作 十七文字に余生の美がお気に入りです。

全体に 句に疎い私にも なるほどと
理解出来のものばかりです。


同じ趣味の方と 友好を深められ
益々パワーアップですね♪
タ さま (ポエム)
2011-07-05 17:04:04
コメント有難うございます。
短詩文芸の楽しさと難しさを感じてきました。
滋賀の支部と違って今回は本社結社の句会で、運営同人の方々がずら~と並ばれる緊張の句座に、ドキドキしながら座っていました。
まだ疲れが残っています(~o~)

短歌を拝見して、じ~んときました。恩師への深い思いが31文字にこめられていますね。
心に残る歌に学ばせて頂きました。
ポパイさま (ポエム)
2011-07-05 17:17:05
お借りした写真がとても生きています。
コメントも嬉しく拝見させて頂きました。

ポパイさんの写真から聞こえてくるエールの言葉が、私の上のどの冠句にも繋がって、、、
17文字にあたたかみを添えて頂けました。

毎回沢山の方が見にきてくださって、とても嬉しく思っています。ポパイさん、また宜しくお願いします。ありがとうございます。
古都の句会 (コケムス)
2011-07-05 20:36:41
ポエムさんへ
今回もすばらしい句を読ませて戴きました。
中でも、好きな句は次のものです。

「自信作 十七文字に余生の美」

甘いも酸っぱいも味わった人の句ですね。
句の読みでは、なんら他人に遠慮は要らない。

欲得ガ絡まない素直な句、その自信を教えて頂きました。

いい時ばかりが営みでなく、「試練の時も
下積みの時も何らかの教えがあり」それを
理解できる時があり、この心境が句にたどりつく
かなと思ったりしました。有難うございました。
(
(すみませんが前回のコメントは削除して下さい)
コケムスさま (ポエム)
2011-07-05 23:53:30
このように褒めて頂き恥ずかしく思います。
年齢を重ねて見えてきた事というか、たぶんこうなるだろうなぁと思える答えが、それとなく判ってきた部分も少しはあるのかなと・・・

一度しかない人生、大事に辿っていきたいと思い、一日一日を無駄にせず自分らしく過ごしたいと願っています。
嬉しいコメントを頂き、有難うございます。
詩句に思いを込める (茲愉有人)
2011-07-06 00:40:35
冒頭の詩句と冠句全体を通して、詩句に思いを込める結社同人としての歩みが伝わってきます。

私は、「冴え響く 十七文字が惹き合いて」
が好きです。

自分の思いを十七文字に込めるために、言葉の一語一語の選択に腐心する。そして、最後に生まれた十七文字が、それ以上動かしがたいと感じるほどに、響き合っている・・・・そんな瞬間を味わいたいために、詩句づくりに励む。
また、そう感じる句を句会で発見したときに、その句が心に響いてくる・・・・

そんな思いが伝わってくる気がしました。
文にしても、詩、短歌、俳句にしても、単語と単語の動かしがたい関係、助詞一つで大きく意味を動かすなど、あるんですよね。
文を書いていてある単語を使うと、その単語に動かされて行きそうになる(いや、ちょっと違うなあと感じる・・・)ことがありますね。

それを初めて意識したのは、国語の先生から、「田子ノ浦へ」と「田子ノ浦に」の違いを教えられた時でした。それと「推敲」ということを学んだ時。

もう一句、「乾杯す 更なる飛躍誓い合い」が気にいりました。

緊張する句会が終わった後、親しい句友達とのリラックスした愉快な一時、人生この瞬間にありというような雰囲気が、ストレートに伝わってきます。志を同じくする友であり、ライバルである仲間との、乾杯の最初の一口、これは何ともいえないでしょうね。



「追い深めたき師の句風」と、解しておけばよろしいのでしょうね。
(蛇足でスミマセン)




茲愉有人さま (ポエム)
2011-07-06 08:42:13
私の思いを一字逸れずに解して下さって、細部に渡り目を通して頂いて、頭が下がります。

「てにをは」 の使い方で句の意味が微妙に違ってくることを学び、その一字の推敲にすごく迷い、悩みます。
心に響く句を詠むには多くの語彙の知識も要りますが、暮らしの中にある一瞬を深く見つめて抱く感動、その思いを託す一語に真摯な気持ちで向かう事の難しさ、大切さが、少しずつ判ってきたように思います。

緊張の句会が終わって、笑顔で称えあい再会を約し、帰路に着きました。
ライバルでもある友人たちと和喫茶で美味しい京菓子で・・・いい日を共に出来ました。

ありがとうございます。
Unknown (花キャベツ)
2011-07-06 11:55:52
先師の忌冠句大会に出席され、厳粛な催しの中にも大いに勉強されてさらなる飛躍を目指しておられる心情が羨ましく感じられました。

同じ日の私どもの川柳会は足元にも及ばない雑な句会です。

今回のポエムさんの句で
・誘い合う 佳き風交わす古都の句座
で期待に胸を膨らませて句会に行かれた気持ちがわかりますし、

・波しずか 満ちて引きあう詩の余韻

・自信作 17文字に余生の美

で冠句に打ち込まれているポエムさんの心意気が感じられます。
私はこの・自信作・・・・の句が大好きですね。
私もこうありたいと思いました。

・乾杯す 更なる飛躍誓い合い
は私どもの句会の後と同じで場所がポエムさんたちは品のいいお店で京菓子を食しながらですが我々はいつも同じ焼鳥屋で反省会を口実に飲んでいます。
でもいろいろな職種出身の方がいて結構楽しいですよ。
ポエムさんのブログを拝見するたび私ももう少し勉強しなければといつも反省しています。
冠題を見て (茲愉有人)
2011-07-06 12:17:42
丁寧な御返事、恐縮です。また、書き込みたくなり、スミマセン。

東北大震災の惨状を日々ニュースで見ていて、
原発震災の事実情報を追いかけていて、
悲しみを増す一方、
その復旧・復興への対処に、怒りを感じる局面もあります。

冠題を見ていて、東北大震災と結びつき、駄句を詠んでしまいました。

遠響き 人智及ばぬ波来る
波しずか 破壊の果てに日々あらた
心の灯 見知らぬ人も朋となる

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